入院、外来、在宅医療について(総論) ─ 質疑応答
■ [診療側] 改革シナリオ等
[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
えーっと、これ......、(委員の発言がずっと続いているが)事務局、後でまとめてお答えになるのでしょうから、あの......、ご質問しますが......。
スライド3の人口推計は、「(国立社会保障・)人口問題研究所」の将来推計には出生率が上中下の3段階あって、そのどこを取るかで平均計算とか全部変わってくるわけですが......。
「どのレベルを取って、この人口推計が出ているのか?」というところが質問です。それに関連して申し上げると、9のスライドの2025年度の改革シナリオの中で......
高度急性期、一般急性期のところがある程度、集約化して減らすという形になっているんですが、これは人口推計の結果として、「高度医療が必要な方がこのぐらいいるからこの数字」ということになっているだけなのか、「さらにそれを整理してもう少しそれ以上に減らすという数字」なのか、それはどちらでしょうかということをお伺いしたい。
同じスライドの中で、長期療養の所の病床......、慢性期が22......、(平成)23年の現状よりも減らすんですよね? (2011年に)23万が(2025年に)28万(床)になる。現状投影すれば34万だけど、そこまではさすがにいかないで28万にすると。
ということは......、介護療養病床は撤廃、医療療養病床も削減とされて、現在凍結されている長期療養に関する政策の方針の転換をしておられるんですか? ということが申し上げたい。
最後に、これは事務局がお答えになるんでしょうけど、白川委員がおっしゃった「特定除外」の「項番不明」の件でありますが、実際に京都で事務局員の者とお話しをしまして、確認をいたしました。
確かに「項番不明」はたくさんあるんです。これは通知もある中で、それなりにちゃんとやってなければ、「これは駄目です」ということで、「項番不明」のものについては(支払わずに)返戻をして、項番明記を促すような指示を多くの審査委員会でしているんですね。
実際、そのときに1つ問題になるのはですね、これは実務上の話ですが、項番を書く場所はどこでもいいんです。決まってないんです。摘要欄のどっかに書きなさいと。摘要欄って、レセプトの右側のどこでもいいんです。
そうじゃなくて、書く欄をきちっと作って、そこに項番を入れるということにしないと、事務作業が非常に膨大になるということがまず1つあります。
実際には、それでどうしてるのかって言いますと、審査員も事務局も、でありますが、「項番不明」について、レセプトをずっと通覧してみますと、項番を書いていないんだけれども、いわゆるこの「特定除外」の1から12のどれかに該当する項目があるというものが、そういうレセプトの大半でありまして......。
ですから、それを「項番不明」だけで入院料の引き下げをするとものすごい大きな影響になるので、現在は確認して通しているということをしております。
いずれにしても手間が掛かる話なんで、項番を書く場所をちゃんと決めて、「個々の項番は書くんですよ」という今の通知をもう一回確認させるということを......、事務局で再確認をやりながら項番の場所、書く場所についてはレセプトの様式を少し変更すればいいんで、そういうことが必要だということを...... (ここで支払側の白川委員がうなずく)
そういう状況であるということで、ちょっと確認した内容も併せてご報告を申し上げました。以上でございます。
(支払側の中島委員代理、公益側の牛丸委員らが挙手)
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
えーっと......、こちら、手を挙げてございます......、えーっと、伊藤さんです。はい。
【目次】
P2 → [診療側] 地域特性への配慮
P3 → [診療側] 「地域に密着した病床」の意味
P4 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P5 → [診療側] 改革シナリオ等
P6 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P7 → [診療側] 改革シナリオ等
P8 → [支払側] 「地域一般病床」の算定根拠等
P9 → [支払側] 一般病棟の長期入院等
P10 → [公益側] 中医協の審議範囲等
P11 → [診療側] 改革シナリオ等
P12 → [厚労省] 「具体的なご質問にだけお答えしたい」
P13 → [診療側] 療養病床の削減方針
P14 → [厚労省] 「亜急性期に3つが混在している」
P15 → [診療側] 在宅療養支援診療所等
P16 → [診療側] 「地域に密着した病床」等
P17 → [支払側] 診療科別の医師数等
P18 → [公益側] 診療計画の公表等
P19 → [診療側] 改革シナリオ等
P20 → [支払側] 改革シナリオ等
P21 → [診療側] 診療報酬改定の重点課題
P22 → [診療側] 改革シナリオ等
P23 → [厚労省] 「先を見越した課題に取り組んでいく」