入院、外来、在宅医療について(総論) ─ 質疑応答
■ [診療側] 地域特性への配慮
[邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)]
ローマ数字の4の「地域に密着した病床について」というのを......、実は前回の改定の時に「地域特性を評価してほしい」と私、何回も申し上げまして、もう改定の終わりのところでしたので、事務局(保険局医療課)から看護師の密度だけ(資料が)出まして、あの......
(看護師不足の地域の医療機関に対し診療報酬で何らかの手当てをすることについて)皆さん方のご同意を得られなくて......、何を代わりに資料として出したらいいかなあ......、自治体病院協議会の全国の会議でも出したんですが、なかなかいい案がなくてですね......。
医師の数を入れてみたり救急車の受け入れを入れてみたりしたんですが、なかなかできなかったんです。そうすると先日、鈴木邦彦先生(日本医師会常任理事、中医協診療側委員)のほうから、日医総研が出した、この(厚労省)資料にも出ております......
スライド......31ですか......、あ、39、40を見ていただきまして......、その次のページですね。
田舎にあります15対1は、在院日数が少ないのもあると。これはたぶん救急車、救急患者だと。療養の方ではないということですね。で、流出率が30%以下というのは、送る場所もないという......、地域として完結をしていると......。どっか、後送病院がないというふうなことですね。
ただし、個々の事例では名古屋大学市立病院(ママ)とか、鹿児島県のサツコク病院(?)とか、あるいは北海道の芽室......、根室ではなく、芽室町立病院(ママ)とか、こういうのはみな、こういうふうなんで、個々のはあったんですけれど、全体としてはこういうできたものがなかったもんですから、この(日医総研の)前田由美子さんという方が出したデータを見て、「これだっ!」って思いまして......
▼ 日本医師会の総合研究所の論文を厚労省が公的な資料に採用した、という事実をどう見るか。
我々の役員会でも、こういうふうなとこに該当する所はみんな自分の所も調べてほしいというようなことで、こういうことをぜひですね......。
今まではストラクチャを評価すると、看護の配置基準とか、そういうものをあまりにも重視しすぎてですね、何をやっているかというファンクションを評価という機能評価ではなくてですね、看護師さんの数とか、それだけであればですね、田舎はいないんですね。
なんぼ踏ん張ってもですね、看護師も医師もいないんですけど、いない中で一生懸命やってるっていうような所を評価していただくためには、こういうふうなデータも一度、皆さん方で、ご理解いただきたいというのが私の......。
まさに、「待ってました!」という、このデータです。よろしくお願いいたします。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
はい、ありがとうございました。えっと......。1つひとつやっていくと時間があるかと思いますけれども、一応、ご発言いただきまして、それから......
(鈴木委員が挙手)
はい、鈴木委員。
【目次】
P2 → [診療側] 地域特性への配慮
P3 → [診療側] 「地域に密着した病床」の意味
P4 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P5 → [診療側] 改革シナリオ等
P6 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P7 → [診療側] 改革シナリオ等
P8 → [支払側] 「地域一般病床」の算定根拠等
P9 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P10 → [公益側] 中医協の審議範囲等
P11 → [診療側] 改革シナリオ等
P12 → [厚労省] 「具体的なご質問にだけお答えしたい」
P13 → [診療側] 療養病床の削減方針
P14 → [厚労省] 「亜急性期に3つが混在している」
P15 → [診療側] 在宅療養支援診療所等
P16 → [診療側] 「地域に密着した病床」等
P17 → [支払側] 診療科別の医師数等
P18 → [公益側] 診療計画の公表等
P19 → [診療側] 改革シナリオ等
P20 → [支払側] 改革シナリオ等
P21 → [診療側] 診療報酬改定の重点課題
P22 → [診療側] 改革シナリオ等
P23 → [厚労省] 「先を見越した課題に取り組んでいく」