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ニュース〜医療の今がわかる


よく入口と出口という切り分けた議論がなされておりますけれども、入口と出口とを分けるんではなくて、入口から出口へいかにスムースにつないでいくかということが重要でありまして、そのようなことに配慮しながら、医療のイノベーションに向けた取り組みをこの推進室で行っていきたいと考えております。

今の日本の状況を考えますと、あまりにも短期的に目先のことに囚われ過ぎている感がありますので10年後、20年後、50年後という観点で、しかも世界的な動向を見据えつつ、国民に世界の最高レベルでの医療をいち早く提供するということを目標としたいと考えております。

それから最近ドラッグラグ、デバイスラグの問題が取り上げられておりますけれども、現状のままでは先ほども申し上げましたように海外の医薬品あるいは海外の医療機器を導入するということに留まってしまいますので、日本発すなわち日の丸印の付いた医薬品や医療機器の開発に向けた取り組みを行って行きたいと思いますし、大きな国家戦略のもとにそれを実現化するための省庁の壁を超えたような戦術を練り上げて、それを実行していきたいと考えております。

その際に規制の観点から考えましても、いろいろな課題を解決する必要がありますけれども、その際には専門家の力を結集して乗り越えると共に、必要であれば有用な技術に関しては予算面や制度面で配慮をしていただくような形で働きかけつつ成功事例を作り上げたいと考えております。

21世紀、国際的に見ましても、医療の分野あるいは健康の分野というのは国家の経済基盤にとって非常に重要である。アメリカでは既にGDPの25%近くがヘルスケア・メディカルケアの分野であると言われているくらい国家経済にとっても極めて重要な分野でありますので、この分野での後れは国家経済基盤を揺るがすことにもなりかねません。21世紀に、この国の柱として医療兼好分野を育てていく、しかも国際競争力を保ちつつと言いますか、今少し遅れていますから国際的に追い付いて、しかも国際的に競争し、かつアジアなどにも日本などが医療で貢献できる仕組みを作り上げたいと考えておりますので、オールジャパンの英知を結集しつつ、各省庁あるいは企業の協力も得つつ、日本からイノベーション、医療の分野での大きなイノベーションを発信していくような形で努力していきたいという風に考えておりますので、ぜひとも全面的なご協力を賜りたいという風に願っております」

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