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ニュース〜医療の今がわかる

新型インフル 持病のない人は受診を控えて

 日本は、国内第一号患者の発見こそ遅かったものの、昨日の時点で、一気に患者数が世界で4番目の多さとなった。国内での人から人への感染が、現実の脅威となっている。こんな時、私たちはどうしたらよいのか。(堀米香奈子)

 国内第一号患者が発見され、さらに多数の患者も確認されている神戸市。ある中核病院の医師は、「当院では、全体としては通常より外来患者は少ないように思います。病院での感染を懸念してのことでしょうか。ただ、発熱相談センターに相談の上とはいえ、発熱して受診される患者のうち軽症な方の割合が多いのも確かです。当院でも、診察しても軽症であれば入院措置はとらず、帰宅していただいています」と話す。

 このような発言が出てくるのは、軽症の発熱患者が医療機関へ行くことは大変危険だからだ。舛添要一厚生労働大臣のアドバイザ-も務めている森澤雄司・自治医大病院感染制御部部長に解説していただいた。

 「新型インフルエンザに感染した場合に、重症化したり、死亡するリスクが高いのは、体力・抵抗力の弱い子供やお年寄り、そして、もともと基礎疾患を持っている患者さんたちです」

 WHOも5月11日の時点で、「血管疾患、高血圧、喘息、糖尿病、関節リウマチ、その他いくつかの疾患をはじめとする慢性の基礎疾患を有する集団は、感染がより重篤あるいは致命的になりやすい」とホームページ上で発表している(原文はこちら )。また、「季節性のインフルエンザ同様、妊婦もハイリスクと考えて行動すべき」ともしている。

 これらハイリスクの方たちは一般に、定期的に病院に通院したり、入院したりしている。万が一、新型ウイルスが病院に持ち込まれれば、瞬く間に感染が広がることはもちろん、重篤化し、死亡者が続出する可能性もある。

 「そうした事態を防ぐためには、日ごろ健康な方がインフルエンザ様の症状に気づかれた場合、保健所等に設置されている『発熱相談窓口』にまず電話で相談することはもちろん、症状の軽い場合はできるだけ病院への受診を控えていただき、自宅療養していただくことが必要になってくるかと思います」(森澤部長)

 まずは手洗い等励行で予防。万一感染してしまっても、持病がない場合は自宅療養できないか考えてみる、そんなことが必要なようだ。

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