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ニュース〜医療の今がわかる

ひょっとして新型インフルエンザ?と思ったら①

①病院・診療所に行ってはいけません。(川口恭)

 ひょっとしてと思ったら、何はともあれ医療機関を受診したくなるのは人情です。しかし、これは自分のためにも社会のためにもなりません。

 まず、あらかじめ『感染症指定医療機関』というものが定められています。そこでないと、適切な治療を受けられない可能性があります。かといって、住民の多くが自己判断でそこに殺到してしまったら、その医療機関もパンクしてしまいます。

 指定医療機関があるのには、対応能力の高い機関に患者を集めるという意味と、他の疾病の患者への影響を最小限に食い止めるという意味とがあります。一般の病院や診療所には、適切な時に医療を受けられないと生死に関わる他の疾病の患者も大勢来ています。それらの医療機関までパンクしたら大変なことになります。

 具体的には、咳・くしゃみ・発熱など風邪を疑わせる症状が出た場合、家から出ず、十分に水分を摂取して安静にしていてください。受診したい場合は、最寄りの保健所へまず電話で相談してください。受診が必要と判断された場合には、指定機関を教えてくれます。

 現在のところ最寄りの保健所の電話番号は自分で調べていただくしかありませんが、そのうち厚労省がサイトに公開するでしょう。

*日本上陸に備えて、非医療従事者が知っておくべき大切な事柄を、専門家に教えていただきながら、随時ズラズラと書いて参ります。

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