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公立病院問題「自治体が一番分かっていない」-社民党・阿部知子衆院議員

 社民党の阿部知子衆院議員は、"地域医療崩壊"が言われる公立病院問題について、「自治体病院の崩壊が言われるが、自治体の行政が一番分かっていない」と述べた。地域に病院があることで雇用創出や産業活性化などにもつながるとして、住民への情報公開の在り方など、自治体の意識変革を求めた。(熊田梨恵)

 社民党の考える医療政策についてロハスメディアの取材に答えた。「病院がどんな風に運営されていて、どれだけの人が働いるか。住民サイドとの間に入って共通理解に努めなければいけないのが自治体でありながら、医師を派遣してもらうこと、赤字を表面上出さないよう『そのために働いてくれよ』というぐらいで、病院運営にノウハウない人間が次々変わるだけ」と、公立病院を運営する自治体側の問題点を指摘。約9割の公立病院の収支が赤字になり、閉鎖や縮小、転売などの状況に追い込まれているとして、「病院がなくなったら地域が消える」と述べた。病院があることで薬局や小売店、医療関連業者などが周囲にできて地元経済の活性化や雇用創出につながるとして、「何よりもその国民理解と、それを媒介する自治体行政の在り方」が重要とした。

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