福島医大型地域医療支援システム
■ 支援教員制度の総括
【福島県立医科大学理事長兼学長・菊地臣一氏】
以上、述べたような支援教員制度の総括は、県と医大との確固たる信頼関係に基づく連携が背景にあります。
地域とは、我々の場合は県ですが、県と医大の双方が工夫という知恵と、時間という汗と、そして税金という血を出し合うことによって成立した制度です。
そして、県と医大の財政的な一体性です。電話1本で人事を決めていただけます。それから、医大自身が強力なリーダーシップをとって、派遣先にも関与しています。
少ない医師数で効率のよい即時の対応が必要ですから、そのために既に県立の2つの病院を統合して、大学附属病院のセンター化することが実現しました。
もう一つは、全く設立母体の違う県立病院と厚生連の病院について、たった15分しか離れていないので一緒にしてほしいという要請をうけまして、これも4月1日付で統合になります。
【目次】
P2 → 医師不足状況 ─ 医師数
P3 → 医師不足状況 ─ 地域差
P4 → 医療崩壊危機の現実化
P5 → 福島方式の背景にある理念
P6 → へき地医療支援システム
P7 → 支援教員制度の拡充
P8 → 支援教員制度の確立
P9 → 支援教員制度の利点
P10 → 支援教員制度の総括
P11 → 長期的な医師確保対策①
P12 → 長期的な医師確保対策②
P13 → 長期的な医師確保対策③
P14 → 長期的な医師確保対策④
P15 → 長期的な医師確保対策⑤
P16 → 長期的な医師確保対策の効果
P17 → 「只見町」から現在まで
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