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ニュース〜医療の今がわかる

議連会合5

本日の演者は村上智彦・夕張希望の杜理事長と伊関友伸・城西大准教授。
特に村上医師の話が大変面白く、かつ共感するところも大きかった。
最近、医療界の中のアウトサイダーとして閉塞感・違和感が募る一方だったのだが
風穴が空いて新鮮な空気を吸い込んだ感じがする。
村上医師本人が「詳しくは6月1日のETV特集を見てほしい」と言っていたので
逐一報告ではなく、特に感銘を受けた部分をいくつかピックアップしたい。

共感したところ1
・健康保険は相互扶助。制度には義務と権利がある。
健康保険を利用する者の義務は「健康に留意すること」と、法律に書いてある。
義務を果たすから権利も生じる。
権利だけ主張する人ばかりになったら制度が壊れる。


医療者からは、この先言いにくいことだと思うが
私も最近強く思うようになった。
自堕落な生活をして生活習慣病になった人間が
健康保険を使って最高の医療を要求するのはおかしくないか。
また、医療者も健康保険を司る一員として
そのような人間に義務を遂行するよう働きかけるべきなのに
むしろ、そこで売上が立つから、と権利行使のみを働きかけていないか。
そこをせずに医療費が足りないと言うから、世の中全体の理解を得られない。


ということで関連して共感したこと
・住民のニーズとウォンツを区別しなければいけない。
・健康と医療の充実とは違うのでないか。
・現状を乗り切るには、現状を住民にお話しして医療資源を大事に使ってもらうに尽きる。
・この手の話になるとマスコミは常に住民は弱者・被害者という報じ方をする。
(その通りです。ニュートラルに見る訓練をされてないもの)


共感したところ2
・医療は目的ではなく手段。
地域社会の再生なくして地域医療の再生もあり得ない。


まさに仰る通り。
医療よりも社会が優先するのは
どちらがシステムの上位であるか下位であるかから見て当然だと思うのだが
(ただし司法や行政は医療と同レベルの社会の中の一次的サブシステムであり
 これらと上位下位の関係にあるわけではないと思う)
医療者と話していると、これが転倒しているかのように感じることが多い。


感銘をうけたところ1
・医師はやり甲斐のないところには来ない。
逆に得られるものが明確であれば不便であろうが何だろうが来る。
一番嫌がるのが、困っているからお金を積むからという態度。
医師にとっての喜びとは、自分の診療した患者が元気に働く姿を見ること。


そう言ってもらえるとホっとする。
アウトサイダーとして、どうにも理解できないのが
なぜに医師は論文を書くことをあんなに重視するのか、ということ。
一般人との最大の齟齬は、実はそこじゃないかという気がしている。


感銘を受けたところ2
・瀬棚町の経験で高齢者が元気になったら出生数も増えた。


へーー。


感銘を受けたところ番外
(仙谷由人代議士が開会の挨拶で述べた)
・今、マチ興し、ムラ興しでうまくいっているようなところは
大抵20年前に崩壊していた。
そこでその気になって皆立ちあがり、リーダーシップのある人も現われて
それが結実して、ちょっとやそっとじゃ壊れないような強固なものになった。
危機的状況があれば、その気になる。
丹波市の柏原病院が良い例だが、本当の危機感を持てば、そういう動きが出てくる。
今、危機の時だからこそ、すばらしい医療を作れるんでないか。

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