医療事故調検討会17
「資料3の裏側。受付から説明会終了までどのように行われるかを、簡単に説明する。受付の第一報は電話。そうすると、私たちはマニュアルに従って、いろいろと確認した後で暫定版でいいので事例概要を書いてくれと依頼する。それを地域代表が見て、この事例を受諾するかしないかを決める。ただ、放っておくと理解できないような概要が最初のころは送られてくる。それで、概要記入の見本をファクスで送り、一緒にいろいろこちらで必要とすること、受諾した後必要とすることを依頼元機関に送る。そのやり取りに大変時間がかかる。
口頭だけだと、この前の墨東病院のようなこともあるから、必ず文字で表す。依頼元機関も、こういう事例が発生するとパニックのようになっていると思うので、そういう中で地域事務局が、これもやれ、あれもやれ、これを送れというのは本当に大変なのではないかと思う。つい数年前までは現場にいたので、依頼元機関の大変さが手に取るようにわかる。その辺はもうちょっと何か工夫ができないものかと思う。
地域代表から受諾するということが私どもに連絡あったら、すぐに依頼元機関に連絡し、そして第二便のファクスを送る。事細かに準備してもらいたいもの、書いてもらいたいもの、手持ちしてもらいたいものが書かれている。それとともに、輪番制の解剖施設に連絡する。第一報が入ったらすぐに私どもから連絡し、事例概要が入った時にもファックスで送っているので、すぐ対応してくれる。解剖施設が受諾するという返事が来たならば、先ほどの臨床立会医を、地域代表と協力しながら見つける。
臨床立会医が見つかったら、何時に解剖できるかということを調整する。この調整がまた大変で、いちばんは、臨床立会医がその解剖施設へ何時に来られて解剖に参加できるかということ、それから解剖施設の都合と病院の都合、そして遺族の都合、もう1つは、遺体を運ぶ寝台車が必要。その寝台車は葬儀社に依頼しているので、5者の都合に合わせて解剖執刀時間を決めてもらう。
そうすると依頼元機関が解剖施設に来ていただく時間を調整しながら決めます。遺体を乗せてちゃんと解剖施設まで来てくれるかどうか、すごく不安。遺体を乗せたまま道順が分からないとか、病院に到着しても解剖室が分からないで迷ってしまうと、遺族がどんな思いをするかなと思うので、葬儀社と地域事務局で、直接お話をしたりファックスでやり取りしたりして、必ず所定の時間に来ていただけるように調整する」
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