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ニュース〜医療の今がわかる

「政権交代が医療崩壊の解消に向けた第一歩と期待していた」

■ 「支払側は公益裁定案を受け入れたい」 ─ 白川委員
 

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 ただ今より、第168回中央社会保険医療協議会総会を開催いたします。(中略) まずは、「再診料および外来管理加算について」を議題といたします。この件につきましては、これまでもさまざまなご意見を頂いたわけでありますが、1号(支払)側と2号(診療)側の意見の間に隔たりが大きく、本日の総会において公益委員としての意見を示すことが求められたというところでございます。

 公益委員としましては、前回(2月8日)の総会終了後、事務局(保険局医療課)とも相談をして、「どのような対応をするのが最も多くの方々の納得を頂けるか」という視点から、真摯に検討をさせていただきました。

 本日、その公益委員案をご説明したいと思いますので、資料を作成してありますので、事務局、資料の配布をお願いしたいと思います。では......(一般傍聴席にはまだ配布中だが)、委員の皆様のお手元には公益の考え方の資料が配布されたと思いますので、私のほうから簡単にご説明させていただきたいと思います。(中略)

 ▼ 「再診料等に関する公益委員の提案」について説明。詳しくは、こちらを参照。

 両者の主張はそれぞれ理解できるものの、先に述べた重点課題への対応、および外来管理加算の見直しに伴う費用増の予測困難性を鑑みれば、限られた財政枠の下では、診療所の再診料は一定程度下げざるを得ないと判断した。具体的な水準については財政影響を考慮しつつ、69点とする。

 その他の事項として、上記のほかに明細書の発行や(休日・)夜間において患者の不安に応える体制を整えている診療所の取り組みについて、これまでの中医協における議論も踏まえ、一定の評価を行うこととし、これらについても具体的な点数や要件設定を行うことについて事務局(保険局医療課)に要請をする。

 以上が公益の案でございます。ご意見を承りたいと思いますので、1号(支払)側、何かございますでしょうか。白川委員、どうぞ。

[白川修二委員(健保連常務理事)]
 まずもって、非常に難しい状況の中で裁定案をまとめていただきました公益委員の皆様方にお礼を申し上げたいと思います。あの......、ま......。

 個々にはいろいろ思うところもございますけれども、我々支払側としては基本的には公益裁定案を受け入れるという基本スタンスでおりますので、この提案を受け入れたいというふうに考えております。

 心配しておりました外来管理加算の要件の見直し、あるいは外来管理加算そのものの在り方については、ぜひとも検証していただきたいと思いますし......。
 それから、ここ(公益案)に記載されております通り、次回改定においてその(外来管理加算の)在り方を考える、検討するということをぜひ、我々も含めて進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 はい、ありがとうございます。それでは2号(診療)側、ご意見を承りたいと思います。安達委員、どうぞ。


【目次】
 P2 → 「支払側は公益裁定案を受け入れたい」 ─ 白川委員(支払側)
 P3 → 「医療崩壊の解消に向けた第一歩を期待した」 ─ 安達委員(診療側)
 P4 → 「強い抗議の意思を持って退席させていただく」 ─ 安達委員(診療側)
 P5 → 「少し2号側で協議させていただきたい」 ─ 嘉山委員(診療側)
 P6 → 「ご納得を頂くことを前提で案を出した」 ─ 遠藤会長(公益側)


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