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ニュース〜医療の今がわかる

新型インフル 「厚生労働省を信じてはいけない」


 続いて上昌広・東大医科研特任准教授が登壇。

 神津
「新型インフルエンザワクチンは、患者を受け入れなければならないから医療者が優先接種だと言いながら、実は我々でスタッフの分までお金を払って打つ。どうも筋が通らないような釈然としない話だが、それに加えて今まで2回接種を推奨してきた厚生労働省が突然1回でよいと言い出し、しかしそれに対するエビデンスが示されていない。この辺りについて、どう解釈したら良いのか、上先生にお話をいただきたい」

 上
「まず新型インフルエンザに関して厚生労働省を信じてはいけない。日本医師会も恐らく信じたらいけない。自分たちで考える必要がある。

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 これは敬愛する小野先生(厚生省の元技官)からいただいたもの。厚生省が自分たちに都合のよい予測値を出してくるのは今に始まった話ではない。彼らの言ってくることに十分な根拠があるのかを確認せず鵜呑みにすることはできない。

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 さて1回打ちの話。例として産経新聞の記事を挙げると、『専門家会議で合意』とある。ここで専門家が言っているんなら間違いないねと思ってしまうと騙される。専門家って一体誰だ、ということを確かめる必要がある。

 それから『新型と同じH1N1型である季節性Aソ連型に過去に感染した際に、新型に対しても基礎的な免疫を得ている可能性が指摘されている』と書いてある。一体何を根拠に言っているのか。ここが『13歳以上』という年齢に関係しているので、後ほどまた触れる。いずれにしても、こういうのを何の検証もなく載せるのを御用新聞と言う。ただし、今回に関しては産経だけがヒドイわけじゃなくて、読売も朝日も似たような記事を書いている。

 これが専門家会議のメンバー。既に厚生労働省のサイトにもアップされているので皆さんでも見ることができる。全部で17人出席しているのだけれど、そのうち14人は現職の役人。専門家らしき人は、というと3人しかいない。

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