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ニュース〜医療の今がわかる

青森県下北圏域における地域医療に関する取り組み

小川先生資料-01.jpg 本州最北端の地、青森県下北地域の医療提供体制はどうか。県の関与は成功しているか。(新井裕充)

 2008年4月8日に開催された厚生労働大臣直轄の会議「安心と希望の医療確保ビジョン」の第6回会合で、むつ総合病院の小川克弘院長が意見を述べた(出典:同会議の資料、および議事録)。
 
【厚生労働省医政局】
 ただいまより「安心と希望の医療確保ビジョン」第6回会議を開催いたします。本日はご多忙のところをご参集いただきまして、誠にありがとうございます。本日は地域医療についてのヒアリングということでございます。地域医療に従事されている3名の先生方からヒアリングを行わさせていただきます。

 3名の先生方にそれぞれ15分程度ずつお話をいただき、その後、議論に移りたいと思います。なお、本日、西川副大臣と松浪政務官は途中退席申し上げます。

 それでは舛添大臣、一言よろしくお願いいたします。

【厚生労働大臣】
 皆さんこんばんは。今日は3先生、遠い所をご参集いただきましてありがとうございました。

 いま地域医療をどのようにして再確立していくか、特に緊急医療体制、産科、小児科等の問題で全国民の関心を引いているところであります。いろいろな手を打っておりますが、なかなか緊急措置は産科、小児科はある程度やられていますけれども、構造的な問題がやはりあると思います。

 ですから、緊急措置、例えば中期的な措置として何があるか。長期的には例えば医師確保をどうするか。これは医師の養成から始まらないといけない話ですから、そういう問題を総合的に今日はお話をお伺いして、これからの政策立案の参考にさせていただきたいと思いますので、率直なところをお述べいただいて、また、厚生労働省に対するご要望、ご意見を賜われば誠に幸いだと思います。どうか、今日はよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

【厚生労働省医政局】
 ありがとうございました。それでは説明者の方々を五十音順にご紹介申し上げます。まず小川克弘青森県むつ総合病院院長でいらっしゃいます。

 小川先生は昭和41年弘前大学医学部をご卒業された後、弘前大学講師、助教授等を経験され、昭和56年には青森県の下北半島唯一の総合病院であるむつ総合病院副院長に就任。さらに平成15年には同病院院長に就任され、地域医療の充実を図るためご尽力されておられます。(中略) それではまず小川先生からお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

【むつ総合病院・小川克弘院長】
 私、青森県下北圏域における地域医療に関する取組みについてお話したいと思います。出てくる時にスライドを少し手直ししたので、お手元の資料と若干違うところがあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
 

【目次】
 P2 → むつ総合病院の地理的・社会的背景
 P3 → 下北地域における医療環境
 P4 → 出生数の推移、高齢者の割合
 P5 → 分娩機関、産科医の年齢構成
 P6 → 下北地域における小児科医の分布
 P7 → 下北圏域における医療体制の特徴
 P8 → 下北地域における医療機能再編
 P9 → 県と下北地域のコラボレーション
 P10 → むつ総合病院の概要、取組
 P11 → むつ総合病院の基本理念
 P12 → 医師確保のための将来ビジョン

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