中医協炎上、「激しく、時には優しく」と長妻厚労相
■ 「決まる前に『慎重にやれ』と中医協から声明を」 ─ 嘉山委員
[嘉山孝正委員(山形大学医学部長)]
あの「事業仕分け」を見ていると、かなり乱暴な仕分けをしているので、国立大学医学部長会議から「慎重にやってください」という声明を出します。
なぜかと言うと、国家が一度決めてしまうと、それをひっくり返すことは非常に困難です。会長は「まだ決まってはいませんね」とおっしゃったんですが、決まる前に「慎重にやれ」ということを中医協から言ったほうがいいのではないかと思います。
中医協の議論を全く無視した仕分けをする可能性がありますので、「会長のご見識で何か声明を出していただけたら」というのが私の意見です。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
最初から「意見」になりましたけれども......。(会場、爆笑) あの、これはなかなか、皆さんにお諮りをしなければいけない話になりますので......。即断は私、この場でできませんけれども、ほかにじゃ、せっかく意見が出ましたので、もう1つぐらい、意見、ご質問......。
[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
会長。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
安達委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「最終報告が出た段階で意見を承りたい」 ─ 遠藤会長
P3 → 「決まる前に『慎重にやれ』と中医協から声明を」 ─ 嘉山委員(診療側)
P4 → 「伸びたから下げようという議論は乱暴」 ─ 安達委員(診療側)
P5 → 「行政刷新会議はどういう法律の裏付けか」 ─ 白川委員(支払側)
P6 → 「人民裁判でも見ているようで怖い感じ」 ─ 鈴木委員(診療側)
P7 → 「中医協は冷静に動きを見守って結論を頂いて議論」 ─ 北村委員(支払側)
P8 → 「中医協として何らかの意見を出していただきたい」 ─ 西澤委員(診療側)
P9 → 「概算要求額と税収の乖離で何を考えるか」 ─ 森田委員(公益側)
P10 → 「中医協として今の段階で意見を出すのは無理がある」 ─ 勝村委員(支払側)
P11 → 個人の人格、意見を無視する」 ─ 白川委員(支払側)
P12 → 中医協炎上 ─ 勝村委員 VS 嘉山委員
P13 → 「激しく、時には優しく」 ─ 長妻厚労相
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