中医協炎上、「激しく、時には優しく」と長妻厚労相
■ 「中医協は冷静に動きを見守って結論を頂いて議論」 ─ 北村委員
[北村光一委員(経団連社会保障委員会医療改革部会長代理)]
確かに、会議の雰囲気には全く私も同感です。そんな感じを受けました。いずれにしても、新政権の下で、あのような形で進み出したわけですから、この中医協では清々と冷静にその動きを見守って、その結論を頂いてから議論されてはいかがでしょうか。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
はい、ありがとうございます。牛丸委員(公益)、どうぞ。
[牛丸聡委員(早稲田大政治経済学術院教授)]
質問ですが、私もテレビだけを観ていたので、それで何かを言うのはちょっと偏見になるかもしれませんので、出席された方にお聞きしたいのですが、時間は1時間なんでしょうか。
それから、事前に中医協がやってきたこういう議論の問い合わせが全くなく、ただそこに行って向こうから説明を受けて、いろんなことを言って......。事前の資料要求とか、あったのかなかったのか、教えてください。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
はい、では事務局(保険局医療課)お願いします。
[保険局医療課・佐藤敏信課長]
医療課長でございます。1項目について1時間ということでしたが、実際には取りまとめというか、結論を出す時間があったので、私も正確に時間を計ったわけではないのですが、45分から50分ぐらいであったように記憶しています。
それから、進め方については、あらかじめテーマの通告があります。そうでないと答えられませんので、ある程度の資料のようなものは提出したということです。
また、当日その現場に行きますと、恐らく財務省がお作りになったと思われる資料が提示されておりまして、従いまして冒頭に、今回の場合ですと外口医政局長(ママ)がお話しいたしまして、そして財務省から恐らく5分ぐらいだったと思いますが、話があって、そして後は評価者を含めた質疑で、(厚労)省側がお答えをするという形式でございました。
そして、40分か45分ぐらい経過したところで評価票を書いていただいて、それを取りまとめられて、最終的にはコーディネーターの方がその結果をその場で公表されて、即断即決という形で進むという状況でした。
▼ いつもながら役者。うまい。まるで遠い世界で起きたことを伝えているかのようだ。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
西澤委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「最終報告が出た段階で意見を承りたい」 ─ 遠藤会長
P3 → 「決まる前に『慎重にやれ』と中医協から声明を」 ─ 嘉山委員(診療側)
P4 → 「伸びたから下げようという議論は乱暴」 ─ 安達委員(診療側)
P5 → 「行政刷新会議はどういう法律の裏付けか」 ─ 白川委員(支払側)
P6 → 「人民裁判でも見ているようで怖い感じ」 ─ 鈴木委員(診療側)
P7 → 「中医協は冷静に動きを見守って結論を頂いて議論」 ─ 北村委員(支払側)
P8 → 「中医協として何らかの意見を出していただきたい」 ─ 西澤委員(診療側)
P9 → 「概算要求額と税収の乖離で何を考えるか」 ─ 森田委員(公益側)
P10 → 「中医協として今の段階で意見を出すのは無理がある」 ─ 勝村委員(支払側)
P11 → 個人の人格、意見を無視する」 ─ 白川委員(支払側)
P12 → 中医協炎上 ─ 勝村委員 VS 嘉山委員
P13 → 「激しく、時には優しく」 ─ 長妻厚労相
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