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DPC病院のグループ化、報酬格差を付ける意図はない?

■ 「どうやって『基礎係数』を決定するのか」 ─ 嘉山委員
 

[嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)]
 えーっと、あの......、ちょっと色々と分からないことばっかりなんで......。ばかなことをきくかもしれませんが......。

 まず、我々が去年までディスカッションをしてきた「調整係数」の25%が(2010年度改定で)「機能評価係数Ⅱ」に置き換えられたわけです。その後の75%についても、「機能評価係数」でなんとか調整するというお話だったんですが......。今回はそれをやめて......。

 2年にわたって、西岡先生のDPC評価分科会ですか、そこで議論をされてきて、「評価しきれない」と、だから今度は「新しい方式にする」とおっしゃったわけですけれども......。

 このDPC評価分科会で、なぜ評価しきれなかったのかをきちんと検証しているのかを教えていただきたいのが第1点です。

 ▼ おっしゃる通り。

 それから第2点は、先ほどから鈴木先生(日医常任理事)もお話しになっているような問題......。「基本的な、基本的な」とおっしゃっていますけれど、この「基礎係数」の内容は基本的な医療行為から......と......。

 ただし、現時点はですね、基本診療料のコストもちゃんと決まっていない中で、どうやってこの「基礎係数」を決定するのかをちょっと教えてもらいたい。

 あと、西岡先生がおっしゃった、「イメージです」と......、これは逆なんですねー。リアリティからイメージっていうか、図を作るわけで......。

 先生は「これはイメージだから、イメージだから」っておっしゃったんですが、具体例を出してですね、そしてこの図がちゃんと適切な医療費の配分になるのかどうかを出さない限り......。

 イメージでは駄目なんですよ、逆ですよ。イメージを最初に作って、それでやってみようではなくって、先生はたぶん逆で、リアリティから、データからこういうことをおやりになったんだと思うんですね。ですから、そこをちょっと具体例を出していただきたい。これが2番目。

 
【目次】
 P2 → 「私どもで資料を作らせていただいた」 ─ 厚労省
 P3 → 「今後さらに具体化の作業を進めたい」 ─ 西岡分科会長
 P4 → 「新しい提案であり一番議論になるだろう」 ─ 遠藤会長
 P5 → 「ぜひやっていただきたい」 ─ 西澤委員
 P6 → 「22年度改定後は白紙との決定だった」 ─ 厚労省
 P7 → 「意図的に階段状にする趣旨ではございません」 ─ 厚労省
 P8 → 「やはり基本的な部分がある」 ─ 厚労省
 P9 → 「中小の医療機関にとってさらに厳しい」 ─ 鈴木委員
 P10 → 「グループで分けた方が適切」 ─ 厚労省
 P11 → 「図の調整係数があまりにも大きすぎ」 ─ 北村委員
 P12 → 「どうやって『基礎係数』を決定するのか」 ─ 嘉山委員
 P13 → 「差があることが実は健全ではないか」 ─ 嘉山委員
 P14 → 「特定機能病院だから一塊ではない」 ─ 西岡分科会長
 P15 → 「検証の仕方が足りないのではないか」 ─ 嘉山委員
 P16 → 「調査、分析については合意が得られた」 ─ 遠藤会長

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