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ニュース〜医療の今がわかる

あまりに空虚な議論 新型インフル ワクチン検討会


 岡田賢司・国立病院機構福岡病院小児科医長(参考人)
「時間経過を考えるとワクチンとの因果関係はないだろう。インフルエンザの方は何とも言えないのかな、と」

 是松聖悟・大分大学地域医療・小児科教授
「感染でないとするとおかしな経過を辿っているのでワクチンとの関係を否定できないが、感染していたとすれば説明できる。いずれにしても成人の症例と同じように、本当にワクチンを打つべきものだったのかと考えるのがある。小児に関しても適用を考えていただきたい」

 桃井真里子・自治医大小児科教授
「直接の関係がなくても、風邪でもワクチンでもトリガーにはなる。小児の先天性代謝異常などの例では、ワクチン接種から数日後に全身状態が悪化し、基礎疾患である代謝異常も悪化するという例を普通に経験する。ワクチンがトリガーになることは誰も否定できないし、症例58(腸管出血のあった患者)についてもトリガーになったことを否定できない。

 ご老人のことは分からないけれど、ご老人でも風邪をひいてもワクチンでもトリガーにはなり得るというようなお話だと思う。間接的なトリガーになり得るんだということを、国民に知っていただいて、それぞれの方で打つかどうかの判断をすべきと思う。その情報が行ってないと、受けるべきか受けないべきかの判断もできない。何らか分かりやすい情報提供をしていただきたい」

 松本
「トリガーになり得るかもしれないということだが、もう少し分かりやすいデータがあれば」

 桃井
「ご老人の突然死の報告は4日後までがほとんどで、しかも1日後、2日後のあたりがピークになる。これはワクチン接種と近い方が、医療者も関係あるかもしれないと考えて報告するからというバイアスでそうなっているのでないかと推測されるのだが、たとえば接種後2週間までの死亡例を全数報告するようにして、分布が均一ならばワクチンと死亡との間に関係はないということが言えるし、1日後、2日後といったような特定の時期の死亡が多いようならばワクチンが何らかのトリガーになっていることが示唆される。ぜひ調査してほしい」

 松本
「喘息患者も多いようだが」
 今度は事務局に「検討せよ」とは言わなかった。

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