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ニュース〜医療の今がわかる

医療システムと必要医師数

■ 医療圏による患者数推移の相違
 

【千葉大学医学部附属病院長】
 このスライドは千葉県においての二次医療圏を基に同じような計算をしたものです。そういたしますと、この緑色の線が入院患者総数です。

河野陽一氏資料-06.jpg

 これは人口構成等々の動きから計算をしておりますが、赤が高齢者の入院数、ブルーが総死亡数ですが、高齢者の入院数と死亡数というのは大体パラレルになるのですが、入院総数を見ていただきますと、安房というのは南房総の比較的過疎の地区でございます。

 そこでは2016年に入院患者数のピークがありまして、その後、入院患者数は減ってまいります。高齢者はそれほど多くない。

 一方、八千代とか柏というような、ちょっと前に新興都市として若い人たちの流入があった地区におきましては、高齢者が順番に増えてまいりまして、八千代市で2035年に入院患者数がピーク、柏市で2030年がピークと。

 一方、今でも人の流れの動きが続いております浦安市におきましては、2050年でも入院患者数の増加が見られるということです。

 このように地域によりまして高齢化の動きには差がございまして、都会の方が後れ、かつその幅が大きいということであります。

河野陽一氏資料-07.jpg

 人口構成における老齢人口の急激な増加というのは、外来・入院患者の増加、介護の需要の増加、救急患者の増加、死亡者数の増加ということにつながっていきまして、非常に大きな医療の負担になります。


【目次】
 P2 → 高齢化率
 P3 → 高齢者数の増加
 P4 → 医療圏による患者数推移の相違
 P5 → わが国の医師数の動き
 P6 → 医療問題は誰の責任か?
 P7 → 医師数と医療システム
 P8 → 病院での死亡者数の増加
 P9 → 在宅医療推進の目的
 P10 → 在宅死率30%の効果
 P11 → 疾病コントロールによる効果
 P12 → 循環型医療と医療情報の共有
 P13 → チーム医療からIPW
 P14 → 国立大学附属病院の役割と機能
 P15 → 医療需要増加に対する対策

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