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「党の事を政府三役に聞かれても困る」-足立信也政務官

 厚生労働省足立信也政務官は8日、鳩山政権が目指す「政府・与党の一元化」の現状について、「政府に入った三役に過度な負担になっている」との認識を示した。政策調査会や部門会議が廃止されたため、党の政策に関する質問が三役に集中し、対応し切れなくなっている現状があるとした。(熊田梨恵)

 「党の機能が停止した状態でこの3週間が過ぎた」と政府三役の置かれた状況を前置きし、現状の負担感を次のように述べた。「党としてこれからしていきたいことと、政府としてできることは別。長妻さんや足立が思い切ってこうしたいと思ってもできないことがある。質問やインタビューも民主党の事を聞きたいというのは困る。『政府に一元化』と言っても、その時私たちは極めて抑えて答えないといけない。理想より現実、本音より建て前、ということにならざるを得なくなる」。

 報道の姿勢にも苦言を呈し、「メディアも身勝手というか、分かっていない。選挙に勝ったから民主党の事を聞きたいと言って、政府の人間に来られても困る。政務官の意見か、民主党の性格を聞きたいのかがあいまい。長妻さんも山井さんも同じで答えられない」として、取材を断らざるを得ない状況があるとした。

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