厚労省の「医師密度」案に異論噴出
■ 厚労省の説明
[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
それでは定刻となりましたので、ただ今から平成23年度第5回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会を開催させていただきます。(中略)
なお、本日は会議終了後、事務局(保険局医療課)がですね、皆さんご存知だと思いますが、中医協のメンバーと共に被災地を視察に行くということになっておりまして、少し早めで4時半をめどにこの会を終了できればと思っていますので、よろしくご協力のほど、お願いいたします。
▼ 被災地訪問のスケジュールなどはこちらを参照。現地での意見交換会は非公開のため、業界記者らは「取材に行く意味がない」などとブーイング。「中医協委員が被災地に行きました」というアリバイづくりのための税金無駄遣いか。
それではまず、資料の確認を事務局、お願いいたします。(中略)
▼ 資料はこちら。
資料については、過不足ございませんでしょうか。それでは、まず平成23年度7月6日DPC評価分科会検討概要について議題といたしたいと思います。事務局よりご説明をお願いいたします。
▼ 資料はこちら。「前回の議論はこんな感じでしたよね」という意味で厚労省がまとめたもの。なお、前回の議事録はまだホームページにアップされていない。
[保険局医療課・丸山慧主査]
お手元には(資料)「D-1」、(前回)7月6日の分科会の検討概要を取りまとめさせていただきましたので、ご覧いただければと存じます。(中略)
▼ 約5分経過。資料をほぼそのまま読み上げた。
最後、「小児医療提供機能」と「他病院との連携機能」については、事務局がご提案させていただいた方向で検討を進めるということで、ご了解いただいたと理解しています。簡単ですが、事務局としては以上でございます。
[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
はい、ありがとうございました。今回の検討概要はかなり詳細にですね、おまとめいただきまして、ご報告いただきました。この、前回の検討概要について何かご意見ございますでしょうか。
(挙手なし)
特になければ......、これで「確認された」ということでもって、本日の議論に入りたいと思います。それでは、最初の議題であります「高額薬剤の取扱いに係る具体的な対応(案)について」を議題にしたいと思います。まず、事務局からご説明をお願いします。
[保険局医療課・丸山慧主査]
事務局でございます。お手元には、「D─2」の資料をご用意ください。(中略)
▼ 資料はこちら。説明約10分、質疑応答約15分、いろいろ意見は出るものの厚労省案のまま了承。
[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
(一通り意見が出尽くした後で)どうですか、よろしいですか。では一応、この「高額薬剤等の取扱いに係る具体的な対応」については、一応このような方向性でこれから議論を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、今日のメインテーマでありますけれども、「医療機関群の設定について」を議題といたしたいと思います。まず、事務局からご説明をお願いします。
▼ 資料は、こちら、医療機関群の設定について(4)、医師密度と患者重症度等についての追加集計結果、亜急性期病床・療養病棟との連携機能の追加集計結果─の3点。
[保険局医療課・丸山慧主査]
事務局でございます。それでは、お手元に、(資料)「D-3-1」をご用意ください。資料集は、ご説明の際に適宜ご案内させていただきたいと思います。(中略)
▼ 約20分経過。
まとめますと、本日のご議論の内容は4にまとめさせていただいております。(中略)
以上が、事務局からのご提案でございます。
[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
はい、ありがとうございます。少し(説明が)長かったんですけれども、医療機関群の設定について今までの議論を踏まえてまとめたものを見ていただきました。
これに対する質疑応答をしたいと思います。ご質問あるいはご意見ありましたらよろしくお願いいたします。はい、齊藤先生どうぞ。
【目次】
P2 → 厚労省の説明
P3 → 「医療政策上のメリットを具体的に述べて」 ─ 齊藤委員
P4 → 「線引きを検討すること自体が問題である」 ─ 池上委員
P5 → 「高く付けるという誘導的な資料はどうなのか」 ─ 三上委員
P6 → 「他の視点があれば今後検討して」 ─ 嶋森委員
P7 → 「初期研修医を医師密度に入れていいのか」 ─ 瀬戸委員
P8 → 「5年目までの医師数が一番評価しやすい」 ─ 伊藤委員
P9 → 「医師の獲得合戦という変な方向も」 ─ 酒巻委員
P10 → 「ファクターを満たす実態が伴った医師密度」 ─ 厚労省
P11 → 「重症救急の受け入れ率も非常に重要」 ─ 金田委員
P12 → 「高度な技術は医師密度と関係ない」 ─ 美原委員
P13 → 「地方の病院でも質の高い治療をやっている」 ─ 難波委員