堀米香奈子のカタい話もやわらかく

対話こそが解決への道。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月17日 12:27

昨日、この4月にADR法が3年目を迎えることもあって、医療ADRが求められている理由を再確認しました。つまり、医療紛争解決の手段として現在とられている民事訴訟が、実際には、患者や遺族が求めている真相の究明や医療側の真摯な対応には結びつかないケースが多い、ということです。

その点を踏まえながら、今日は、医療ADRで考えられる2つのタイプ「裁判準拠型」と「対話自律型」について、考えていきたいと思います。ちなみに、周産期医療の崩壊をくい止める会で注目しているのは後者、「対話自立型」です。その点、念頭に置きながら、しばしおつきあいください。

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もうADR法施行から2年。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月16日 13:12

ここ数日、くい止める会から離れたエントリーが続きましたが、今日はちょっと軌道修正。この4月で「裁判外紛争解決手続きの利用の促進に関する法律」(ADR法)の施行から3年目を迎えるにあたって、今日と明日に分けて、くい止める会が注目している医療ADR、なかでも「対話自律型ADR」についてあらためて考えてみたいと思います。

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コップの外でザワつこう。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月15日 12:23

先日、「おしゃべりのチカラ」について、取り上げました。それに対していただいたコメントの中に、昨日のエントリーの中で浮かんできた思いへのの答えになりそうなアイディアがありました。

私が昨日考えていたことは、医療(界)の現状に関心を持っている一般の人が「コップの外にいて、内側を眺めている状況がもったいないなあ」ということです。

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どこで、何を見ているのか

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月14日 10:28

川口さんのエントリー「コップの内、外」での指摘を受けて、あらためて自分の立ち位置を振り返った堀米です。我ながら、ときどきわからなくなりそうになるときがあります。

私は、「周産期医療の崩壊をくい止める会」の事務局がおかれている研究室に所属しています。しかし医療者ではありません。自分はウチとソト、どっちにいるんだろう・・・今回もちょっと考えてしまいました。私の出した答えは・・・。


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『経済学は誰のためにあるのか』

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月13日 07:45

昨日、医療崩壊を阻止しようと精力的に活動されている舛添厚労大臣の“孤軍奮闘”ぶりを書かせていただきました。そこで、厚労官僚が自らの利権のために医師教育への「規制」にまで手を伸ばしている、という話に触れました。

それを書きながら思い出していたのは、私が大学2年生の頃(もう10年以上も前なんですね!)に読んだ、内橋克人氏の『経済学は誰のためにあるのか』という本です。今も昔も、政治経済にはめっぽう弱い私。それが、たまたま人に薦められて読んだのでした。

当時、目から鱗が落ちたのを覚えています。よくよく考えると、いろいろな点で、私のその後のものの見方にも大きな影響を与えた一冊でした。そして今、私は愕然としているのです・・・。

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なぜ舛添さんは“孤軍奮闘”しているの?

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月12日 10:54

2006年3月17日、周産期医療の崩壊をくい止める会は、福島県立大野病院事件に際し逮捕された産科医の無罪を求め、陳情書と6500筆を超える署名を厚生労働大臣に提出しました。時の厚労相は川崎二郎氏。そしてその翌年からは、皆さんよくご存知の舛添要一氏が厚労大臣を務めています。

舛添大臣は、昨年にも自らの発案で「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」を発足させるなど、周産期をはじめとする医療の崩壊を阻止すべく、精力的に活動されています。一方で、厚労省内での孤軍奮闘ぶりもしばしば報道されています。なぜなのでしょうか?

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おしゃべりのチカラ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月11日 11:14

一昨日、京都府医師会主催の「今の医療、こんなんで委員会」(3月28日開催)について書かせていただきました。 それに対し、シンポジストの山根さんからコメントをいただいたのですが、その中とそれに対する私の返信の中で、“おしゃべり”について触れました。

今日はそれについて、ちょっとだけ話を広げたいと思います。

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大学病院の医師の時給って・・・

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月10日 08:00

昨日、「広島市立4病院:人手不足深刻 1カ月無休の医師6.8% 1日含め14%」という毎日新聞の報道がありました。

広島市の市立4病院で、1カ月に休日が取れない医師が25人(全体の6.8%)、休みが月に1日だった医師は27人で、合わせて14.1%にも上ったというのです。また、過去10ヶ月のうち、月100時間以上の時間外勤務を行った医師も計16人いたといいます。

まさに昨今の医療崩壊の大きな要素となっている「医師不足」を象徴する状況です。これに加え、私は最近、ショックなデータと出会いました。大学病院に勤める医師の時給に関する資料です。「長時間のうえにコレでは・・・」と、勤務医が置かれている過酷な状況と、それが生み出す悪循環をリアルに感じてしまいました。

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産科医療補償制度 

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月09日 15:56

ロハス・メディカル2月号(1月20日配置)の鈴木寛参議院議員(通称すずかん先生)のコラムをご覧になったでしょうか?

今年1月に運用が始まった「産科医療補償制度」について、さまざまな問題点が挙げられていました。くい止める会の「妊産婦死亡した方のご家族を支える募金活動」には、その穴のひとつを埋める意味合いもあります。

今日は改めて、この制度の問題点を振り返ってみます。

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医療再生 やっぱり母は強し!

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月08日 13:34

来る3月28日、京都で、

「今の医療、こんなんで委員会」シンポジウム

というものが開かれるそうです(詳細は一番下にも引用してあります)。
テーマは「妊婦のエチケット 医者のマナー」ということで、今回はとくに産科を取り上げ、医療現場での妊婦と医師の信頼関係の構築、そのためのコミュニケーションについて議論を深めるとのことです。

その中のシンポジストの一覧を見ると、「医療サポーター養成所」代表の山根さんという方がいらっしゃいます。ちょっと気になっていたところ、くい止める会の事務局の先生から、親交があるとの話を聞きました。

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