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「地域」って、何?

12月21日の中医協慢性期分科会.jpg 「地域医療」「地域連携」「地域特性」......。医療記事を書く際に何気なく使っている「地域」という言葉だが、具体的にどこからどこまでが「地域」なのか分からない。医療における「地域」って何だろう?(新井裕充)

 2012年度の医療・介護ダブル改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)の慢性期分科会が12月21日、約1年ぶりに開かれた。

 今後の議論の進め方について厚労省が示した資料の中に「地域特性」という言葉があったため、高木安雄分科会長代理(慶應義塾大大学院教授)が質問した。

 「地域って、47都道府県なのか東と西なのかという議論をやると、『地域って何だ?』という話になる。『地域特性』とはどういうイメージで考えているんですか? 例えば、『地域包括ケア研究会』(の報告書)だと、(おおむね30分以内に必要なサービスが提供される圏域として)『中学校区』とある。医療圏って、(地域保健法で)『一次医療圏は市町村単位』って言っている。(医療法では)『医療圏は二次で考えましょう』というアプローチ。しかも、精神病床は医療計画では都道府県単位で三次です。『地域特性』って、どの辺をイメージしてるのか」

 厚労省保険局医療課の鈴木康裕課長はこう答えた。

 「例えば、かなりの規模の都会であれば一定程度、病床が機能分化している余地がある。例えば、『急性期』『亜急性期』『慢性期』です。ところが、地域によっては、医療機関の数があまりなくて、恐らくは1つの病院なり病棟で、かなり多種な患者さんに対応せざるを得ないという所がたぶんあるのではないか。とすると、あまり病棟単位でカチッと構造的に支払いなりを認定してしまうと動きづらい部分があるとすれば、そういう所にはどうしていくか、我々(医療課)の問題意識と中医協総会の問題意識もあると思います」

 「医療機能の分化と連携」が叫ばれて久しいが、鈴木課長は「施設完結型」の医療にも理解を示しているように聞こえる。とすると、病院同士が連携を図る地域はどこか、施設内で完結する地域はどこか?
 

【目次】
 P2 → 「地域特性」とは?
 P3 → 「病棟単位でカチッと認定すると動きづらい」 ─ 鈴木課長


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