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「守られないようであれば、DPCを返上」 ─ 2日目のDPCヒアリング

DPCヒアリング0925.jpg 厚生労働省の役人にぶら下がる医療者が臨床現場の医師らを叩く「DPCヒアリング」の2日目が行われた。「大変ご迷惑をお掛けした」「私の管理不行き届きで、深くお詫びを申し上げたい」─。ヒアリングに呼ばれた院長らが低姿勢で謝罪したが、「きちんと守られないようであれば、DPCを返上していただかざるを得ない」と、委員が語気を強めた。(新井裕充)

 昨日に引き続き、中央社会保険医療協議会(中医協)DPC評価分科会は9月25日、DPCデータが全体の平均と大きく異なる病院から意見を聴く「DPCヒアリング」を行った。

 同日のヒアリング対象となったのは、▽データの質に関して確認が必要(2病院) ▽DPC導入後、診療内容が大きく変化(2病院) ▽カルバペネム系または第4世代セフェム系の抗生物質を投与した患者の割合が非常に多い(4病院)─の8病院。

 このうち、「データの質に関して確認が必要であると思われる病院」は、独立行政法人国立病院機構・千葉医療センターと、株式会社日立製作所・日立総合病院。千葉医療センターは、「平成20年度調査」のデータ提出期限を5回遅延、日立総合病院は4回遅延したため、ヒアリングに呼ばれた。

 データの提出期限を守れなかった理由として日立総合病院は、データの締め切り日と提出日を勘違いしたことなどを挙げた。千葉医療センターは、システム移行に伴うマンパワー不足などを挙げた。
 質疑で、齊藤壽一委員(社会保険中央総合病院名誉院長)は上から目線で次のように叱責した。

 「DPCの制度を支える上で、データを期日までにきちんと出すということは、全体に影響を及ぼす基幹的な作業。そのことがきちんと守られないようであれば、まず最初にDPCを返上していただかざるを得ない、そういう状況だと思いますね。誰か1人がたまたま新人だったからできなくてとか、そういう体制そのものがものすごく不備であると言わざるを得ない」

 齊藤委員に対し、千葉医療センターの石毛尚起・統括診療部長は深々と頭を下げた。西岡清会長(横浜市立みなと赤十字病院長)の左隣では、医療課の担当者らが険しい表情で石毛部長を見つめている。
 データ提出の遅延が多かった2病院に対し、厚労省の担当者は「(病院の)姿勢としておかしいんじゃないか」などと追及。日立総合病院の岡裕爾院長は、「おっしゃる通り、大変お恥ずかしい、申し訳ない」などと謝罪したが、厚労省の担当者はぶ然とした表情のまま岡院長と目を合わせなかった。もし、厚労省案の医療事故調査委員会が設置されたら、このような「懲罰委員会」になるのだろうか。

 2病院に対するヒアリングの模様は次ページ以下を参照。


【目次】
 P2 → 「DPCを返上していただかざるを得ない」 ─ 齊藤委員
 P3 → 「姿勢としておかしいんじゃないか」 ─ 厚労省

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