産科医療の現況と平成22年度診療報酬改定への要望
■ 働き続けられる状況にない
【海野信也氏(北里大学医学部産婦人科学教授)】
次のページですが、これ上段は産婦人科医会の調査でして、女性医師が周産期センター等でどのぐらい働いているかということ、現状では30%強、病院と名のつくところが女性医師ということになります。
それで、この下段、これは、性別は関係なく産婦人科医がどこで働いているかということの調査ですが、年齢による分布ですが、病院、大学病院、診療所でこういう形で働いております。
言うまでもないことですが、大学病院、病院の現場は若い医師で支えられておりまして、これから、既にその大部分は女性医師ですし、その割合はどんどんふえていくというのが今の状況であるということです。
それで、そこが働き続けられる状況にないということが今の危機の根本的な状況なんだということを御理解いただきたいと思います。
【目次】
P2 → 要望の内容
P3 → 分娩施設の減少
P4 → 産婦人科医の減少
P5 → 長時間勤務の実態 ①
P6 → 長時間勤務の実態 ②
P7 → 長時間勤務の実態 ③
P8 → 女性医師の割合 ①
P9 → 女性医師の割合 ②
P10 → 女性医師の割合 ③
P11 → 働き続けられる状況にない
P12 → 産科医療危機の展開
P13 → 産科医療のデススパイラルと脱却
P14 → 「勤務環境確保加算」の新設を
P15 → 産科・周産期救急の問題点等
P16 → インセンティブ付与は実現したか
P17 → 現場からのお願い
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