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新型インフル「小児の予防接種スケジュール、可能なら前倒しを」-厚労省

 厚生労働省は6日、1歳から小学校3年生までの子どもと、基礎疾患を持つ小学校4年生から中学校3年生までの子どもへの新型インフルエンザ用ワクチンの接種時期を早め、可能なら今月中旬から接種することを検討するよう都道府県に通知したと発表した。5歳から14歳の子どもが新型インフルエンザに罹患すると重症化する傾向があると示し、同日始まった3回目のワクチン出荷に伴い600万回分の接種が可能になるとして早期の接種を求めた。(熊田梨恵)

 同日の記者会見で、足立信也政務官が発表した。

 記者会見での足立政務官の発言は次の通り。


それではよろしくお願いいたします。私の方からは、2点ございます。1点目は、新型インフルエンザのワクチンの優先順位をつけて接種をしていただいているところですが、優先順位は変わりませんけども、多少前倒しできるのではないかという報告。2点目は、かねてより後期高齢者医療制度を廃止しますと申し上げてきて、大臣直属の検討会議を立ち上げるという話をしておりましたが、そのメンバーが決まりましたのでそのご報告です。その2点でございます。

 ここで、舛添要一前厚生労働相の国会質問についてコメント


■今日からのワクチン出荷で600万回分の接種可能に
新型インフルエンザワクチンの接種のことです。本日定点報告がありました。定点当たり報告数は33.28。そして1週間に受診した患者数は推計154万人。累計の推計患者数は585万人という状況になりました。そしてまた本日は、第3回目の新型インフルエンザワクチン出荷の日でございます。この本日の出荷により、これはもう多少復習になりますけども、3回目ですから、1回目が10月9日に118万回分、2回目が10月20日の134万回分、そして本日355万回分、というふうに順次生産されて出荷されております。これらを合わせると約600万回分ということになりまして、それならば、優先接種の順番は変えませんけど、前倒しが可能になるのではないか、ということでございます。今、資料が皆さま方のお手元にあるかと思いますが、全国的に本格的な流行が始まっております。特に、子どもの間で感染が広がっておって、基礎疾患を持つ5歳から14歳で喘息などの基礎疾患を持たない方でも重症化する事例が多く見られるようになってきました。この傾向は今後も続くと思います。そこで、各自治体に対して、子どもに対する接種を早めるためのお願いを本日都道府県に対して致しました。それは皆様のお手元にあると思います。国民の皆様に対するお知らせと合わせて、3点、そのことについてご報告いたしたいと思います。

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