入院、外来、在宅医療について(総論)
■ 外来① 病院勤務医の負担
[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
次、46が外来医療の役割分担になります。
ページをおめくりいただきまして、47。
これは年代別に左側が病院、右側が診療所の平均勤務時間ということで、若いほうが業務時間が長くなっているということでございます。
さらにその下。
これは、外科学会のアンケート調査でございますけれども、病院規模が大きくなるほど実際の勤務時間は長いということでございまして......。
えー......、一応、病院のほうが(診療所よりも)長いということになっています。ただ、考慮すべき点がいくつかあります。1つは、49ページ。
スライド49をご覧いただきますと、特に、右側の年代別の医師の勤務先をご覧いただきますと、薄い青の所が病院の医育機関以外......、大学病院以外ですね。
濃い青の所が先ほどの病院、それから黄色い所が診療所。それからオレンジの所があります。これを見ると、20代の開業医はほとんどいないということになります。ですから、先ほどの20代の値というのは非常に例外的なものだということが言えると思います。
一般的に、開業医......、診療所のお医者さんのほうが年齢が高いですので、単に開業の診療所のお医者さんの時間と勤務医を比較するだけでは、年齢差の補正がやっぱり必要だろうと思います。
また、診療所のお医者さんの場合には、学校医ですとか、......ですとか、様々な地域医療の活動にも関与していただいていると思います。
ただし、病院勤務医の外来の負担というのはスライド50にあるように高いと思います。
また、51にあるように......、できれば軽症の場合には診療所に行ってほしいということが病院のほうからあります。
逆に、患者さんの観点から見て52でございますけれども......
「診察の待ち時間」という所を拝見いたしますと、30分以上待っているというのはやはり大病院のほうが多いと思います。
【目次】
P2 → 医療を取り巻く環境
P3 → 社会保障と税の一体改革
P4 → 入院① 高度急性期・一般急性期
P5 → 入院② 亜急性期等
P6 → 入院③ 長期療養
P7 → 入院④ 地域に密着した病床
P8 → 入院⑤ 今後の方向性
P9 → 外来① 病院勤務医の負担
P10 → 外来② 病院の負担
P11 → 外来③ 大病院の負担
P12 → 外来④ 今後の方向性
P13 → 在宅① 死亡者数
P14 → 在宅② 看取り
P15 → 在宅③ 訪問診療
P16 → 今後の目標と課題