文字の大きさ

ニュース〜医療の今がわかる

漢方をどうしたいか国民に問う 班会議が提言

 厚生労働科学研究として設置されていた『漢方・鍼灸を活用した日本型医療医療のための調査研究』班会議(黒岩祐治班長=国際医療福祉大大学院教授)は25日、「国民の期待は大きいけれど実状は瀕死という漢方の実態をさらけ出して、どうしたいのか問いたい」(渡辺賢治・慶応義塾大漢方医療センター長)と5項目の提言をまとめ、長妻昭・厚生労働大臣あてに提出した。(川口恭)

 5項目の提言は
①体質にあった「オーダーメイド医療」実現のための基盤整備
②生物資源の安定的確保
③国際ルール作りへの迅速・積極的な対応
④国民への知識普及
⑤施策推進のための組織的整備

 この班会議は非常に充実したwebページを持っており、詳しいことは原典に直接あたっていただければ幸いだが、いくつか印象に残った点を会見での言葉も使いながら簡単に説明したい。

 ①に関して、人材育成の観点から、医師国家試験に漢方を含め、将来的には鍼灸も検討すべしとのこと。これは文部科学省管轄である医学部のモデルコアカリキュラムには既に漢方が入っているのに、厚労省管轄の国家試験には入ってないというタテ割の問題を指摘している。また薬剤師の教育充実も提言している。たしかに国民との接点になる可能性も高い。

 ②③は、ぐっと"国益"が前面に出てくる。なかなか一言で表現し難いので、まずは研究班のサイトをご覧いただきたい。そのうちロハス・メディカル誌の方でも何かやろうかと考えている。

 ④は当然として、⑤。中心的班員で、会見にも出てきた渡邊氏は学会との関係を記者から質問され「国際的課題に学会だけで手弁当で対応してきて、もう限界。国としてやってほしいという思い」と述べた。黒岩班長は「個人的な考えでは厚労省だけの問題ではないので、国家戦略局に専任の担当部署を設けてもらいたいと思っている」と言い、「自分なりのチャネルを使って政府の中枢に話を持っていきたい」と重ねた。

この記事へのコメントこちら

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
  • 「認知症 それがどうした!」電子書籍で一部無料公開中
サイト内検索
loading ...
月別インデックス