現行医療計画の問題点について
■ 死者と重傷者の分布
【河原和夫・東京医科歯科大学大学院教授】
災害医療絡みで分析していくと、これも東京になって恐縮ですが、地震が起こったときに、東京の東半分に死傷者が多くなっています。
そのときに、医療計画では総論的に捉えられますが、これは防災計画の仕事だということではなくて、両方をリンクさせてやらなければいけないわけです。
★の多い東のほうに関しては、千葉県との連携システムも必要になってくるわけです。少なくとも、人の移動とか、こういう広域的な問題を考えますと、県単位ではなくて、医療法の中にも県境の問題は書いていますが、首都圏の場合は、1都3県で共同の医療計画を作るとかいう形が必要になってくると思います。
【目次】
P2 → 医療計画制度の目的等
P3 → 医療計画とその評価
P4 → 医療機能情報提供制度
P5 → 病床規制
P6 → 東京都のがん医療体制
P7 → 23区の救急施設全体でのカバー範囲等
P8 → A区の三次救急施設へのアクセス時間
P9 → 搬送に60分以上要する人口
P10 → 療養病床の調査
P11 → 山形県でのアクセス時間分析
P12 → 救命救急センターの最適エリア界
P13 → 献血者の動向、地理的分布
P14 → 周産期母子医療センターへのアクセス時間
P15 → 死者と重傷者の分布
P16 → 運転時間30分での転送可能領域
P17 → 医療計画の中の精神医療の位置づけ
P18 → 主たる医療職種の入学定員(平21)
P19 → 計画と評価の構造(行政計画)
P20 → 事業計画、実施計画の必要性
P21 → ある県の医療計画の目標
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