文字の大きさ

ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼8 内田健夫・前日本医師会常任理事


村重
「皆さんの、患者さんのためという志は素晴らしいのですが、志だけに頼っているのは限界ですよね。ところでそういう時のドクターフィーはどうなっているんですか」

内田
「行政がお金をつけているのがほとんどです。1回出動して午後7時から11時までで何万円というような。でも、それは医師が潤沢に存在する都会でしか成立しない論理なんですよね」

村重
「役人は全国一律でしか考えられないので」

内田
「そういう意味では、今回の改定で地域医療貢献加算というのが付きましたけれど、あれも真面目にやっている人は取れないですね。24時間対応がネックになります。診療科には制限がないので、喜んで取るのは、緊急がほとんど来ないような所です。緊急が来て一生懸命対応しているような所では取りづらいということがあります。もう一つは学校医とか休日急患の出動医とか、あるいは小児科で病院に手伝いに行っているとか、それこそ地域医療貢献でしょうがと言いたいです。現場で本当に頑張って地域医療を支えている先生方がきちんと報われるようなものにすべきでしょう」

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
loading ...
月別インデックス