明細書の無料発行義務化について
■ 患者調査の結果
[厚労省保険局医療課・ 屋敷次郎保険医療企画調査室長]
15ページ目以降は、今度は患者調査の結果でございます。まずは、確認状況でございます。
「明細書を頂いた後に確認をされておられますか」ということでございますが、「おおまかに確認した」というところまで入れますと、8割弱、7割程度といったところ。
一方で、「ほとんど確認しなかった」といったところも2割程度、2割弱から2割強あったということでございます。
16は明細書の必要性でございますが......
「必要だと思う」「どちらかというと必要だと思う」といったところが7割から......、保険薬局では3分の1程度といった状況。
「どちらかというと必要ない」「必要ない」といったところも、「病院(入院)」でありますと3割弱。薬局でありますと、6割強といった状況が出ておりました。
また、受け取った明細書につきまして「満足をされておられるかどうか」ということにつきまして、「まあまあ満足しているというところまで含めますと、8割程度の患者さんが満足をされているといったところでございます。
「受け取って良かったこと」ということについては18ページ目でございますが......
「治療・検査・薬などの具体名がわかりやすくなった」「医療費の内訳がわかりやすかった」、あるいは「医療機関等への安心感・信頼感が高まった」といった回答が出ておりますが、一方で「良かったことは何もない」といった回答も出ているところでございます。
19ページでございますが、明細書無料発行に関します今後の希望でございます。
病院の入院・外来から一般診療所、歯科、保険薬局につきまして、これもはっきりグラデーションが出ているところでございますが、「会計の都度、明細書の発行を希望する」「時と場合により、明細書発行を希望する」の合計でいきますと、病院の入院のほうは高く7割程度。
保険薬局までいきますと、4割弱まで下がってきているという状況でございます。
それで、「希望しない」といった回答もかなり出ておりますので、その理由をおききいたしますと、「もらっても内容がよくわからない」「領収証の内容で十分」「毎回ほぼ同じ内容である」といったところが割合としては多く出ていたところでございます。
今度は21ページ目でございますが、明細書の無料発行をします仕組みと言いますか、制度自体の必要性でございますが......
「必要と思う」「どちらかというと必要と思う」といった回答は、病院の入院におきます約6割程度から、保険薬局につきましては3割弱という程度まで下がってきているという状況がございました。
【目次】
P2 → 経緯
P3 → 「正当な理由」
P4 → 費用徴収
P5 → 発行状況
P6 → 意向確認等
P7 → 患者調査の結果
P8 → 9月7日の議論
P9 → 論点