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厚労省の「医師密度」案に異論噴出

■ 「5年目までの医師数が一番評価しやすい」 ─ 伊藤委員
 

[伊藤澄信委員(国立病院機構総合研究センター臨床研究統括部長)]
 「診療密度」について、(資料)「D-3-2」です。

 ▼ 資料はこちら

 1ページの所、診療密度(1日当たり包括範囲出来高点数と各変数の相関係数)を見る限りは、DPC算定病床あたり医師数(免許取得後五年目まで)が0.48で一番高いので、やっぱりこれから言うと、5年目までの医師数で見るのが一番評価しやすいのかなあ......。

 ▼ 迫井企画官、真剣な表情で聴いている。委員には「どこで線を引くか」という意見を期待しているのだろう。 

 今回のご提案から、どうしてもグループ化するということでいくんであれば、これで見るとやっぱり0.15......、5年目までだと0.15、全医師数では0.3の所だけ、ポッと上がっているように見える。
「医師密度」と施設数の関係.JPG 0.15とか、0.3で切ると、たかだか160病院とかですね、数としては大変少ないので、特定機能病院だけとかですね、特定機能病院に準じるぐらいの病院しか入ってこないのかなあというのが全体のイメージとして思います。

[小山信彌分科会長(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
 ありがとうございます。まあ、そこら辺のところを、先ほどの池上委員の話......、「どこで線を引くか」という議論がこれから必要だと思います。方策としてですね......、という意味でご理解いただけたらと思います。
 

【目次】
 P2 → 厚労省の説明
 P3 → 「医療政策上のメリットを具体的に述べて」 ─ 齊藤委員
 P4 → 「線引きを検討すること自体が問題である」 ─ 池上委員
 P5 → 「高く付けるという誘導的な資料はどうなのか」 ─ 三上委員
 P6 → 「他の視点があれば今後検討して」 ─ 嶋森委員
 P7 → 「初期研修医を医師密度に入れていいのか」 ─ 瀬戸委員
 P8 → 「5年目までの医師数が一番評価しやすい」 ─ 伊藤委員
 P9 → 「医師の獲得合戦という変な方向も」 ─ 酒巻委員
 P10 → 「ファクターを満たす実態が伴った医師密度」 ─ 厚労省
 P11 → 「重症救急の受け入れ率も非常に重要」 ─ 金田委員
 P12 → 「高度な技術は医師密度と関係ない」 ─ 美原委員
 P13 → 「地方の病院でも質の高い治療をやっている」 ─ 難波委員

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