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ニュース〜医療の今がわかる

総選挙直前企画 各党の医療政策を聴く④日本共産党

(実現可能性はありますか)

 実現可能性が大きく広がる選挙になると思う。最近、大きく変わってきたと思うことがあります。私は国会議員になって11年目になりますが、昨年までは社会保障とか医療というと、「どのように削減するか」というマイナス方向の議論しかなかったんですよ。
 ところが昨年ぐらいから流れが変わってきていて、「医療崩壊」と言われる中で、「社会保障費2200億円抑制はまずい」という声が大きく広がった。これまで大きな新聞は、「医療費を減らせばいい」という論調が強かったんだけど、これがかなり変わってきて、「やはり必要な医療は保障しなければいけない」という論調に変わってきたように思う。「後期高齢者医療制度を廃止するか」など、どちらかと言えばプラスのほうの議論ばかりになってきた。

 ですから、今度の選挙で自民党や公明党の政治は終わりになると思いますし、「そうしなきゃいけない」って僕らは思っています。新しい政治になっていくだろうと思います。
 私たちと民主党との違いは、例えば消費税の増税に社会保障の財源を頼るかどうかなど、いろいろありますが、やはり大きな違いは憲法の問題です。われわれは、憲法9条は日本の宝だと思っているし、守るべきだと思っていますが、民主党は改憲という立場。その辺が違いますので、政権を一緒にやるという条件はないんです。

 そういう意味で日本共産党は野党だけど、より積極的で前向きな方向に政治を動かしていく役割を果たす野党です。自民党はどちらかと言えば、「後ろ向きの野党」というか、「元の政治に戻そう、戻そう」という野党になると思うけれど、われわれは「医療や社会保障の分野をもっとやろう」という野党です。

 民主党さんは、最近の主張はわれわれの主張と一致していることが多いんだけど、例えば、民主党と日本経団連が2005年から毎年開催している06年の「政策を語る会」では、日本経団連の「医療費を30兆円内に抑制すべきだ」という主張に同調している。そういう意味では、僕らが「医療費をもっと増やそう」「患者負担を軽減しよう」ということを言い続けないと、民主党政権になっても、医療を充実する方向に持っていく政治になるかどうかは分からないところがある。ちょっと不安なところがありますので、「建設的な野党」という役割を果たす政党の仕事が大きいのではないかなと思っています。

 特に、財源問題ではしっかりと、「ここに財源があるじゃないか!」ということを言い続ける政党が、ぐいぐいと新しい政治を引っ張っていくことが大事だと思う。そういう役割を果たすためにも、ぜひ頑張りたいと思っています。
 やっぱり、医療にとって政治って、ものすごく大事だと思うんですよ。僕も医療現場で働いていた時に、病気が良くなって自宅に帰ることができると思っていた患者さんが結局、家族の介護の条件が整わずに退院できないとか。働き盛りの人で手遅れになるまで放っておいて、末期のがんで初めて病院に来るとか......。

 ですから、医療というのは社会的なものだし、患者さんの命を守るために医療現場の皆さんは本当に一生懸命にやっておられるけど、労働条件や政治の問題などが解決しないと守るべき命が守れない。助かる命も助けられない。医療従事者が安心して働けるということと同時に、命を守る政治に変える必要がある。
 患者さんの命を守る政治を実現すること、多くの人の命が救われるような社会にしていくことを呼び掛けたいと思う。命を守ることを一番に掲げるような政治にしたい。命を守るのが政治の役割だし、そのために戦争や貧困をなくしていくことが政治の役割だと思っています。憲法9条の戦争放棄と、25条の生存権。これらを実現するような政治にしようと思っています。

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