外来管理加算、地域医療貢献加算について
■ 診療時間外の対応の状況
[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
それから1ページをおめくりいただきまして、スライドの23でございます。
これは実際に、「診療時間外の対応をどのような体制でやっているか」、「受付手段は何か」というものをきいたものでございます。
左側、特に2つ目の丸。どのような待機体制を取っていたかということで、自院の職員を含めた輪番待機を「院内」でしている、もしくは次の「院外」でしているというものが、「届出あり」のほうが「届出なし」に比べて非常に多いというように見受けられます。
また、右側の「どのような手段で問い合わせに受け付けていたか」ということについて、固定電話......、診療所の固定電話というのは「届出なし」のほうが多い反面、逆に、携帯電話というのが「届出あり」のほうが多いというように思います。
これは恐らく、携帯電話のほうがつながりやすいということになろうかと思いますので、そういう解釈もできるかと思います。
さらに時間外の対応の状況で、「どのように周知をしていたか」、もしくは「すぐに出られない場合の対応を取っているか」ということを、同じように「届出あり」と「なし」で比較をしております。
「院内に掲示」というのは、これは圧倒的に......、まあ、先ほど例示もありましたけれど、圧倒的に「届出あり」のほうが多いということ。
それから、「特段の手段をとっていない」というほうが、「届出なし」のほうが多いということです。
それから、患者さんの問い合わせにすぐに出られないという場合に、「留守番電話を利用する」とか、「携帯に転送する」というのは「届出あり」のほうが多いということですし......
実際に、「特段の対応はとっていない」という所は、「届出なし」のほうが多いということになります。
それから25番、診療時間外の対応状況でございますけれども......
上段が「届出あり」のもの、22年3月と10月の比較。それから下段が「届出なし」のものの同時期の比較ということになっております。
これを見ますと、「届出なし」のほうはあまり変わっていないけれども、「届出あり」のほうは10月にかけて......、黒い所が増えている。
黒い所は何かと言うと、24時間電話を受付けているということでございますので、一定の改定の算定要件等に関する効果が「届出あり」の所では認められるということだと思います。
それから、これはそもそもの属性かもしれませんが、「届出あり」の医療機関は、「24時間電話を受け付ける」というのが現在では7割であるのに対して、「なし」の所は「診療時間外の電話の受付なし」という所が6割近くなっているということになるかと思います。
【目次】
P2 → 外来管理加算の見直し(平20、22)
P3 → 初・再診料、外来管理加算の年次推移
P4 → 初・再診料、外来管理加算の割合等
P5 → 外来管理加算の算定要件見直しによる影響
P6 → 地域医療貢献加算の新設(平22)
P7 → 診療日・診療時間の状況
P8 → 診療時間外の対応の状況
P9 → 診療時間外の電話問い合わせ
P10 → 地域医療貢献加算に伴う影響
P11 → 都道府県別の届出割合
P12 → 時間外問い合わせの患者評価
P13 → 検証部会の報告等
P14 → 今後の方向性