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中医協炎上、「激しく、時には優しく」と長妻厚労相


■ 「最終報告が出た段階で意見を承りたい」 ─ 遠藤会長
 

[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
 時間になりましたので、ただ今から第147回中央社会保険医療協議会・診療報酬基本問題小委員会を開催いたします。まず、本日の出席状況ですが、本日は全員の方がお見えになっております。
 議事に入ります前に、事務局(保険局医療課)より報告があるとのことですので、事務局、よろしくお願いいたします。

[保険局医療課・佐藤敏信課長]
 医療課長でございます。ご承知の通り、一昨日、11月11日ですけれども、(政府の)行政刷新会議のワーキンググループ「事業仕分け」が開催されまして、その初日に診療報酬、薬価等についての議論が行われました。
 私どもも新聞報道等を知る限りですけれども、ワーキンググループでの議論については今後、行政刷新会議の本会議に報告され、最終的な意見が取りまとめられ、場合によっては来年度の予算編成に向けての参考にするというふうに承っております。

 いずれにしましても、当日の会場でも、(外口崇保険)局長や私から申し上げましたけれども、中医協の議論にも関連する内容であり、「伝える」ということを申し上げましたので、この場を借りてお伝えをさせていただきます。

 まず1点目、診療報酬についてですが、結論から申しますと、病院と診療所の診療報酬の配分を見直すべき、それから、収入が高い診療科、これは診療所を念頭に置いたものと思われますが、その診療報酬の配分を見直すべきとの取りまとめが行われました。

 それから2点目の医薬品ですが、後発品のある先発品の薬価については、後発品の薬価を目指して、これを引き下げるべきだと、ただし、引き下げの方法については今後議論が必要。それから2つ目ですが、市販品類似薬については保険給付の対象外とすべき。ただし、具体的に対象とする範囲については今後議論が必要との取りまとめが行われました。

 また、先ほどもご議論いただきましたが、保険医療材料については、内外価格差の是正を求める意見がありまして、見直していくべきとの取りまとめが行われました。

 ただ今も申し上げましたように、このワーキンググループの結果、これで終わりではなくて、恐らく本会議のほうで報告、議論されて、最終的な意見が取りまとめられるものと承知をしておりますが、いずれにいたしまししても、現状をまず取り急ぎ報告させていただく次第です。以上です。

[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
 はい、ありがとうございます。これについては、たぶんご意見、ご質問おありになるかと思いますけれども、今のお話ですと、これがまだ最終的なものではないというふうに理解してよろしいわけですね? (佐藤課長、うなずく)

 ということですので、それ(最終報告)が出た段階で、委員の皆様からの「ご意見」を承るということにしたいのですが......、ま、「質問」はあるかと思いますので......。(委員ら、笑い) 簡単に、時間が大変押しておりますので、質問があれば1つ、2つ、お受けいたしますが......。嘉山委員、どうぞ。


 【目次】
 P2 → 「最終報告が出た段階で意見を承りたい」 ─ 遠藤会長
 P3 → 「決まる前に『慎重にやれ』と中医協から声明を」 ─ 嘉山委員(診療側)
 P4 → 「伸びたから下げようという議論は乱暴」 ─ 安達委員(診療側)
 P5 → 「行政刷新会議はどういう法律の裏付けか」 ─ 白川委員(支払側)
 P6 → 「人民裁判でも見ているようで怖い感じ」 ─ 鈴木委員(診療側)
 P7 → 「中医協は冷静に動きを見守って結論を頂いて議論」 ─ 北村委員(支払側)
 P8 → 「中医協として何らかの意見を出していただきたい」 ─ 西澤委員(診療側)
 P9 → 「概算要求額と税収の乖離で何を考えるか」 ─ 森田委員(公益側)
 P10 → 「中医協として今の段階で意見を出すのは無理がある」 ─ 勝村委員(支払側)
 P11 → 個人の人格、意見を無視する」 ─ 白川委員(支払側)
 P12 → 中医協炎上 ─ 勝村委員 VS 嘉山委員
 P13 → 「激しく、時には優しく」 ─ 長妻厚労相

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