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ニュース〜医療の今がわかる

本当に他人事でない

先日、ブログの方には書いたのですが、いよいよ事態が切迫してきたようです。

弊社はかけがえのない社員を昨年6月に急性リンパ性白血病で亡くしております。治療しても亡くなることがあるのに、まして製薬会社と行政の怠慢のせいで治療できないなんて、断じて許せません。

ぜひとも、皆様のご協力をお願いします。


                          2009年1月20日発行
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Medical Research Information Center (MRIC) News

□■ 採取骨髄濾過キット在庫不足問題に関する情報公開と未承認キット使用によ る
    患者負担増加回避を求める署名へのご協力のお願い ■□
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 いつも大変お世話になっています。
 本日は、現場からの医療改革推進協議会より、骨髄移植に必要な器具の供給停
 止問題についてお願いがあり、メールさせていただきます。転送歓迎いたします。


□■ 採取骨髄濾過キット在庫不足問題に関する情報公開と未承認キット使用によ る
    患者負担増加回避を求める署名へのご協力のお願い ■□

 現在、全国骨髄バンク推進連絡協議会を中心に、上記の署名活動 が始 まって
おります(締切 1月31日(土))。私どもはこの活動に共感し、協力したいと
考え、ご案内をさせていただきます。

 バクスター社の工場移転に伴い、骨髄移植に必要な濾過フィルターが供給でき
なくなり、本年の2-3月中に日本国内では骨髄移植が受けられなくなる可能性が
あることが、昨年末に明らかになりました。厚労省も対応を進めているようです
が、なかなか調 整が難航しているようです。

2008年12月20日 読売新聞「骨髄移植、2月以降困難に」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081220-OYT8T00200.htm

 供給がストップすれば、代替品を海外から輸入して利用するしかありませんが、
日本で未承認のフィルターを使う場合は、医療費が全額自己負担となってしまい
ます。厚労省の解釈次第では、患者の移植費用の数百万~1千万円の自己負担と
なるか、ドナーの採取にかかる16.6万円(保険点数:16,600点)が自
己負担となるか、といった違いがありますが、厚労省はまだこの解釈を示してい
ないため、患者さんや医療関係者、骨髄移植に関わる多くの方々の間で不安が広
がっています。

 一方、厚労省は、治験、あるいは高度医療評価制度において、未承認機器を使
用する方向で調整しているようです。前者は企業が、後者は医療機関が行うもの
です。しかしながら、いずれの場合も制度の主旨と本問題には乖離があり、現場
の企業や医療機関に膨大なペーパーワーク・手続き・コスト等を発生させるため、
多くの医療現場で、骨髄移植が受けられなくなる患者が出てくることは必至です。

 2008年1月18日、閣議後記者会見で舛添大臣は「患者と会う」と明言しました。
我々は、世論が盛り上がり、舛添大臣が政治的に判断する以外に解決方法はない
と考えています。しかし、そのためには、もっと多くの人々が問題を認識し、議
論する必要があります。

 下記、署名活動のご案内です。骨髄バンク推進連絡協議会のHPにある署名用紙、
あるいは、現場からの医療改革推進協議会の署名フォームにて、ご署名いただけ
ますよう、ご協力をお願い申し上げます。


以下、署名案内です。

1) 全国骨髄バンク推進連絡協議会のホームページ
(http://www.marrow.or.jp)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/20128.html:
CBニュースの報道

2) 現場からの医療改革推進協議会 (責任者 田中祐次)
http://spreadsheets.google.com/viewform?key=pqieimcJLRy0uIomKE4-eZw

現場からの医療改革推進協議会
田中祐次

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