入院、外来、在宅医療について(総論) ─ 質疑応答
■ [診療側] 改革シナリオ等
[嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)]
えーっと、私はほかの委員の先生方と繰り返しの意見になるんですが、やはりあの、中医協の委員でございますので、お話ししておきます。
私が中医協に2年前に入ったときにはですね、あのー、このー、診療報酬の決め方が、ま、大学の等々から見ますと非常にプリンシプルがなくて、えー、まあ、絆創膏貼りのような感じがして、国民にも見えにくかったんですね。
で、それが、政権交代で中医協が3人替わったわけですけど、そこから、先ほど安達先生がおっしゃったようにですね、あの......、モノと技術等々、あるいはエビデンスにもとづいた議論の仕方に変わったというように、大きく変わったと思っています。
で、今回、あのー、2年間の結果がどうか分かりませんが、1号側の先生方も、公益側の先生方も、皆さんのご努力によるものと思いますが、事務局がこういうような形で、ま、いわば、安達先生がおっしゃったようなバイローズ、つまり、会社でいえば定款ですね。
そういうような形のもの、つまり、人の病気の......、今までは外形基準、つまり看護師さんが何人いるとか、医師数が何人いるとかではなくって、その医療行為が、どういうことが行われているかで診療報酬を付けましょうというような、このー、病期でですね、このプリンシプルを出してきたんで。これ、先ほど西村先生がおっしゃったように、患者の目線なんですね、まさに。
ですから、これをバイローズのような形で、あのー、アンカーはなかなか......、白川先生が「難しい」とおっしゃったんですが、バイローズは定款ですからいくらでも何かあれば変えることができるわけですね。
従って、これを中医協の基本的なコンセプトとして今後やっていきたいということを私も強く意見として申し上げたいんですが、事務局としてはそれをたとえると、まあ、アンカーだとかいろんな形があるんですけど、あなたが替わっちゃうと、みな変わるという、また、絆創膏貼りのようなことではなく、なんとかこれを縫合したいんです。
私はこれは非常に合理的だと思うんですよね、今回のこれね。どういうふうに考えたらいいんですかね、今後......。いや、僕、ほ、褒めてるんですよ。(会場笑い)
▼ 前回改定の最終日もこんな雰囲気だった。そういえば、あの日の会場もここだった。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
(笑顔で)はい。答えにくいかもしれませんけど、医療課長どうぞ。
▼ 急にマイク音のボリュームが上がった。気のせい? テレビでもCMになると音が大きくなる。
【目次】
P2 → [診療側] 地域特性への配慮
P3 → [診療側] 「地域に密着した病床」の意味
P4 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P5 → [診療側] 改革シナリオ等
P6 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P7 → [診療側] 改革シナリオ等
P8 → [支払側] 「地域一般病床」の算定根拠等
P9 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P10 → [公益側] 中医協の審議範囲等
P11 → [診療側] 改革シナリオ等
P12 → [厚労省] 「具体的なご質問にだけお答えしたい」
P13 → [診療側] 療養病床の削減方針
P14 → [厚労省] 「亜急性期に3つが混在している」
P15 → [診療側] 在宅療養支援診療所等
P16 → [診療側] 「地域に密着した病床」等
P17 → [支払側] 診療科別の医師数等
P18 → [公益側] 診療計画の公表等
P19 → [診療側] 改革シナリオ等
P20 → [支払側] 改革シナリオ等
P21 → [診療側] 診療報酬改定の重点課題
P22 → [診療側] 改革シナリオ等
P23 → [厚労省] 「先を見越した課題に取り組んでいく」