堀米香奈子のカタい話もやわらかく

日本で大人気の除草剤、米国で発がん性認定

投稿者: | 投稿日時: 2017年07月01日 23:26

6月26日、米カリフォルニア州が、米国の農薬・種子企業であるモンサント社の除草剤「ラウンドアップ」の有効成分「グリホサート」を、発がん性物質リストに加えると発表した、との報道がありました。国内では大きなニュースにはなりませんでしたが、この商品の国内および世界での普及状況からすれば、やはり看過できません。

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食べ物が原因のじんましん、アレルギー? 食中毒?

投稿者: | 投稿日時: 2017年06月17日 06:49

何かを食べたら蕁麻疹が出た、という時、とっさに「アレルギーかしら?」と考える人は少なくないかと思います。でも、そうとは限らないようです。むしろ食中毒の可能性が高いかも・・・。だとしたら、この時期は用心が必要ですね。その仕組みと対策をまとめ、自分の失敗を振り返ります。

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腰痛は30年来の“勘違い”のせいだった!

投稿者: | 投稿日時: 2017年06月02日 05:06

4月末頃にぎっくり腰を発症し、ほぼ寝たきりで数日を過ごしました。その後もなぜか痛む部位が次々に移動して、2週間以上家から一歩も出られず、受診もままなりませんでした。約1カ月たってようやく整形外科に出向き、自分が普段の「姿勢」をいかに軽く考えていたか、気づかされたのでした。


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認知症は本人に告知すべき?

投稿者: | 投稿日時: 2017年05月17日 11:00

これまでに私も様々なライフイベントを経験してきましたが、新たに先日、「認知症の親戚の介護」というテーマが追加されました。ある程度は予期していたことでもあり、だからこそ「ライフイベント」という捉え方をしているのですが、不確実性もあって正直なところ具体的な準備をしてきたわけではなく、戸惑うことの連続です。今回は、本人への告知について思うところありました。

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受診しても診過ごされる亜鉛欠乏症

投稿者: | 投稿日時: 2017年05月01日 23:28

先に「成長ホルモン分泌を促し、若さを保つ」のに必要なミネラルとして、亜鉛を取り上げましたが、このほど、国内で初めて「低亜鉛血症」を適応とする薬剤が登場し、それに関するプレスセミナーに参加してきました。低亜鉛血症は、肝機能障害や皮膚障害の原因となりますが、医師にも知られないまま診過ごされていることが多いようです。

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五月病 すでに始まっているかも?!

投稿者: | 投稿日時: 2017年04月16日 13:37

もうすぐ黄金週間。ですが、楽しい時間は一瞬で過ぎ去るもので、あっという間に「五月病」の季節がやってきます。誰もがかかるわけではありませんが、かかってしまったら辛いに違いありません。その兆候とは? 予防のために、今できることはないのでしょうか?

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メタボの原因はマグネシウム不足?!

投稿者: | 投稿日時: 2017年04月01日 23:08

「ロハス・メディカル」2017年1月号では、マグネシウム(Mg)不足が虚血性心疾患や2型糖尿病の発症を低下させることが取り上げられています。また前回は、Mgはカルシウムの暴走を抑え、細胞の興奮を鎮める方向に働く「抗ストレス・ミネラル」であるという話を書きました。今回は、Mg不足がメタボにつながる、という話です。


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マグネシウムは抗ストレス・ミネラル

投稿者: | 投稿日時: 2017年03月16日 00:07

「ロハス・メディカル」2017年1月号の「血管を守る」特集⑨では、マグネシウム(Mg)を積極的に摂取する必要性を取り上げました。血管石灰化を防いで心疾患を遠ざけ、インスリン抵抗性を改善して2型糖尿病の発症を低下させる、というものです。でも、それだけじゃないんです。


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酵素サプリ 有効性も安全性も不明なのになぜ?

投稿者: | 投稿日時: 2017年03月01日 17:51

「酵素」を売りにした栄養補助食品を、「要らない」と知人が言うので、もらってみました。近頃ドラッグストアの健康食品売場では、必ずと言っていいほど「酵素」の文字が躍っていますが、個人的には当初から「怪しい」と手を出さずにきました。が、これを機にちょっと興味が湧き、調べてみると、やはり「酵素」については、有効性だけでなく安全性も確かとは言えないようです。それなのになぜこんなに流行っているんでしょうか?

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身長を伸ばすサプリで成長ホルモンは出るのか

投稿者: | 投稿日時: 2017年02月15日 13:02

成長ホルモンの不足が老化を早めることから、前回は、成長ホルモンの分泌を促す食事として、亜鉛が有効そうだという話をしました。今回はもう一つ、内分泌科の医師に教わったアルギニンについて考えていきます。アルギニンは、低身長の子を持つお母さんたちの間では、「身長を伸ばすサプリ」としてちょっとした話題です。


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若さを保つには亜鉛!

投稿者: | 投稿日時: 2017年02月01日 16:22

前々回、「夜遅くに食べない方がいいもう一つの理由」として、成長ホルモンの減少が老化を早めること、分泌には速やかに深い眠りに入るのが大事なこと、その際に空腹であるべきことをお伝えしました。今回と次回で、成長ホルモンの分泌を促す食事として、亜鉛とアルギニンの可能性について考えます。

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半身浴でヒートショックを防げるのか

投稿者: | 投稿日時: 2017年01月15日 13:53

冬になると、お風呂場での高齢者の死亡事故が話題に上ります。日本家屋はリビングなど普段過ごすスペースと脱衣所・風呂場との温度差が激しく、脱衣~入浴~お風呂上りに血圧の激しい上下が起きるためです。心臓への負担を減らす入浴法として半身浴がよいとされますが、本当でしょうか?

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夜遅くに食べない方がいいもう一つの理由

投稿者: | 投稿日時: 2017年01月01日 00:00

あけましておめでとうございます。年末年始で連日楽しい宴会が続いているかと思いますが、そんな時期に一つ耳の痛い(?)情報を・・・。

夜遅くに食べると太る、というのは多くの方がどこかで聞いて知っていますよね。『ロハス・メディカル』2015年6月号の「それって本当?」のコラムでも、体内時計(時計遺伝子)の働きで、夜食べると太りやすいことをご紹介しています。でも、太るだけでなく、夜寝る直前に食べると老化を早める原因にもなるようなのです。カギを握るのは、成長ホルモンです。


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今すぐ始められない花粉症対策 

投稿者: | 投稿日時: 2016年12月16日 23:54

早い人では、年明け早々に症状が出始めるスギ花粉症。

『ロハス・メディカル』12月号の「新・大人が受けたい 今どきの保健理科」では、「免疫を慣らすと 花粉症は治せる」と題して、スギ花粉症の根治治療が望める舌下免疫療法lをご紹介しています。長男にさっそく試したいと思ったのですが、ダメでした。ショック・・・。

そこで今回はスギ花粉症の舌下免疫療法についての追加情報と、ついでに「無花粉スギどうなってるんだ」という話です。

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リン酸探検隊こぼれ話 ~「3分の1ルール」と食品ロスと賞味期限

投稿者: | 投稿日時: 2016年12月01日 13:35

ロハス・メディカル2016年11月号の「リン酸探検隊」では、清涼飲料水を調査し、リン酸がしばしば「酸味料」として使用されていることをお伝えしました。酸度を高めて保存性を増す効果が得られますが、もともと酸性がより強いのはずの炭酸飲料にも、なぜかたいてい入っています。疑問を追求するうちに、業界の「3分の1ルール」と食品ロス、そして賞味期限の問題と、課題が芋づる式に見えてきました。

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全国登録で遺伝性乳がん卵巣がんの実態把握へ

投稿者: | 投稿日時: 2014年12月25日 07:57

平成26年12月20日(日)、がん研究会で「遺伝性乳がん卵巣がん-遺伝子情報をがんの診療に活用する-」と題したセミナーが開かれました。日本では毎年数千人が遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)を発症すると推計されますが、国内データ不足と診療体制の未整備とが悪循環に陥っています。実態把握と診療体制の整備をめざした研究が、今年度から始まっています。

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国立がん研究センター 患者・家族との意見交換会 傍聴記 その5

投稿者: | 投稿日時: 2013年06月08日 17:48

5月30日に国立がん研究センターが開いた「患者・家族との意見交換会」についてのご報告、最終回。長くなりますが、最後までアップしてみます。「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議」への意見が中心ですが、実際、次回(今月11日)の会議でこの議論がどれくらい活かされるのでしょうか・・・。

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国立がん研究センター 患者・家族との意見交換会 傍聴記 その4

投稿者: | 投稿日時: 2013年06月07日 18:59

厚労省「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議 報告書(素案)」について、国立がん研究センターが5月30日に開催した「患者・家族との意見交換会」のご報告の続きです。


今回取り上げる議論では、報告書素案にどんなことを盛り込んでいくべきか、改善案が患者・家族側から出されます。今回もできるだけ内容を漏らさずアップしてみたいと思います。

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国立がん研究センター 患者・家族との意見交換会 傍聴記 その3

投稿者: | 投稿日時: 2013年06月05日 12:10

引き続き、厚労省「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議 報告書(素案)」について、国立がん研究センターが開催した「患者・家族との意見交換会」(5月30日)のご報告。

報告書素案に対する率直な感想や見解が、患者・家族側メンバーそれぞれの立場から語られます。


総じて“有識者”の方々が示した内容より、患者側(ひいては一般の人)の要求のほうがずっと現実的で具体的でした。両者の溝は性質上、埋まらない部分もあるのかもしれませんが、だからといって歩み寄らなければ、結局はお互いにとって不利益が生じますよね。こういう意見、本来は国立がん研究センター主催の会合でなく、さらに公共性の高い場で示されるべきなんだろうなあと感じつつ、耳を傾けていました。

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国立がん研究センター 患者・家族との意見交換会 傍聴記 その2

投稿者: | 投稿日時: 2013年06月03日 07:59

引き続き、5月30日に国立がん研究センターが開いた、厚労省「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議 報告書(素案)」についての「患者・家族との意見交換会」についてのご報告です。当初はごくごく概略だけ、と思っていたのですが、患者・家族側の声がこれだけまとまって出されることはなかなかないので、できるだけ漏らさず書き留めていくことにしました・・・。

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国立がん研究センター 患者・家族との意見交換会 傍聴記 その0~1

投稿者: | 投稿日時: 2013年06月01日 17:40

去る5月30日、国立がん研究センターが開催した「患者家族との意見交換会」を傍聴してきました。


広報からのプレスリリースには、次のようにありました。

今回の意見交換会は、本年 4 月から平成 24 年 6 月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」の記載に基づき厚生労働、文部科学、経済産業の 3 省により研究の今後のあるべき方向性と具体的な研究事項等を総合的に検討する場として開催されている「今後のがん研究のあり方に関する有識者会議」での議論に対するご意見を伺うことを中心に開催いたします。


結論から言うと、患者会のそうそうたる面々のパワーと、それを産み出さざるを得ない深刻な問題意識を目の当たりにした会でした。何回かに分けて書き留めていきたいと思います。

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現場からの医療改革推進協議会(予防接種セッション)その3

投稿者: | 投稿日時: 2012年11月15日 10:08

前回前々回に引き続き、第7回現場からの医療改革推進協議会(予防接種セッション)の報告です。予定されていた講演内容は前2回でお伝えしたとおりですが、その後さらに会場を交えたコメントのやり取りが続きました。予防接種政策・行政に関して、特にワクチンの導入や無料化について、現実的にどうやって攻略していくか、やってきたか、という具体的なところまで話が及びました。

大変面白かったので、出来るだけ元の発言の通りに書き起こしていってみます。

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現場からの医療改革推進協議会(ポリオワクチンセッション)その2

投稿者: | 投稿日時: 2012年11月14日 11:58

先日の「第現場からの医療改革推進協議会第7回シンポジウム」について、前回に引き続き報告します。今回は、ワクチンデモ実行委員長の吉川恵子氏と、元PMDAワクチン審査官の谷本哲也氏の講演のまとめです。

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現場からの医療改革推進協議会(予防接種セッション) 傍聴記その1

投稿者: | 投稿日時: 2012年11月13日 04:33

先日開かれた「現場からの医療改革推進協議会」(11月10・11日)に今年も出向きました。やはり私にとって一番の関心は、「ポリオワクチン」のセッション(11日)です。ただし、今回のセッションでは、ポリオワクチンに限らず、世界から遅れている日本のワクチン問題全般について扱われました。

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ワクチンギャップ解消に必要なもの

投稿者: | 投稿日時: 2012年10月14日 13:57

前回、 前々回と、「欧州製薬団体連合会(EFPIA Japan)ワクチン・メディアセミナー 2012欧州・日本における予防接種スケジュールとその課題」の報告をアップしてきました。


最後は、岡部信彦氏(川崎氏衛生研究所所長、前・国立感染症研究所感染症情報センター長)を座長としたパネルディスカッション・質疑応答です。


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接種間隔⇒撤廃へ動きそうです

投稿者: | 投稿日時: 2012年10月13日 02:15

前回に引き続き、「欧州製薬団体連合会(EFPIA)ワクチン・メディアセミナー 2012欧州・日本における予防接種スケジュールとその課題」の報告。今回は、新潟大学大学院教授の齋藤昭彦氏の講義です。内容的には昨年のワクチンフォーラムと重なるところが大部分だったのですが、接種間隔撤廃へ動き始めていることが、ここ最近のニュースかもしれません。

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意外?足並み揃えない欧州のワクチン政策

投稿者: | 投稿日時: 2012年10月12日 06:11

昨日、「欧州製薬団体連合会(EFPIA)ワクチン・メディアセミナー 2012欧州・日本における予防接種スケジュールとその課題」に行ってきました。欧州での予防接種政策は、EU組織で新規ワクチンの承認などの大枠を決定するものの、残りの大部分は各国にゆだねられている、ということを知りました。ちょっと意外です・・・。


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第4回 ポリオ不活化ワクチン検討会 傍聴記

投稿者: | 投稿日時: 2012年08月03日 04:50

前回の開催から約3カ月の昨日、第4回「ポリオ不活化ワクチンの円滑な導入に関する検討会」が開かれました。ちょっと長くなりますが、要所要所ご報告します。

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高すぎるポリオ不活化ワクチン 国は言い値になすすべなし?

投稿者: | 投稿日時: 2012年06月13日 15:03


先陣を切ってポリオの不活化ワクチンとして国内承認され、9月からの定期接種導入が予定されているサノフィ・パスツール社製の「イモバックスポリオ皮下注」。そのメーカー希望小売価格が今月に入って正式に発表されました。ところが、すでに個人輸入して接種を行っている開業医を中心に、「高すぎる」という声が次々に上がっています。

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第22回予防接種部会 これって越権行為?

投稿者: | 投稿日時: 2012年05月24日 13:24

昨日、厚労省へ赴き第22回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会を傍聴してきました。テレビカメラもかなり入り、省議室は満員。人いきれで暑いくらいでした。私は予防接種部会の傍聴は2回目ですが、正直今回はあきれてしまいました。かいつまんでご報告したいと思います。

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第3回不活化ポリオワクチン検討会(2) 麻痺患者は取り残される?

投稿者: | 投稿日時: 2012年04月25日 11:23

引き続き、第3回不活化ポリオワクチン検討会のご報告です。


昨日は【①4月承認なのに、なぜ9月まで切り替えを待つのか】【②今春の生ワクチン定期接種は、接種率が相当下がるのではないか】という疑問について、検討会の議論に沿って考えてみました。今日はそれらにも関わってくる【③供給量は本当に足りるのか、医療機関窓口で混乱は生じないのか】【④4回接種に増えて、ますます接種スケジュールがタイトになる】という問題と、【⑤すでに生ワクチンで被害を受けた人たちは忘れ去られていかないか】という懸念について書留めておきたいと思います。

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第3回不活化ポリオワクチン検討会 なぜ導入は9月なの?

投稿者: | 投稿日時: 2012年04月24日 13:28

昨日4月23日、不活化ポリオワクチン検討会第3回が開催されました。今回は会場が厚労省ではなく国立感染症研究所(新宿区戸山)となり、先週の木曜日には以下のような報道もあり、マスコミのカメラも多くかなりの傍聴者数でした。定員50名のはずでしたが、100人以上詰め掛けていたはずです。


●ポリオ不活化ワクチン承認へ…マヒの副作用回避
(読売新聞 2012年4月19日)

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民主党 予防接種小委員会 「あれれ」な報道も・・・

投稿者: | 投稿日時: 2012年04月11日 15:46

昨日、第2衆議院議員会館で「民主党 厚生労働部門 医療・介護ワーキングチーム内 第5回 予防接種法小委員会」が開かれました。

予防接種制度の見直しに向けて、厚労省では予防接種部会が2009年からこれまでに21回開催されています。それとリンクするのがこの与党の小委員会という理解でよさそうです。

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歯科健診2分、歯科健診待ちは2時間。

投稿者: | 投稿日時: 2012年03月09日 16:16

2月で下の子が2歳になったので、市から歯科健診のお知らせと問診票が郵送されてきて、今週の水曜日に朝から出かけてきました。受付は9時15分から10時15分、しかし上の子の登園後にバスを乗り継いで会場に向かうしかなく、到着したときは10時15分ぎりぎりでした。そして健診が終わって帰宅したのは13時過ぎ。なによりげんなりしたのは、3時間以上費やしたうち実際の健診そのものはたった2分だったことです。

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生後2ヶ月からの予防接種デビューを!

投稿者: | 投稿日時: 2012年03月01日 12:15

去る2月10日、第6回ワクチン予防医療フォーラム「ワクチンのもたらす恩恵を受けるために ~生後2ヶ月からのワクチンデビューの必要性~」が開催されました。かなり遅くなってしまいましたが、ワクチンの早期・同時接種がいかに大事か、また、任意接種の問題について改めて考えさせられましたので、そのあたりをいくつかまとめておきたいと思います。

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同時接種 世界では問題にもならない問題。

投稿者: | 投稿日時: 2012年02月25日 17:52

先日このブログでご報告したインターナショナルワクチンワークショップでは、不活化ポリオワクチン(DPT-IPV、現在のところ国内2社が申請中)への切り替えに関連して、少しだけではありますが同時接種の問題も言及されました。ただ、会場から同時接種についての議論は特に出ず・・・。その後、ペンシルバニア大プロトキン名誉教授らとのインタビューでも、話は膨らみませんでした。しかし、そのことでかえって、「世界には同時接種問題は存在しない。日本だけが、同時接種の導入にどういうわけかつまづいている」と知ったことが私の収穫でした。

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ポリオワクチン 世界の問題意識は別のところに・・・

投稿者: | 投稿日時: 2012年02月22日 15:51


2月18・19日、国債文化会館で第5回インターナショナルワクチンワークショップが開催されました。2日目午前の「ポリオワクチン」セッションとお昼のインタビューに参加し、“インターナショナル”な土俵ではポリオワクチンといっても日本とは違うところに関心が向けられていることを実感しました。


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予防接種部会を傍聴 あくまで感想ですが。

投稿者: | 投稿日時: 2012年01月28日 18:33

1月27日、厚労省で第20回予防接種部会が開催されました。厚労省の資料はこちら


予防接種部会は、正式名称を「厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会」(画数多すぎ!)と言って、第1回目が開かれたのは2009年12月。それから2~3ヶ月おきに開催されているようです。私は昨年からの「ポリオ不活化ワクチン検討会」が傍聴デビューなので、予防接種部会のほうは今回が初傍聴。ただ、ポリオの生ワクチンに関する議論を通じて、日本の予防接種行政のあり方に対する「??」が、私の中でぼんやりと、でも次第に大きくなりつつあることもあって、これはどうやら度々引き合いに出される予防接種部会のほうも確かめておく必要がありそうだぞ、と思った次第です。

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予防接種部会を傍聴 あくまで感想ですが。

投稿者: | 投稿日時: 2012年01月28日 18:33

1月27日、厚労省で第20回予防接種部会が開催されました。厚労省の資料はこちら


予防接種部会は、正式名称を「厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会」(画数多すぎ!)と言って、第1回目が開かれたのは2009年12月。それから2~3ヶ月おきに開催されているようです。私は昨年からの「ポリオ不活化ワクチン検討会」が傍聴デビューなので、予防接種部会のほうは今回が初傍聴。ただ、ポリオの生ワクチンに関する議論を通じて、日本の予防接種行政のあり方に対する「??」が、私の中でぼんやりと、でも次第に大きくなりつつあることもあって、これはどうやら度々引き合いに出される予防接種部会のほうも確かめておく必要がありそうだぞ、と思った次第です。

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ポリオの会 本日14時15分 厚労大臣に署名提出

投稿者: | 投稿日時: 2011年12月16日 11:31

今朝、ポリオの会の小山会長から、「ポリオの会です。本日14時15分から厚労大臣に署名提出いたします」と題したメールが送られてきました。引用します。

「本日11時45分から、国会衆議院第5控室で民主党陳情要請対応本部で池口修次企業団体対策委員長、梅村聡委員長代理と面談、14時15分から30分の予定で小宮山厚労大臣に6651筆の署名の提出をいたします。」

その後、15時から記者会見とのこと。

要望は、1年前と変わりませんことが非常に残念です。本当は、お礼申し上げる提出にしたかったのですが。」

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ワクチン同時接種、してきました。

投稿者: | 投稿日時: 2011年12月01日 01:21

インフルエンザの予防接種、2回目が終わったので、今度はおたふくかぜ(ムンプス)水疱瘡(水痘)のワクチンを打ってもらってきました。先にも書きましたが、かかりつけの小児科の受付で同時接種できるか聞いてみたところ剣もほろろに断られたのですが、いつも診てもらっている医師本人に確認したら「じゃあ、同時接種しますか」と、かなりあっさりOKが出たのです(小児科学会が同時接種を前提とした接種スケジュールを提案しているのですから、本来はできて当然のはずなんですけれどね)。

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マスコミには沈黙が正しい対応?

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月22日 00:40

11月9日に開かれた欧州製薬団体連合会主催のワクチン・メディアセミナー「欧州におけるワクチン政策の現状とリスクコミュニケーション~英国での成功事例を中心に~」、イギリス保健省デービッド・ソールズベリー予防接種部長の講演の後半です。


子宮頸がんを予防するHPVワクチンで有害事象が発生した際の対応について、興味深い報告を聞くことができました。

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英国ではワクチン報道を人々が信用していない、という話。

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月20日 02:13

ポリオワクチン問題に関する報道がこのごろ相次いでいますが、去る11月9日に開かれた欧州製薬団体連合会の主催するワクチン・メディアセミナー「欧州におけるワクチン政策の現状とリスクコミュニケーション~英国での成功事例を中心に~」に出かけてきた報告がまだでしたので、今回と次回、2回に分けて書いてみたいと思います。


演者はイギリス保健省デービッド・ソールズベリー予防接種部長。英国でのワクチン・プログラムと新規ワクチンの導入時における安全認識の問題、さらに有害事象が起きたときのマスコミへの対応策などは興味深いものがありました。

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ポリオ 私自身もおそらく二次感染していた?

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月17日 16:52

昨日、神奈川県が不活化ポリオワクチン1200本を12月中旬より輸入・接種していくことを明らかにしました。対象は生後3ヶ月から18ヶ月、郵便はがきでの応募です。いよいよ動き出したというわけです。


こうして少しずつながらも着々とポリオワクチン問題が動いていく中、気がかりな話がもう一つ残っています。
以前から聞かされてはいましたが、昭和50年から昭和52年生まれの人は、ポリオに対する抗体の保有率が低い、というものです。

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国会議員ポリオワクチン勉強会

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月16日 14:30

昨日、参議院議員会館で「ポリオワクチンについて考える会」が開かれました。ポリオの会会員やその主張に賛同する医師他の有志が主催した、国会議員の勉強会(質疑応答含めて1時間半)です。

ちょっと長くなりますが、講師からの報告を総合してみると、改めて接種率の相当な低さ、危機的状況が確認できます。この危機感が出席した議員にどこまで伝わったのか、正直そこは量りかねましたが、おそらく人それぞれ、バックグラウンドにもよることでしょう。しかし国会の懐に飛び込んで勉強会を開催したこと自体、かなりの出来事なはず。ポリオの会の皆さんの強い利他の思いに根ざした地道な活動が、また一歩前進したと言ってよいのではないでしょうか。

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現場からの医療改革推進協議会第6回シンポ その4

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月15日 04:03

現場からの医療改革推進協議会第6回シンポジウム、ポリオワクチンについてのセッションを振り返ってきましたが、今回で最終回です。


セッション終盤、協議会の発起人である鈴木寛参議院議員や、PMDA審査官の谷本哲也氏、司会者でもあり不活化ワクチンの接種を行っているナビタスクリニック院長でもある久住英二氏、そして会場に駆けつけた三原じゅん子参議院議員から発表・発言がありました。

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現場からの医療改革推進協議会第6回シンポ その3

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月14日 13:17

現場からの医療改革推進協議会第6回シンポジウム、ポリオワクチンについての議論の部分を前回の続きで、ダイジェストでまとめます。


今回は、不活化ポリオワクチンを選択したお母さん、不活化ポリオワクチンを個人輸入している打っている小児科医の宝樹氏、産科医の鈴木氏、そしてポリオワクチンから医療崩壊の問題に切り込むジャーナリストの真々田氏です。

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現場からの医療改革推進協議会 ポリオワクチン問題 (その2)

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月11日 15:12

間があいてしまいましたが、11月6日の「現場からの医療改革推進協議会 第6回シンポジウム」で行われたポリオワクチンに関する議論(地域医療セッション)のほうも、少しずつ地道に更新していきたいと思います。

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昨日、予防接種部会で耳を疑う発言?

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月08日 01:51

現場からの医療改革推進協議会の傍聴記をさっそくもうお休みして、予防接種部会のはなし。実は昨日、その第19回会合が厚労省で開かれていたのですが、出かけることができず・・・。そこで、ポリオワクチン問題について、耳を疑うような発言があったと人づてに聞きました。あくまで人づてですが・・・。

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黒岩知事大いに語る。(現場からの医療改革推進協議会シンポ 傍聴記1)

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月07日 07:42

昨日、白金台にある東京大学医科学研究所で、「現場からの医療改革推進協議会 第6回シンポジウム」 (2日目)が開催され、そのなかで、ポリオを中心とするワクチン行政について2時間のセッションが設けられました。今をときめく黒岩知事はじめ、興味深いシンポジストの面々に惹かれ、私も出かけてきました。

まずはその1人目のシンポジスト、黒岩祐治神奈川県知事の話を振り返ります。

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ポリオ不活化ワクチン 厚労省はまだ動かないけれど。

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月04日 11:28

一昨日、神奈川県の黒岩知事が厚生労働省を訪れ、来年度末に国産の不活化ワクチンが導入されるまでの間、海外のワクチンを緊急輸入して公的接種を行うよう求めたとの報道がありました。黒岩知事といえば先日、神奈川県として独自に不活化ワクチンを海外から輸入し、有償で希望者に提供すると決断したことも、記憶に新しいところです。


しかしやはり、厚労省は緊急輸入しない方針を変えるつもりはなさそうです。

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全国初 神奈川県が独自に不活化ワクチン接種へ

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月17日 12:22

先日は第2回ポリオ検討会の傍聴に出かけてきましたが、そうしている間にも、神奈川県の黒岩知事が、県で独自に不活化ワクチンを輸入し、希望者には自己負担で希望者に接種することを決めたそうです。

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第2回ポリオ不活化ワクチン検討会 進展なし

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月16日 03:17

一昨日、第2回「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」が開かれ、傍聴してきました。正直なところ、予想していたとおりの=厚労省の筋書き通りの展開で、残念を通り越して摩訶不思議な感覚に襲われました。世間でこれだけ議論が巻き起こり、生ワクチンに対して向けられている「NO」の声も、あの厚労省の会議室の中では“どこ吹く風”。世間と隔絶された空間にいるようでした。

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なぜこの3ワクチンだけ助成があるの?

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月14日 00:32

さて、少しずつ振り返ってきたワクチンフォーラムですが、今回で最後にしたいと思います。まずは、任意接種ワクチンの公的助成について。どうやら裏事情でもあるのか・・・かなり気になります。

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補償、救済、パーフェクトな制度はないものですね。

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月12日 15:45

引き続き、ワクチンフォーラムで出た救済制度の話です。今回は米国の制度を見てみますが、調べていくうちに、なかなか完全な制度というのはないなあ(完全が無理なのは当然なのかもしれませんが)と思わされたのでした・・・。

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救済制度と予防接種制度の遅れ・・・意外な関係。

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月11日 14:39

ワクチンフォーラム報告の続き、今回はワクチン接種後に体に異変が現れたときの「救済制度」について考えてみたいと思います。さらに調べてみると、救済制度のあり方と、日本の予防接種制度の遅れにはつながりがありそうだ、ということも見えてきました。

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やればいいのに なぜやらないの?

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月07日 13:05

ワクチンフォーラムのまとめ、今回は救済制度について書こうと思ったのですが、その前に別の論点を2つ、整理しておくことにしました。皮下注射と筋肉注射について、そして「副反応」(副作用)と「有害事象」という言葉の使い分けです。それぞれに、引っかかるところがあったので・・・。

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なぜ日本では同時接種が進まないのか?

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月06日 10:53

さてさて、前回はちょっとワクチンフォーラムを離れてポリオに関するニュースについて書いてみましたが、また話を戻したいと思います。今回は、同時接種の是非の話なのですが、その話を追っていくと、どういうわけか最後はまた厚労省の腰の引けたやり口が見えてきてしまうのです・・・。

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ポリオ生ワクチン接種率低下 懸念が現実に・・・!

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月05日 01:40

昨日、厚労省は各都道府県に対し、保護者へポリオ予防接種(生ワクチン)を勧めるよう通知を出しました。またそれにあわせて会見を開き、小宮山厚労相自ら異例とも言える呼びかけを行いました。9月30日のワクチンフォーラムの話はちょっとお休みして、今回はそれについてちょっとまとめておきたいと思います。

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「任意接種」 っておかしくないですか?

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月04日 13:10

9月30日のワクチンフォーラムでは、前回取り上げたムンプスワクチン以外にも水痘ワクチンやB型肝炎ワクチン等、任意接種ワクチンの問題が紹介されました。それらに触れながら、任意接種そのものの問題点も考えてみたいと思います。

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おたふくかぜワクチン とにかく安全なワクチンを!

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月03日 13:49

先日のワクチンフォーラム、「気になったこと」「これは大切かも」と思ってメモったところについて、すこし調べながら振り返っていきたいと思います。まずは任意接種となっている、ムンプスワクチン、水痘ワクチン、そしてB型肝炎ワクチンのうち、今回はおたふくかぜワクチンについてです。

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ワクチンフォーラム 行ってきました。

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月01日 01:51

昨日、内幸町の日本記者クラブで、「ワクチン予防医療フォーラム」の第4回公演会が開かれました。ポリオ不活化ワクチン検討会に構成員として参加されている齋藤昭彦氏(新潟大小児科教授)が演者、演題は「小児科学会推奨の予防接種スケジュールから見えてくるもの」ということで、ポリオの話が出るかしら、と思って出かけていきました。

結論から言うと、今回はポリオの予防接種については少し触れられたのみでした。しかし、ちょっと気になる話がいくつか出てきたのでした。

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ポリオ アジア拡大の危険―未接種が一番危険!ですが・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月21日 14:11

皆さんすでにお聞き及びかと思いますが、パキスタンでまん延しているポリオウイルスが中国で感染を拡大、アジア各地にも広がるリスクが「高い」としてWHO警戒を呼び掛けています。

ポリオ感染、中国で確認=パキスタンから拡大の恐れ―WHO
時事通信 9月21日(水)7時11分配信

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その8

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月14日 20:30

8月31日に開催された「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記⑧、最終回です。前回前々回は、ようやく動きが出てきた検討会の最後の最後の部分を、構成員の方々、座長、健康局長のやりとりをできるだけ再現するかたちでお伝えしましたが、今回は、その最後の最後の部分の何がどう残念だったのか、書いてみたいと思います。

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その7

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月13日 10:10

8月31日に開催された「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記⑦、第1回検討会も最後の最後、延長戦に突入してやっと台本から離れ、動きが出てきたのですが、子供のことを案ずる母親の立場からすると実は大きなチャンスを逃していたようです・・・。

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その6

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月12日 00:42

8月31日に開催された「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記⑥、いよいよ最後のまとめに入っていきます。最後の最後のところで、一応は、かろうじて議論らしい議論が聞けたように思いました。

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その5

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月09日 10:47

8月31日に開催された「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記⑤、生後8ヶ月のときにワクチンポリオで麻痺を発症し、現在はポスト・ポリオ症候群(PPS)という厳しい現実に直面されている丸橋達也氏(ポリオの会)の話です。お母様の当時の記録とアルバムも紹介されました。悔しさ、憤り、やるせなさ、そんな気持ちを抱えつつ、乗り越えつつ、今日まで過ごしてきて、そしてそうした感情を抑えながらお話される車椅子姿の丸橋氏が印象的でした。


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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その4

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月08日 00:37

 8月31日に開催された「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記④、構成員として参加されているポリオの会のお二人のお話に入ります。

どちらも胸に迫るものがあり、正直、感情移入せずに聞きつづけることは無理でした。

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その3・続

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月06日 14:31

「第1回不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」(8月31日開催)の傍聴記、今回は、前回の③で収まりきらなかった部分について、少しだけ書き足してみます。

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その3

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月05日 12:41

引き続き、8月31日に開催された「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記③です。


 参考人の宮村氏の話に続いて、構成員の清水博之氏(国立感染症研究部ウイルス二部)による「ポリオ根絶に向けた世界の動き」の説明となりました。やっぱりまだまだ「基礎的な流れ」の話は続くようですが・・・。

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その2

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月03日 02:08

引き続き、8月31日に開催された「第1回不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記②です。

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第1回不活化ポリオワクチン検討会 傍聴記 その1

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月02日 02:16

引き続き、8月31日に開催された「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」の傍聴記①です。


 まずいきなり余談ですが、厚労省の検討会がどんな部屋でどんなふうに行われているか、皆さんご存知でしょうか?私自身は医療機関や医療者、特定の国会議員といった方々の取材は経験してきたのですが、省庁の「検討会」は今回が初めて。どんなものか、未知の相手だけれどもとにかくまずは行ってみた、というのが本当のところです。

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第1回不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会 傍聴記 その0(ゼロ)

投稿者: | 投稿日時: 2011年09月01日 02:08

新聞等の報道にもありますが、昨日8月31日、厚労省で「第1回不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」が開かれました。私もポリオにかかった疑いのある子どもの親として、高い関心を持って傍聴してきました。


検討会の内容と感想について、これから数回に分けて、ブログに書き連ねてみたいと思っています。今日はその第0回目。行政に疎い私が、厚労省までのこのこ出かけてきました、ということで、余談をまじえた簡単なご報告です。

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ワクチン犠牲者は出続けています

投稿者: | 投稿日時: 2011年06月03日 13:18

震災の後、自粛ムードながらも各自が思い思いにゴールデンウィークそして子供の日を過ごしていた頃、残念な出来事がまた起きていたようです。

東京都感染症週報によると、

第19週 5月9日~15日
〈二類感染症〉
急性灰白髄炎 1件 患者で、ワクチン由来株(ポリオウイルス3型)が検出された。年齢は5歳未満、推定感染地は国内、推定感染経路は経口感染であった。

とのこと。

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長崎大病院で不活化ワクチン接種開始

投稿者: | 投稿日時: 2011年05月28日 12:52

ポリオの会小山会長から情報提供です。

長崎大病院でポリオの不活化ワクチン接種を開始することが決まったようです。

長大病院がポリオ不活化ワクチン予防接種 希望者に来月から
(長崎新聞 2011年5月28日)

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ポリオ 来年度にも不活化ワクチン導入へ

投稿者: | 投稿日時: 2011年05月27日 12:15

皆様、ロハス・メディカル3月号をご覧頂いたでしょうか。
「ご存知ですか ポリオ生ワクチンの危険」(2011年3月号)

つい先日も、テレビ朝日報道ステーションで、ポリオ生ワクチンの危険性が取り上げられました。それから、まだ1週間ちょっと。それでも今日、以下のような報道がありました。

ポリオ:不活化ワクチン導入へ 厚労省、来年度

報道ステーションの反響もなかなかの大きさだったようで、不活化ワクチンの接種希望者もますます増えているようです。地道な活動がようやく形になってきたということではありますが・・・。

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ポリオ生ワクチン 報道ステーション

投稿者: | 投稿日時: 2011年05月18日 13:29

直前になってしまったので、一言だけお知らせです。

今夜、10時からテレビ朝日の報道ステーション内で、
ポリオ生ワクチンの危険性を訴えた特集が放送されます。

画面には登場しませんが、私(と息子)も取材に協力しました。
ぜひご覧ください。

番組「どうなってるの子どものワクチン」

投稿者: | 投稿日時: 2011年04月03日 22:19

ポリオの会小山会長に教えていただきました。
明日の朝、NHKでワクチンの安全性等について取り上げるようです。

あさイチ「どうなってるの子どものワクチン」
総合/デジタル総合 午前8:15~午前9:55

なお、ポリオについてもとりあげるとのこと。

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長男 ポリオ既往の疑い 受診してきました

投稿者: | 投稿日時: 2011年02月26日 02:34

配置されたばかりのロハス・メディカル3月号、特集のひとつが「ご存じですか ポリオ生ワクチンの危険」となっていますが、皆様もうお読みいただいたでしょうか。

こちらのブログでも、折に触れ、私の4歳の長男がまだ乳児の頃にポリオ生ワクチン接種後に発熱と麻痺を発症したことについて書いてきました。すぐに回復したためにこれまで一度も受診等はさせたことがなかったのですが、今回初めて、念のために診ていただいてきました。

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ポリオ 小山会長からのアドバイス ほか

投稿者: | 投稿日時: 2010年11月20日 01:15

このところ、PPSについてポリオの会の小山会長からコンスタントに情報やアドバイスを頂いています。今回はその簡単なご紹介(情報共有の意味で)です。と、その前に、先日インタビューを受けた「とくダネ!」(フジテレビ)のワクチン特集がyoutubeにアップされていました。

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ポリオの会に相談しました。

投稿者: | 投稿日時: 2010年11月17日 15:48

長男が3年前に生ワクチンからポリオを発症した疑いについて、いまさらどうしようというのが正直なところだと、前回書きました。そしてやはり、ポリオの会に問い合わせをしてみることにしました。

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ポストポリオ症候群 出るのか出ないのか。出たらどうするのか。

投稿者: | 投稿日時: 2010年11月11日 13:03

前回こちらのブログで、我が家の長男が生後11ヶ月のときにポリオの予防接種(生ワクチン)からポリオに感染していた可能性があることから、フジテレビ「とくダネ!」の取材を受けたことを書かせていただきました。今日はその感想諸々についてです。

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明日9:20頃~「とくダネ!」 ポリオ予防接種禍 放送されます。

投稿者: | 投稿日時: 2010年11月08日 12:50

今日はひとつご案内があります。
表題にあるように、明日11月9日朝9時20分頃~、フジテレビ「とくダネ!」で、ポリオの生ワクチン接種について問題提起する特集が放送されます。

実は私も長男のことを先日こちらのブログに書いたことがきっかけで(「長男がポリオにかかっていた!?」)、取材を受けました。

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長男がポリオにかかっていた!?

投稿者: | 投稿日時: 2010年09月03日 01:23

長らく開店休業状態だったこのブログ、ようやくボチボチ再開させていただこうと思います。(私のプライベートは皆様興味の対象ではないものとご報告もせずに失礼しておりました。←スミマセン!が、2月に無事次男を出産し、おかげさまで2男のママとなりました。)子育てしながらなかなかまとまった時間がとれずにいますが、これはと思う出来事に遭遇した際にはアップさせていただく予定です。宜しくお願い申し上げます。


さて、今回の話はタイトルにあるようにポリオのことです。現在3歳8ヶ月の長男が、そういえば0歳11ヶ月のとき。ちょうどポリオの予防接種を受けた2週間ほど後の朝に、突然、彼の体に異変が現れたのです。

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産後鬱――ちなみに2人目だと?

投稿者: | 投稿日時: 2010年01月26日 15:36

日に日に大きくなるお腹を抱えて過ごしていると、やはり産後のことを漠然と考えすにはいられません。今回は里帰り出産をしないと決めたので、上の子の精神的ケアもさることながら、夫の帰りが基本的に非常に遅い生活を考えると、私自身も体力・気力共にどうなることやら、やっぱり不安です。


近年、産後うつや育児中のママの精神的サポートについてはだいぶ話題にもなり、自治体によっては独自の対応をしているところも増えつつあるようですが・・・。

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働く女性と妊娠。

投稿者: | 投稿日時: 2010年01月22日 10:53

このところ私のおなかもだいぶ大きくなってきました。実は臨月まであともう少しなのですが、すでに年末から、お腹は傍目には臨月並みの大きさまで成長(?)しています。中に入っている子供の大きさは標準レベル、体重の増え方もそれなりなのですが・・・。母体の体調としては、風邪等のほか、年内からあった妊娠後期に特有の小さなトラブルもちょこちょこ起きていて、騙し騙しやり過ごしてきた感じです(動悸の頻発や、軽い不正出血など)。初産の時にはなかったようなことも多く、「やっぱり歳のせいかも」などとついつい思ってしまいます。


そんなこんなを考えていたら、そういえば年始のころ、気になる新聞記事があったのを思い出しました。

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もしも震災と出産が重なったら・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2010年01月21日 02:03

もう過ぎてしまいましたが、去る1月17日は、今から15年前に阪神淡路大震災が発生した日でもありました。(15年!もう15年にもなるんですね。自分の感覚としてはやっと10年前くらいの出来事に思えるのですが、自分自身の生まれる10年以上前のことはなぜか大昔に感じるように、いまの子供たちにとって15年前というのは教科書で知るような昔のことなんでしょうね。)さて、それに際して、新聞やテレビでは震災や防災に関する特集が多く組まれていました。そんななかで、暢気過ぎる我が家でも、今年はようやく防災に目覚め始めたところです。


ただ、この問題は考え始めるとわからないことだらけで、不安も多いもの。直近の問題としては、出産があります・・・。

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日本人のピロリ菌は、やっぱり怖いらしい。

投稿者: | 投稿日時: 2010年01月18日 17:31

しばらくぶりの更新です。このところ立て込んでいたこともありますが、数日前には子供が軽い胃腸風邪(嘔吐下痢症?)にかかったらしく、私も体調の悪い週末を過ごしました。幸い軽くすんでもうだいぶ楽なのでよかったですが・・・。それにしても、年末には溶連菌を子供がもらってきましたし、そして年始には、我が子は予防接種が効いたのか難を免れたものの、保育園の同じクラスの子達の間に水疱瘡が大流行。本当に冬はインフルエンザだけでなく様々な病気がはやるもの。気が休まるときがありません。


ところで今日の話題は、そうした流行性の感染症ではなく、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の話。つい先日、知り合いが健康診断のついでに調べたところ、陽性反応が出たというのです。


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気になった報道あれこれ、ちょっとずつ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年12月14日 18:50

このところ、さほど派手には取り上げられないものの、またいくつか気になる報道がちょこちょこと出てきました。新しい話のほか、以前から気になっていた話題に関連するものや続報が相次いでいます。

①たばこの警告文は逆効果? 喫煙増やす可能性
②ヒブワクチン:足りない 供給量、0~4歳人口の5% 「任意接種」裏目
③英国滞在期間「1カ月以上」に 厚労省、献血禁止基準を緩和
④体外受精など、二重チェックの徹底を 学会、指針改定
⑤奇跡の医療革命!お母さんたちが立ち上がった!


今日はこれらをちょっとずつ、まとめて振り返ってみようと思っています。

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無認可保育園と乳幼児突然死症候群について改めて。

投稿者: | 投稿日時: 2009年12月08日 16:45

こんな報道がありました。

●保育所での死亡、6年間で52人 昼寝中の事例目立つ
(2009年12月8日 朝日新聞)

自分も息子を保育園に預けており、しかも来年には、うまくいけば(何しろ激戦なので)生まれてくる下の子供もお世話になろうかという身です。そう思ってみても、また乳幼児突然死症候群(SIDS)そのものについても、この記事はいくつか見過ごせない要素を含んでいました。

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ヒブワクチン、10ヶ月待ちって・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年12月04日 16:06

このブログではこれまで、ワクチンといえば新型インフルエンザのことばかり触れてきました。しかし我ながら気にかかりつつも、きちんと検討せずにすごしてきてしまったものがあります。ヒブワクチン。ロハス・メディカルのニュースでもちょうど1ヶ月ちょっとまえに、定期接種を求める署名提出勉強会について報じられていました。

ヒブワクチンは、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)による細菌性髄膜炎を予防するもの。接種は、生後2か月から5歳未満の乳幼児が対象です。

私はのんきで、もうすぐ3歳になる長男が生まれたときにはまだ国内未販売、昨年の販売時にもほぼ2歳だったこともあり、なんとなく敏感に反応・対応せずに、ここまでずるずる来てしまった感じです。それでも長男もまだ3歳、来年生まれる子供ももちろん、きちんと受けさせたいと今更ながら思っています。


ただ、問題が2つ。まず費用負担。任意接種ですから、子供2人となればかなり頭の痛いところです。そして何より、そもそもワクチンが足りていないようなのです。

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漢方とtwitter:古くて新しいハナシ ほか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月30日 21:01

先日もこのブログで触れた事業仕分けによる漢方薬の保険適用外の話。特に週末近くになって署名数がぐんぐん伸びていったようで、あっという間に4万筆を上回り、後日厚労省へ提出される旨が、一昨日になって産経新聞でも報じられました。その記事が昨日になって、一時yahooニュースのトップでも取り上げられたようです。そしてついに昨日午後にはTBSニュースで長妻厚労相が、「漢方薬についても市販の物を買って保健から外しなさいと、こういうようなご指摘もあると聞いているが、そのまま受け入れるというのはなかなか難しい」と発言。この流れでいくと、漢方の保険適用外はどうにか免れそうな勢いですね。


今回は、私もそうしたように、電子署名でかなりの数が急激に集まったということのようです。それについてさらに興味深い話を聞きました。

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漢方、保険適用外は困らないの?

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月23日 20:02

ロハス・メディカルのニュースでも報じられたとおり、行政刷新会議の事業仕分けで、ビタミン剤や湿布と並んで、「市販類似薬」に属している漢方薬を、保険の適用外にすべきという方向性がまとまってしまいました。上記ニュースで議論の流れを見ていただくとわかりますが、議論したといってよいのかもわからないくらい、簡単に採決に進んでしまったという感じです。

これについて、「漢方を保険に残して」と呼びかける署名活動も始まっています


私も早速署名しました。個人的にもこれまでに漢方薬にはたびたびお世話になっていて、信頼も安心もしています。それが保険適用外となりそうだなんて。正直、今回の事業仕分けによるこの方針にはかなり困惑しています・・・。

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新型ワクチン 打つことができましたが・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月20日 14:20

前回の更新から少し間が開いてしまいました。その間に、私と2歳の息子は、新型インフルエンザの予防接種を相次いで受けてきました。


土曜日に息子が、そして火曜日に私が、運よく受けることができたのですが・・・。

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検診率向上は、一筋縄ではいかないですよね。

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月14日 02:12

ちょっと前になりますが、こんな報道があり、気になっていました。

●がん検診、受診率3~4割台と低迷…内閣府調査
(2009年10月31日 読売新聞)


今日、日本人男性の2人に1人、女性でも3人1人が、一生のうちにがんにかかるといわれます。それでもがん検診の受診率は半分にも満たないのですね。しかし自分のことを考えてみても、そろそろ危険な年齢に差し掛かっているにもかかわらず、毎年積極的に各種がん検診を受けようとまでは考えていないのが本当のところ。反省しつつも自分なりに理由など、いろいろ考えてしまいました。

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たばこ税 やっぱりぐんと上げてほしいな、と。

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月12日 17:02

政府税制調査会の場で、たばこ税を増税するか、どの程度増税するか、議論が白熱し、報道が相次いでいます。

●どうなるたばこ税・環境税…国民・産業界の影響は?
(2009年11月07日売新聞)

反対の意見の中心は、需要減を懸念する産業界と、また結果としての税収減を問題視する声で占められています。もちろんしぶとい愛煙家から文句が出るのは当然ですが・・・。


それでも長妻厚労大臣に続き、鳩山首相も「税収より健康が大事」と表明。

●たばこ税:「税収より健康」 増税検討、首相が表明
(2009年11月11日 毎日新聞)

もともと嫌煙派の私としては、ごくごく単純に、心強い一言です。そもそも、増税によってたばこからの税収が減ったとしても、国民経済にとって悪いことばかりではないだろうと思うのです。

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子供の新型ワクチン接種 決戦は土曜日?

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月10日 16:09

今月に入り、新型インフルエンザワクチンの一般の人(優先順)への接種が、前倒し含め次々と開始されるなかで、予想されたとおりの混乱も全国各地で相次いでいるようです。


一方、わが区の発表では、1歳~未就学児の新型インフルエンザワクチン接種開始は一応11月16日からとなっているところ、長男のかかりつけ小児科では、妊婦と同じ11月9日から、接種を開始しました。とはいえ、こちらも季節性インフルワクチンを上回る予約競争となっています・・・。

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出産時の入院期間はどれくらい必要?

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月07日 11:20

妊婦検診に行ってきました。おかげさまで胎児は順調、母体のほうも特段の異常は認められませんでした。(ただ実際のところ、腰痛があったり、食後など動悸というほどではないものの胸の辺りが息苦しかったりと、長男妊娠のときよりも体に不都合を感じています。悪阻は前回よりも早く収まったのですが・・・。体重増加はそれほど激しくないのに、そうは思えないほどのお腹の大きさ←不思議!で、それが関係しているに違いありません。)


そして今回の検診では、助産師さんから分娩や入院に関して、個別に説明・相談がありました。そこで初めて、約3年前にお世話になった病院での入院生活やそこで教わったことと、今回のクリニックでの入院生活ややり方にいろいろ違いがあることを知ったのです。

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新型予防接種、結局いつ受けられるのやら。

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月05日 16:41

先日も書いたとおり、妊婦用として保存剤を含まない新型インフルエンザのワクチンが、産科・婦人科で今月16日から接種開始となる予定です。


私が現在通い、出産を予定している近くの産婦人科でも、祝日明けの昨日から予約受付を開始しました。予約は電話で行うこととなっており、所定の受付時間は1日のうちたった1時間です。私は昨日は電話することができなかったため今日、受付開始時刻ぴったりに電話をかけました。


ところが・・・。

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遠くて遠かったハンセン病。

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月03日 21:57

今年は、日本でハンセン病の隔離政策が施行されて、ちょうど100年にあたるそうです。そのため、このところその関連記事が、続々と新聞に掲載されています。

●【遙か ハンセン病隔離100年】(1)忌み嫌われた病気
(10月30日 産経新聞)
●【遙か ハンセン病隔離100年】(2)差別と偏見今もなお(10月31日 産経新聞)

●ハンセン病回復者 足りない行政支援
(2009年10月24日 東京新聞)


これについて私自身は、先日乗った電車の社内広告で、「2009年度企画展『隔離の百年-公立癩(らい)療養所の誕生-』」なる展示が、12月20日まで、東村山の国立ハンセン病資料館で行われていることをたまたま知り、感慨深く思っていたところでした。と同時に、今もなお偏見や差別、そして行政支援の不足に苦しんでいる方々の存在を普段まったく意識せず、のうのうと暮らしている自分を改めて認識し、その暢気さを思わず自省してしまったのでした。

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いまさら改めて書くまでもないのですが・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月02日 03:12

前回、「ため息が出る」なんて振っておきながら、結局そこに話が至らなかった件、下記の話にほかなりません。

●新型インフル 「マスコミ報道に憤り。議論続け、逐語で公開を」 森兼氏
(2009年10月31日 ロハス・メディカル ニュース)

とはいえ、改めて確認してみたら、私がここで再度何を書くまでもなく、コメント欄に複数の方から経緯を振り返ったご指摘が書き込まれていました。


それにしても、こういう報道って氷山の一角なんですよね。

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ワクチンの安全性も気になるけれど・・・

投稿者: | 投稿日時: 2009年11月01日 00:45

ようやく11月に入り、妊婦の新型インフルエンザワクチン接種の予定時期が近づいてきました。もちろん受ける気でいますが、このところその安全性について気になる報道も出てきています。

●【新型インフル】妊婦は注意、接種ワクチンに保存剤含む場合も
(2009年10月30日 産経新聞)

●厚労省、新生児の先天異常を調査 妊婦のワクチン接種開始で
(2009年10月31日 47NEWS(共同通信))


ただ、今一番ため息が出るのは、そのことだけではないのです・・・。

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巷ではインフルが流行るなかで・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月28日 01:20

先日から風邪気味、と書いていましたが、ここへきてまた突然、子供が本格的にダウン。鼻水と咳がさらに激しくなり、40度近い熱が出て、さらに胃腸がひどくやられてつらそうです(胃腸をやられると処理に追われて親も大変なんですよね)。

昨日の発熱から1日経過した本日、おなじみのかかりつけ医のもとへ。インフルの簡易検査は、今回も結局シロでした。その時点では「風邪」、とのことでしたが現在の様子は胃腸炎のよう・・・。息子は先月にもインフルが疑われる発熱が2回、プラス感染性の胃腸炎にかかったりと、わが家ではインフルを恐れつつも、結局のところそれ以外の病気をもらってきてはてんてこまい、という状態が続いています。


それでもやっぱりインフル情報は気になってしまうものです・・・。

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太りすぎと肥満は小さくて大きな違い。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月25日 22:14

先日、妊婦検診に行ってきました。4週間前よりも体重が着実に増加中。これ以上のペースで増えないように、と釘を刺されました。つわりから抜け出して以来、とにかくすぐお腹がすいてしまい、また、気をつけて食べ過ぎないようにしていても体重はしっかり増えていくのです(胃が圧迫されているからか、少し食べすぎると食後に調子が悪くなります。でも少ないとお腹がすぐ減ってしまうのも困りもの)。


というわけで、個人的にも体重管理に関する話題について、このところちょっとアンテナが敏感になってきていたのですが、そんななかで目を引く報道がありました。

●脂質高い人、脳卒中リスク低い=4万8000人データ分析
(時事通信 2009年10月24日)

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カテキンがまた大注目ですね。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月23日 13:21

このところインフルエンザ対策として、緑茶に含まれる抗酸化成分「カテキン」が注目を集めていますね。先日はヨーグルトが売り切れるかも、なんて話をしましたが、この緑茶は何かにつけて出てくる気がします。ダイエットもそうですし、もっと前、十数年前からは、抗がん作用についてかなり関心が高まっています。


今回のインフルエンザへの効果についても、今月に入って相次いで研究や商品が報道されています。

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たかがマーク、されどマーク。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月19日 11:40

先日、このブログでマタニティーマークについての話を取り上げました(「問題はたぶん、マタニティーマークの有無じゃない」)。


●福祉ナビ:がん、内臓疾患など病気や障害を表すマークが増えています。
(毎日新聞 2009年10月15日)


やはりこういう動きはいろいろなところで出てきているんですね。あとは認知度と理解がついてくるかというところですが・・・。

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この冬は、ヨーグルトが店頭から消える?

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月17日 02:16

こんな報道がありました。

●ヨーグルト:摂取で風邪に効果

どうやら【乳酸菌「1073R-1」を使ったヨーグルトを摂取すると、ウイルス感染した細胞を攻撃するナチュラルキラー(NK)細胞の働きを活発にし、インフルエンザウイルスの増殖を抑える】ということらしいです。


こういう情報、ついつい流されがちになってしまいますよね・・・。

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ついに保育園でも新型インフル流行開始!

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月15日 12:34

息子の通う保育園で1人目の新型インフルエンザ患者の報告があったのは、先月の末。それから約2週間がすぎました。その後、同保育園では患者はずっと1~2人という状態が続いていて、いわゆる「集団感染」という事態は免れてきていました。


しかしここへきて、いよいよ猛威を振るい始めたようなのです・・・。

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インフル予防接種、奨励される理由・・・?

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月14日 03:43

今日は要するに、小さなギモンです。
インフルエンザの予防接種を奨励しているのは、結局誰か、誰のためか、ということ。


というのも、私たち母子が週末に季節性インフルエンザの予防接種を受けていたちょうどその頃、元国立公衆衛生院疫学部感染症室長の母里啓子氏と大阪赤十字病院小児科の山本英彦氏の2人の医師が、「ワールド・ブロガー協会」の席で、気になる発言をしていたようです。

●感染症対策の専門医がインフルエンザワクチン接種に警鐘=ワールド・ブロガー協会第3回取材会で(PJ NEWS 009年10月13日)


趣旨としては、政府の新型インフルエンザワクチン接種推進策およびマスコミの姿勢に対する批判だったとのことですが、その前提となるいくつかの指摘が、ちょっと気になってしまいました。

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季節性インフルワクチン、受けてきましたが・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月12日 17:47

10月に入り、近所のかかりつけ医にも季節性インフルエンザのワクチンが入荷されました。私自身は新型インフルエンザの接種は11月、子どもの場合は12月になりそうだということで(先日も取り上げたように、対応が遅れるという話もありますので、本当に予定通りに行けばですが)、季節性インフルの予防接種をまずは受けようかと考えていました。


しかし、先日ロハス・メディカルwebでも取り上げたように、季節性インフルエンザのワクチンを接種すると、新型インフルにかかりやすくなる、という報道もあり、困っていました・・・。

●新型インフル 季節性ワクチン接種で罹患率上がる? 米CBC報道
(ロハス・メディカル ニュース 2009年9月26日)

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あまりに進行が速そうでどうしたらいいのか・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月10日 08:44

新型インフルエンザで、これまでで最年少、5歳の男の子が亡くなりました。

●新型インフルの5歳男児死亡=最年少、22例目-東京
(時事通信 2009年10月9日)


記事を読んで、その症状の進み方の速さを認識し、改めて怖くなってしまいました・・・。


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エコナはだめで、マーガリンは本当に安心なの?

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月08日 19:17

花王が特定保健用食品(特保)に認定されている「エコナクッキングオイル」関連製品の一時販売自粛を発表したのは先月のことです。そして今日、自主的に特保認定を返上したとのこと。

●エコナの特保認定返上=花王、新製品で再申請へ(時事通信 2009年10月8日)


報道ではつい先日、新しく発足した消費者庁の「食品SOS対応プロジェクト」が、特保の取り消しも視野に入れて花王の担当者からヒアリングを行っていたといいます。

●花王「エコナ」特保取り消しも 消費者庁政務官
(2009年10月6日 東京新聞)


我が家ではそもそもエコナを使用していなかったので、この問題にはあまり神経質になってはいませんでしたが、食用油脂の問題でもっと気になるのは「トランス脂肪酸」のほうです。一時騒がれたことがありましたが、その後、積極的に対応に乗り出している企業があまりに少ないように思えてしまうのです。大丈夫なのでしょうか・・・?

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それでも通ってしまう弱さ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月07日 11:53

化学物質過敏症についての認知が、このところ高まってきているようです。新聞やテレビなどで時折報道があったりして、多くの人は名前くらいは知っているかと思います。しかし、実際の対応はかなり遅れているとのこと。それでもようやく治療に保険が適用されることになったそうです。とはいえ、治療施設自体にもコストが嵩み、診察にも時間がかかるなど、治療側の負担が大きいといいます。

●数少ない専門医に負担 化学物質過敏症 治療に保険適用 今月から
(2009年10月3日 東京新聞)

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妊婦もダイエットが流行り?!

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月06日 10:11

妊婦として見逃せなかった昨日の報道が、

●新生児:早産死、世界で年100万人 出産高齢化や多胎妊娠一因--米団体が初分析
(毎日新聞 2009年10月5日)

です。


この記事を読んで、早産とあわせて超未熟児の問題について思い出しました。

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医学以前に、「男として」「女として」の意味。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月05日 11:46

私もお腹にいる子どもがどちらの性別か、そろそろ分かる時期ということもあり、先日から気になっていたのが、「性分化疾患」の問題です。

●性分化疾患新生児:男女の判定にガイドライン 症例調査へ
(毎日新聞 2009年9月28日)


つい先日も、世界陸上でアフリカの選手がその性別を疑問視されたことが大きく報じられました。検査等により彼女も性分化疾患であることが明らかになったようですが、それまでに、そしてその結果、彼女はどれだけ傷つけられ、傷ついたことでしょう。なんだかいたたまれなくなってしまいました。


そして改めて、「男として」「女として」、あるいは「男の子なんだから」「女の子は女の子らしく」などと、世間で深い考えもなく使われる表現についても考えてしまったのでした。

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インフルの家庭内感染、そして話はそれて・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月04日 01:45

妊婦として、改めて感染が恐ろしくなってしまいました。

●産科連携、感染の早産妊婦守れ
タミフル投与し搬送/分娩室の2人を移動…貝塚・泉佐野

(2009年10月3日 読売新聞)

早産自体、やはりインフル感染によるものでしょうか。今回のケースでは病院側の適切な連携と対応が母子を救ったといえるものですが、常にそのようにスムーズに事が運ぶものか、心配になりました。


そして、それと同時に、上の子がインフルをもらってきた場合、家庭内での感染を避けることはやはり難しいのかな、と思ってしまうのでした。

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子宮がんワクチン 使用が広がるためには。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月02日 01:50

今年もピンクリボン運動の時期となりましたが、偶然にも時をほぼ同じくして、女性のがんでもうひとつ気になる子宮頸がんのワクチン(「サーバリックス」)が、いよいよ承認されることになりました。

●子宮頸がんワクチン、初の承認=予防へ第一歩、費用面に課題
(時事通信 2009年9月29日)


大いに興味があると同時に、こうした問題でいつもつきまとうのが、費用と安全性についての気がかりです。

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どうなる出産一時金。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月01日 01:12

お金のことには正直疎いほうの私ですが、他人事でないのが「出産一時金」の問題です。

●出産育児一時金 10月1日からこうなる 足立政務官解説ニュース ロハス・メディカル(2009年9月30日)

2人目の出産を数ヵ月後に控えた私ですが、もちろん1人目の時には出産後に申請して受け取りました。たしかにずいぶんと家計は助かるけれども、正直、入院前に病院に何十万円もの費用を払い込んだときには、大きな負担に感じたのを覚えています。


その支給方法が見直されるような動きは、たしか昨年末頃から、病院の資金繰りの話の中で徐々に出てきていたように思います。しかしいったん決まった病院への直接支給は問題解決にならなかったどころか、病院には余計に酷なものだったようです・・・。

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迫ってきたインフルと、さらなる気がかり。

投稿者: | 投稿日時: 2009年09月30日 01:38

今日、ついに我が息子の保育園からも、A型インフルエンザの患者が出たというお知らせがありました。ワクチンの接種開始が10月中旬に早まる見込みという報道もあった矢先なので、「ああ、やっぱり間に合わないかな」とつい思ってしまいました・・・。


それに加え、気になる話をもうひとつ、耳にしました。本格的に大流行となったときに、きちんと治療が受けられるのかなあ、と思ってしまうようなことです。

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ワクチンは本当のところどれくらい作れるの?

投稿者: | 投稿日時: 2009年09月28日 00:54

新型インフルエンザのワクチン確保について、聞き捨てならない「?」な話を耳にしました。というのは先週末、こんな報道があったのですが・・・。


●新型インフルエンザ:ワクチン7700万人分確保へ 総額1400億円
(毎日新聞 2009年9月26日)


読んでみると、確かにこの中の一節に、よくわからない部分があります。確保できるワクチンの量に関してなのですが・・・。

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問題はたぶん、マタニティーマークの有無じゃない。

投稿者: | 投稿日時: 2009年09月25日 14:51

数日前、こんな記事が掲載されていました。

●マタニティーマーク 浸透まだ 妊婦半数「役立たない」
(2009年9月15日 産経新聞)

マタニティーマーク.gif


妊娠初期にはお腹も目立たず妊婦と認知されにくいい一方、体調は悪阻で一番つらい時です。タバコの副流煙も胎児によくないといわれています。そこで、このマークをデザインしたキーホルダーやワッペンなどで周囲の人に配慮を促そうと、厚労省が3年前に策定したものです。鉄道駅等で無料で配布されていますが、認知度はいまいちで、効果も期待されたほどに上がっていないようだ、とのこと。


私も妊婦でこのマークを一応つけていますが、上記の記事を受けて改めて考えてみたいと思っていたところ、読売新聞が管理しているインターネット掲示板でかなり率直かつ辛辣な議論が膨れ上がっているのを見つけてしまいました。

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病児保育、とりあえずは普及してほしいけれど・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年09月24日 16:00

またまた久しぶりの更新となってしまいました。原稿の締め切りが入っていたこともありますが、それに加えて子供が中耳炎で40度超の高熱を出し、インフルエンザでなくてよかったと思ったのもつかの間、入れ替わるように今度は感染性の胃腸炎で1週間丸つぶれ。今朝、保育園に送り出してふと気づけば、ほぼ2週間ぶりの登園でした。やれやれです・・・。


こんなときに考えるのが、病児・病後児保育についてです。

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新型インフル?昨日も今日も小児科へ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年09月10日 16:31

用心しなくては、なんて思っていた矢先。昨日、案の定、子供が発熱しました。午後になってぐずり出し、午睡の後に体温を測ると38.2℃。様子を見ていても下がる様子がないので、やはり受診しなくては、ということでかかりつけの近所の小児科へ予約を入れました。なかなか盛況のようで、見てもらえたのは、ようやく夜の7時近く。

やはり新型インフルか?と思って受診したのですが、発症からの時間が短いために、検査をしても正しい結果がでないだろうということで、また今日の夕方に受診することになっています。


それでも情報収集とばかりに、一児の母として、ちょこちょこ話を聞いてきました。

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久しぶりに更新します。

投稿者: | 投稿日時: 2009年09月08日 17:05

皆様、久しぶりに更新させていただきます。実はこのたび、新しい命を授かりました。現在、妊娠4ヶ月目で体調も安定してきたので、ブログを再開させていただくことになりました。これからまた、妊婦という視点からも思うこと、気になることなど書かせていただければと思います。長らくご無沙汰してしまいましたが、よろしくお願いいたします。(ちなみに、今になってのご報告となったのは、やはり「妊娠の心得」に習わせていただいたものです。)


さて、いま一番気がかりなのは、やはり新型インフルエンザです・・・。

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1クリック募金 ご協力ありがとうございました。

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年09月01日 08:00

 皆様に多くのご協力をいただいて参りました『周産期医療の崩壊をくい止める会』実施の『妊産婦死亡した方のご家族を支える募金』への1クリック募金は昨日(09年8月31日)をもって終了いたしました。
 10ヵ月で 701,550円 を寄付することができました。
 ご協力本当にありがとうございました。
 なお募金本体は現在も行われております。引き続きご協力をいただけますと幸いです。

 ロハス・メディカル発行人 川口恭

タバコが吸えなければ海に行かないですか?

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月30日 10:21

今から2ヶ月近くも前になりますが、こんなニュースが流れました。

●海水浴場禁煙、違反には罰則 神奈川県検討
(朝日新聞 2009年6月3日)


神奈川県内の全ての海水浴場を原則禁煙とし(指定場所以外での喫煙を禁止)、罰則も検討するというものです。これについては検討会がすでに始動していますが、自治体の中には反発しているところもあり、議論は紛糾しており、本格的な検討に入るのは9月になるようです。


公共の場所での禁煙・分煙は徐々にではありますが、かなり進んできていると思います。私も関心があるところなので、今日はこれについて考えてみたいと思います。

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帽子を被るなら、白?黒?

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月27日 16:47

前回、日焼け止め化粧品について調べた際、そうした乳液やローションを塗っただけではちょっと効果のほどが心配、ということになりました。体質によっても効果は異なるし、実験と実際の使用では塗る厚さも異なるし、だいいち汗で落ちたりして何度も塗りなおすのは大変、という理由からです。そこで今回は、UVカットをうたった帽子や日傘について考えてみたいと思います。

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日焼け止め-SPFやPAはあてにならない?

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月25日 03:50

前回、紫外線が人体に与えるダメージについて書きましたが、そうなると問題はどうやって紫外線を少しでもカットするか、ということですよね。もちろん方法はいろいろありますが、この時期、多くの人が利用するのが、日焼け止め用の乳液やローションです。


いろいろな商品が出回っていますが、選ぶときのポイントや注意点等について考えてみることにしました。

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美と健康の決め手は、紫外線量?

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月22日 02:07

ここ数日、関東でも梅雨が明けたとは思えないような空模様が続いています。どんよりしたお天気は、まだしばらくは続くとのこと。ただし、この時期も用心しておいて損がないのが、紫外線のようです。

紫外線を大量に浴びるとシミの原因になる、というのは女性なら誰もが気になるところ。また、海水浴などで日焼けによって肌が赤く腫れて痛くなってしまう人、少なくないと思いますが、これはもう“やけど”ですね。


こうしてかなり悪者のイメージがある紫外線ですが、太陽光にちょっと触れても痛くもかゆくもないので、ダメージを受ける過程についてはどうもピンと来ません。何がどういけないのでしょうか。

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夏の登山は油断禁物-低体温症。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月20日 05:29

このところ、夏山での遭難・死亡例が立て続けに発生し、問題になっています。とくに中高齢年(40代以上)の登山人口は年々増加しており、夏山では登山者の8割に上るのだとか。もっといえば、7割を高齢者が占めているという話もあります。まさに中高年登山ブームです。

先日も北海道の大雪山系の2つの山で遭難が相次ぎ、合計10名の方が亡くなられました。メンバーは59歳~69歳でした。夏山での遭難被害としては戦後最大だそうです(1961年以降)。その死因は低体温症による凍死だったといいます。夏に凍死とは、ちょっと驚きです。


まず、低体温症とはどういうものなのでしょうか。

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夏野菜は冷房病の敵?

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月17日 10:52

昨日は、保健機能食品について調べてみたわけですが、「健康食品」というものが出回るずっと前から、「医食同源」という中国由来の言葉がありますよね。なかでも私が気になっているのが、「体を冷やす食べ物」「体を温める食べ物」という言い方。時々耳にしたりしませんか?先日、夏バテに関連して冷房病にも触れましたが、冷房の中で一日中過ごすOLを中心に、「体を温める」といわれる生姜を使った食品が流行っているそうです。


それにしても、体を「冷やす」「温める」食べ物って、どういうことなのでしょうか?

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保健機能食品の微妙なところ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月15日 18:39

先日は冷感マットの広告に問題があったことに触れましたが、そこから派生して健康食品とその広告等について定めている健康増進法について興味を持ったので、今回調べてみました。


健康増進法が最初に制定されたのは平成14年のこと。もう今から7年も前になるんですね。

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編集の怖さ

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月14日 11:15

週末から昨日にかけて、本当に暑い日が続きました(今日も暑くなってきましたね)。テレビや新聞はやはり東京都議選の話題で持ちきりでしたが、同時に、いくつも気になるニュースがありました。

週末には舛添厚労大臣が、新型インフルエンザ対策のために「現在の感染症法の体系全体を見直す作業が必要」と発言し、権限を大臣から知事へ移す意向を表明。そして都議選明けの昨日は、「脳死は人の死」を前提とした臓器移植法改正A案が参議院で可決され、また厚労省は、今年4月から新基準となった要介護認定で「介護不要」と判断される新規申請者の割合が旧基準時と比べ倍増したことを公表しました。


インパクトとしては確かに大小違いがありますが、いずれも近い将来・遠い将来を考えれば、決して他人事ではない問題ですよね。


さて、こうしたニュースの陰に隠れてもうひとつ、週末にひっそりと朝日新聞の謝罪文がホームページに掲載された、という話を人づてに教えていただきました。宮崎の医療崩壊に関する取材記事に問題があったとのこと。私も読んでみました。


前回、「次は健康食品の広告の話」といったことを書いてしまいましたが、次に回させていただき、今日はこれについて考えてみたいと思います。

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冷感グッズ、問題になってますね。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月10日 12:11

先日、寝苦しい夜を快適に過ごす方法について調べてみましたが、ここへきて、その際に少し触れた保冷タイプの敷パッドについて、ちょっと問題が報じられました。

●<マット寝具>「ジェル入り」冷却効果は30分 国民生活
(毎日新聞 2009年7月9日)


「熱帯夜でも朝まで涼しい」などと謳いながら、実際には30分程度しか冷却効果が持続しないというのです。

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海水浴、怖いのはクラゲですが・・・。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月09日 01:08

毎年、本州の多くの海岸で、7月1日に海開きが行われます。今年も次々と海水浴場がオープンしていますね。まだまだお天気は安定しませんが、気温はじわじわと上昇中。土日と晴天が重なれば、かなりの人手が予想されます。一方、今年も既に台風がちらほら日本近海に出現し始めています。台風が強い雨と風を連れてくるのは当然ですが、同時にもうひとつ、やっかいなものを運んできてしまうんですよね――そう、クラゲです。


ということで、今回はクラゲ刺されたらどうなる、どうする、そして予防グッズについても調べてみました。

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日本図書館協会選定!!

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年07月07日 16:45

 ロハス・メディカル誌から生まれた絵本『いつかお母さんになるあなたへ』が、このほど日本図書館協会の選定図書となりました。買って大事な方に贈っていただけると一番ありがたいのですが、これを機会にお近くの図書館にリクエストし、現物をご覧いただけると幸いです。(川口恭)

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夜、寝ている間の冷房はOK?―熱帯夜は人災です。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月06日 20:45

昨日は夏バテについて書いてみましたが、その中で、冷房との付き合い方を改めて考えることになりました。とくに私が気になったのは、夜、寝ている間の冷房です。

私が小さい頃は、そんなことをしたら風邪を引くからいけない、といわれていました。しかし最近では必ずしもそうではなくて、暑すぎて寝られないとか、かえって体調をくずすこともあるから、うまく使うことも必要、などという話も聞くようになりました。


実際、どのようにすれば最も快適に眠れるのでしょうか・・・。

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夏バテには、ぬるめのお風呂!

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月05日 13:43

梅雨とはいえ、蒸し暑さが日に日に増してきました。今年はあまり顕著な梅雨寒を感じるということもなかったように思います。むしろ、梅雨の晴れ間の日差しの強さは大変なもの。先日「」で取り上げたような熱射病もますます気になるところです。


しかし熱射病といった重いものでなくても、昔から「夏バテ」は多くの人が経験してきたものかと思います。しかしこの夏バテという言葉、よく考えるとかなりあいまいというか、大まかというか・・・おそらく正式な病名でないだろうな、ということだけは分かります。


実際のところ、何なのでしょうか・・・。

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うるさいほうがいいこともある、という話。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月04日 21:56

ハイブリッドカー、今年またものすごく売れているらしいですね。今年3月に政府が打ち出した「エコカー減税」(正式名称:環境性能に優れた自動車に対する自動車重量税・自動車取得税の特例措置)の効果だそうです。

一般に低速時の作動音が非常に静かであることもメリットのひとつとされてきましたが、実はそれが仇ともなっているようです。

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傷は消毒するべからず。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月03日 16:24

昨日は家でできる家のものの消毒の話をしました。今日は、体にできた傷の消毒について。私が小さい頃は、傷ができたらマキロンなどの消毒薬で消毒するのは、かなり当然のことでした(私などは外で遊びまわってよく傷を作っていましたが、消毒もせず放っておくことも多かったですけれどね)。でも、最近はそうでもないらしいんですね。「消毒してはいけない」という話も、かなり聞かれるようになってきました。


「消毒してはいけない」なんて、どういうことでしょうか?

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室内はトイレより細菌が多い?! きれいにしたいとき。

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月02日 18:28

前回、抗菌や防カビについて確認したのですが、では実際、自分たちで家の中の気になる場所・物を除菌、消毒あるいはできるだけ清潔に保つのに効果的な方法には、どのようなものがあるのでしょうか。


ちなみに、エアコン、押入れ・クローゼット、浴室、台所等にいて、“湿気を上手に逃がしてカビを防ぐ方法”については、先日「カビはほんとに侮れない。」の中でご紹介しました。今回は、細菌やウイルスにより焦点をあてて、普段見落とされがちな意外な場所や、具体的な対策を見ていきたいと思います。

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抗菌、防カビ、って本当は?

投稿者: | 投稿日時: 2009年07月01日 23:50

このところ、梅雨ということもあって、カビや酵母について取り上げています。その中でふと気になったのが、近年増えている“抗菌”や“防カビ”といった加工が施された商品のこと。対象となっているのは、お風呂場やトイレ、台所用品といった水周りの品々から、靴下やタオルなどの繊維製品、はたまた机や文房具などのオフィス用品など、実にさまざまなものがあります。


しかし、「抗菌」というのは、何に対して“抗う”効果があるのか、細菌?カビなどの菌類?それともウイルスにも効果があるのでしょうか?そしてどんな効果があるのか?さらに、「防カビ」という言葉もよく聞きますが、そう謳っていれば決してカビが生えることはないのでしょうか?


そもそも抗菌や防カビ以外にも、滅菌、殺菌など、似たような言葉が溢れていますが、それらの違いについてはあまり深く考えたことがありませんでした。ということで、こうした言葉の定義について明らかにしてみたいと思います。

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酵母って何者?

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月29日 18:45

先のエントリー「カビはほんとに侮れない。」で、カビと同じ「真菌類」であり、カビ同様に人々の健康に被害をもたらすものとして、酵母に触れました。当初、私もこの2つを厳密に分けないまま説明していましたが、こまかく分けるとやはり別のもの。しかし、「酵母」と聞くと、ビール酵母やパン酵母など、私たちの生活に“役立っている”というイメージのほうが強いのではないでしょうか?


そこで、知っているようで実はよく知らない酵母について、もう少し調べてみました。

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謎の食中毒が増えてるそうです。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月28日 16:19

前々回、「カビはほんとに侮れない。」という話をさせていただいた時に、一言だけ、食中毒についても触れました。実際、食中毒もこれからの季節は件数がうなぎのぼりです。

東京都の過去10年の月別発生状況を見ても、2~5月までは月平均7件未満だったのが、6月には9件を超え、7・8月には12件以上、人数にすると各月とも200人を超えています。(ちなみに12・1月も件数が上昇しますが、これは特にここ数年、ノロウイルスの人⇒人感染が増えていることによるようです。)


しかも先日、原因不明の“謎の食中毒”が増えているのだとか・・・。

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誤解を与えるCM?!

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月26日 21:47

先日、地球温暖化の影響で、蚊などに媒介される伝染病の脅威が高まりつつあるということに触れました。そんな折、ものすごく気にかかるテレビCMを目にしました。


それは、某有名「虫除けスプレー」のCM。注射器をモチーフにした“蚊”が出てきた上で、こんなナレーションが入るのです。

「蚊は別の人を刺した同じ針でアナタを刺します。いやですよね。」

1度見かけただけなので一言一句正確ではありませんが、けっこうショックで思わずメモしてしまいました。

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カビはほんとに侮れない。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月25日 08:16

晴雨入り混じった天候が続いているということで、昨日は熱中症について取り上げました。それにしてもこの時期、湿度の高さはどうしようもありません。雨の日はもちろん、晴れていてもものすごい蒸し暑さです。


湿度が高くなると、心配になるのがカビですよね。先日もこんな新聞記事を見つけました。

梅雨を快適に(4) 空気を循環 カビ予防
(読売新聞 2009年6月22日)

なかなか気になることが書いてあります・・・。詳しく知りたくなったのでもう少し調べてみました。


以下、知っておくと良いことや参考になるサイトをご紹介します。

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熱中症―危ないのは真夏より梅雨?

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月23日 07:48

激しい雨が降ったかと思うと、太陽が照りつけて蒸し暑くなったりと、このところ数日ごとに天気がころころと変わる状況が続いています。ただでさえ体調を崩しやすいですよね。そんな中、痛ましい報道が先日ありました。

車で寝ていた乳幼児2人死亡 気温上昇で? 新潟・三条
朝日新聞 2009年6月21日


熱中症は、体の中と外の暑さによって引き起こされる体のさまざまな不調の総称です。気温が高かったり、運動によって体内で熱が発生し、うまく放散しきれないことが原因で起こります。


真夏の炎天下で暑さに倒れるというイメージがありますが、梅雨の頃(特にあける時期)のほうこそ、油断してはならないようです。

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雨と温暖化と感染症。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月22日 06:55

昨日は東京はすごい雨でした。一昨日は晴天だったので、朝起きて、突然の雨に驚いてしまいました(出かける用事があったので、自分の雨女疑惑がますます強まりました・・・)。


そういえば近年、「豪雨」と表現される雨の降り方が増えていますよね。その理由として地球温暖化が言われています。

環境省は先月、「温暖化対策なければ21世紀末の日本は豪雨増加」との予測を出し、温暖化の影響と経済損失について発表しています。また、これは世界的な傾向らしく(つい先日、アメリカでもそんな報告書が出されたと報道がありました)。


もちろん豪雨やそれによる洪水等も非常に困るのですが、私がそれと同等かあるいはそれ以上に怖いなと思う温暖化の影響は、感染症についてです。

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人の死について考えること。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月19日 16:34

昨日、衆議院本会議で臓器移植法改正案が採決され、脳死を「人の死」とし、15歳未満からの臓器提供(現行法では禁止)を可能とする案(A案)が、賛成多数で可決されました。

15歳未満認める「A案」衆院で可決…臓器移植改正案
読売新聞 2009年6月18日


争点は、大きく2つありました。脳死の法的な位置づけと、14歳以下の脳死の子どもからの臓器摘出・提供です。

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新型インフル ダメージを受けるのは経済だけじゃない

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月15日 05:21

前回、新型インフルエンザによる経済損失について書かせていただきました。しかし、新型インフルエンザによる被害は、経済ばかりではありません。感染による直接的な健康被害は当然のことながら、それだけにとどまらないようです。

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新型インフルの経済損失 続報

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月14日 03:28

先日、「感染拡大防止策――保育園や学校が一時閉鎖になると」というエントリーで、新型インフルエンザの流行による経済的損失等について書かせていただきました。

このところまた、それに関連した報道が続いたので、再考してみたいと思います。

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新型インフルの陰で。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月12日 17:50

「シャーガス病」という病気をご存知でしょうか。恥ずかしながら、私はこの数日に初めてその名前を知りました。昆虫が媒介する寄生虫病で、中南米の貧困層の間に蔓延し、年間5万人もの死者が出ているそうです。感染後数十年経過してから死に至るケースもあり、感染者数は1800万人とも言われるとのこと。

中南米の貧困層を襲うシャーガス病、死者は年間5万人 CNN.co.jp (2009年6月11日)


私に限らず、日本人の間にはあまり知られていないように思いますが、輸血を介して私たちに感染する恐れもあるといいます。さらに今回、新型インフルエンザの世界的感染拡大のなかで、こうした「貧しい人の」感染症への対策が影響を受けているというのです。

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医療と介護 私たちが考えるべきこと。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月08日 02:26

昨日のエントリーでは産科医療について京都府医師会の主催イベントをもとに振り返りましたが、その「こんなんで委員会」に参加されている方から、同医師会の次なる取り組みについて教えていただきました。


それは「介護」です。

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問題意識を改めて共有したいので。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月06日 17:25

以前も何度かにわたって書かせていただきましたが、今年3月に、京都府医師会主催で「今の医療、こんなんで委員会」シンポジウムが開かれました。テーマは「妊婦のエチケット
医師のマナー」というものでした。


それについての正式な報告が京都府医師会のホームページにアップされたと教えていただき、さっそく訪れてみました。

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タミフルを使う使わないの分かれ道。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月04日 09:26

昨日、インフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会が「服用と異常行動との因果関係を示唆する調査結果は得られず」「結論は出せないだろう」としていることが報道されました。

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感染拡大防止策――保育園や学校が一時閉鎖になると

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月03日 16:58

昨日の新聞報道にこんなのがありました。

<新型インフル>企業の損失437億円 休校時に親も休むと
毎日新聞 6月2日

「新型インフルエンザの感染拡大を防ぐため、小学校や幼稚園、保育園が1週間休校すると、共働きの親のどちらかが仕事を休むことで企業が被る経済的損失は首都圏で437億円に上る」というのです。


それでもやはり、保育園や学校は休校にしたほうがよいのでしょうか・・・。

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感染拡大防止策――歴史上の失敗に学ぶ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月02日 14:46

新型インフルエンザの国内感染拡大が、いまもなおじわじわ広がっています。マスコミ報道は下火になってきましたが、依然、「マスクが手に入らない」などという地域も少なくありません。

そんな中で、WHO Writing Groupによる興味深い論文が数年前のCDCの『Emerging Infectious Diseases』に掲載されていたということを、人づてに教えていただきました。


その中では、インフルエンザの感染拡大を防止するため、1918~19年に世界各地でとられた隔離や権益についても報告した上で、“Ill persons should remain home when they first become symptomatic, but forced isolation and quarantine are ineffective and impractical. ”(abstractより)としているのです・・・。

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今日から施行。

投稿者: | 投稿日時: 2009年06月01日 03:05

いよいよ今日から、大衆薬販売の規制を緩和する改正薬事法が施行されます。それに伴う薬のネット販売禁止(省令による)について、いろいろ書かせていただいた(先日のエントリーはこちら)に、コンビニやディスカウント店などの台頭に関しても触れてきました。あくまで推測だったのですが、昨日の新聞報道によると、やっぱりこのチャンスに飛びつかない手はないようです・・・。

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発熱相談センターに実際に電話してみた。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月30日 01:24

夕方、子どもが発熱。様子がおかしくなったときにはすでに夜だったので家で様子を見ていましたが、今しがた39度を超えたので、朝になってからの受診を考えて東京都発熱相談センター(03-5320-4509)に電話してみました。

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小児医療と、少子化と、働き方。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月29日 13:40

世の中はここ最近、医療といえばインフルエンザの話題で持ちきりでしたが、そんな中で、小児・新生児医療に関する報道も地味ながら、コンスタントに上がってきています。


昨日も一日で立て続けに3報、現場の規模縮小に関するニュースがあり、驚いてしまいました。

●小児救急、来月から中止 県立三島病院
(愛媛新聞 2009年5月28日)

●青森市民病院:土曜午前中の小児外来休診--30日から /青森
(毎日新聞 2009年5月28日 地方版)

●国立甲府病院 新生児ICU半減へ(読売新聞 5月28日)


その一方、小児科の負担軽減のための策として、「電話相談」開設やその利用増が相次いで報じられてもいます。こうした状況や報道から考えが広がり、一児の母親としていろいろなことを思ってしまうのです・・・。

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2年後に笑うのは大型チェーンとコンビニ?

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月24日 06:22

以前から気になっていたことの一つ、この6月の改正薬事法施行にあわせ、厚労省が省令により市販薬のインターネット等での通信販売を制限をしようとしていた問題に、ひとまず結論が出されました。


今回は、これに関する記事を振り返りながら、気になったところを挙げていってみたいと思います。(ちなみに以前のエントリー「薬のネット販売規制とその報道に思うこと。」はこちら。)

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新型インフル マスクは正しく使わないと逆効果

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月23日 01:56

記事はこちら

新型インフル ワクチンを焦るのは禁物 コメント欄

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月21日 15:03

記事はこちら

新型インフル 軽症ならタミフル不要 コメント欄

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月20日 14:49

記事はこちら

新型インフルエンザ 持病のない人は受診を控えて コメント欄

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月19日 16:32

記事はこちら

新型インフル関連で気になった報道3+1つ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月16日 08:52

このところ新型インフルについての記事等が気になっていろいろ見ているのですが、いままでに気になっている報道4つ(3+1?)をさくっとご紹介します。

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16日、システムメンテナンスのため、クリック不能になります

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年05月14日 18:56

16日(土)の午前9時から1時間程度
クリック募金システムの提供会社でシステムのバージョンアップを行うそうです。
その間クリックしても募金は行われません。
あらかじめご了承ください。

あらためて産科医療補償制度から思うこと。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月14日 13:17

3月中のエントリー「産科医療保障制度」に対して、先日コメントをいただきました。お2人の方に意見をいただくなかで、この制度やその向こう側にあるものについて、自分の中で眼をつぶっていた(つぶろうとしてしまっていた)懸念に改めて目を向けることとなり、いろいろ考えさせていただきました。

徒然なるままに書いてみたいと思います。

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検疫についてのWHOの見解。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月08日 17:00

検疫の是非について、他のエントリーでも議論がなされてきましたが、ちなみにWHOの見解はどうなっているのか。5月7日付のウェブサイト上での発表について、人づてに教えてもらいました。

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ドラッグラグの原因は?

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月07日 13:44

昨日のニュースはPMDAについてでした。なかでも、3ページ目では、ドラッグラグについて触れられていました。

読んでいると、ドラッグラグの原因について、審査スピードに言及したところで終わっていましたが、私がこれまでに耳にしたことがある“原因”は、それだけではないように記憶しています。(PMDAのニュースなので、その点しか触れていないのだとは思いますが。)


と、いうことで、審査スピード以外のドラッグラグの原因について、ちょっと振り返って調べてみました。

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趣向を変えて・・・第二弾 「命の値段」。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月06日 13:27

先月、「突然ですが、ちょっと趣向を変えて第一弾。」ということで、患者さんのブログをいくつかご紹介しました。今回はその第二弾。興味深いブログを1つご紹介したいと思います。

テーマは、「命の値段」です。ちょっと引用。


【「あなたの余命はあと一年です。ただし、XX円払えば健康な状態でもう一年だけ生存することができます」――。仮に医師からそう告げられたら「一年延長に」いくらまで支払いますか。あなたの答えは・・・】

by 粘る稀なガン患者
未承認抗ガン剤を含む化学治療により、粘りまくっている膵内分泌細胞ガン患者

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手洗いもけっこう大変。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月05日 11:18

昨日のエントリーは、とても役立つ「新型インフルエンザ 正しい手洗いの方法」でした。

うがいについては、効果がない、また、消毒薬より水のほうがいい、というのは聞いたことがありましたが、手洗いも意外と大変なんですよね。

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ここでも信頼回復が大切かな、と。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月04日 11:46

昨日のエントリー「薬害防止に臨床研究支援? 検証委員会が第一次提言」で、2つのことが気になりました。


1つは、以前のエントリーでも取り上げた適応外使用のこと(「適応外使用はいけないこと?」)。そしてもうひとつが、「また基金か」ということです。

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新生児科医はなぜ足りないのか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月03日 15:18

一昨日のニュース「NICU220床増床に39億円-文科省補正予算案」に対し、「新生児科医が不足する中で、NICUだけ増やしてもしょうがない。現場の負担を考慮していない」旨のコメントがつきました。私も以前から、そうなんじゃないかなあ、とまさに思っていたところです(「予算も足りてないそうです」ほか)。


新生児科医の不足は産科医のそれに匹敵あるいは凌駕するとも囁かれています。過酷な勤務実態は想像に難くありません。そうしたことを中心に、新生児科医が不足している理由を指摘している資料がありました。

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木村盛世さん。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月02日 16:14

新型インフルエンザ、水際封じ込めはナンセンス」でインタビューを受けている厚生労働省検疫官の木村盛世さんの行動力に圧倒されました。(ちなみに新型インフルエンザの木村さんの考え方は、上記ニュースのほか、ご本人のオフィシャルWEBサイト「新型インフルエンザ」の項目に興味深いエントリーがアップされています。)


ジョンズ・ホプキンス大学でデルタオメガスカラーシップを受賞してMPHを取得したような優秀な人材が、「一人ひとりは非常に臆病な羊。でも群れると狼になって意地悪をする」集団の中で、「ダメなものはダメと言い続けて」、「イジメ」を受け、「飛ばされ飛ばされ続けてい」る・・・。それでも辞めず、黙らずに、現役であることにこだわって本まで出版されました。


日本人の健康と命を預かるトップの組織がそんな体質でよいのか、という思いは当然あります。しかしそれは今日に始まったことではないし、きっと大小さまざまな組織が多かれ少なかれ抱えている問題だと思います。

私は今回、ただただ自分の生き方を振り返らずにいられなかったのです。

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介護の実態。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月01日 17:04

昨日ニュースで「4000億円の交付金創設、介護職の賃金アップに-厚労省補正予算案」を読んだ後、電話で話をした親戚の女性が、まさに当事者ともいうべき介護ヘルパーをしています。彼女はもともと長らく全然別の仕事をしていたのですが、いろいろな出来事や思うことがあり、今から5年ほど前に一念発起、その世界に飛び込んだのです。

あっけらかんとした彼女の話はいつも本当におかしくて、ついつい笑ってしまいます。でも、本当は全然笑える話じゃありません。

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豚インフルエンザとインターネット情報

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月30日 16:39

鳥インフルエンザが怖い、怖い、いつ来るんだろう、なんて思っていたのに、蓋を開けてみたら「豚インフルエンザ」の脅威が迫っていました(今日のニュース⇒「ひょっとして新型インフルエンザ?と思ったら①」)。


感染はどんどん拡大しているようです。WHOは今朝、世界の警戒水準を4から5(いわゆる“フェーズ5”)に引き上げました。大流行の危機が「切迫」しているという判断です。毒性は強そうではないらしいですが、新型には違いなく、大半の人が免疫を持っていません。毒性の強いものに変異する可能性もあるそうです


各国で感染者を入国段階で見極め、国内に広がるのを抑える“水際の対策”がとられていますが、「空港での検疫は効果がないだろう」とWHOが指摘したとのこと。アメリカでも持続的に人から人への感染が起きているそうで、近親者があと1週間程でアメリカから帰ってくる私としても気が気でありません。(ちなみにアメリカではほとんど誰も、マスクとか、してないそうです。お国柄でしょうかね。)

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やっぱりわからない外来管理加算。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月29日 15:49

「外来管理加算」とは、「外来患者が再診でリハビリや処置などをしない場合に加算される」診察料のこと――一昨日のニュース「診察時間の目安、『必要でない』55.8%」で、外来管理加算というものについて初めて知りました。今まで明細書を見ていなかったわけではないと思うので、気づかなかったというよりは、自分はそれにあたるケースがこれまでなかったんだろうな、と思います。

それにしても、なんかよくわからないですよね。何もしてもらわないと料金が加算されるなんて。ちょっと調べてみました。

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終末期問題についていくつか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月28日 12:22

一昨日のエントリー「終末期の治療方針、『家族の意見がバラバラ』」では、「後期高齢者終末期相談支援料」についての調査報告として、終末期の診療方針等に関する話し合いの上での困難として、

「家族の意見がバラバラ」
「家族間の意思の統一が図られていないので、こちらの考えが押し付けに取られる」
「日ごろ病院に訪れない身内・親族が多く、死期が切迫している状態になって初めて病院を訪れ、これまでの話し合いの経過を無視し、合意内容を一から構築し直すことが多い」

などが挙げられたそうです。


この記事を読んで初めて、「後期高齢者終末期相談支援料」というものの存在、意図、そして一時凍結を知り、さらに「終末期医療のあり方に関する懇談会」の発足背景がわかったように思います。


あとは、純粋に気になったことがひとつと、考えたことがひとつ、そしておまけに思い出したことがひとつあります。

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外から見ればひとつなのに。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月27日 17:10

「要は名誉棄損に名を借りた口封じであり、ボランティア組織に対する明白な敵対行為だ」


骨髄バンクを支援するボランティア団体「公的骨髄バンクを支援する東京の会」が昨年、厚生省出身の元骨髄バンク役員から名誉毀損で訴えられ、会を応援する会合が25日午後、東京・銀座で開かれたそうです。(昨日のニュース「骨髄バンクは天下りを拒否せよ-『東京の会裁判』を支援する集い」)


【「骨髄バンクも今でこそ70人くらい職員がいるけれど、最初は5人位で人もカネもなかった。だから支援しないとどうにもならんということでボランティアが支えてきた。」――そもそもはバンク設立を求める草の根の運動が結集して民間主導で成立した組織であることと、期待に反して今ひとつピリっとしない財団の活動を多くのボランティアが支えてきた経緯があるため、今回の訴訟で、全国のボランティアたちの怒りは爆発寸前になっているようだ。】(記事より抜粋)


なんだかとても悲しいですね。

そんなことがおきているなんて、全然知りませんでした。先日も臍帯血バンク経由の移植が5000人、骨髄バンク経由の移植が1万人に達したのを記念して、全国で植樹が行われていることを知って、組織運営等も順調に行われているものと思っていたのに、ショックです。

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「基金」のねらい。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月25日 17:04

今日のニュース【「地域医療再生基金」を都道府県に設置―厚労省補正予算案】を読みました。

その中で一番目を引いたのは、最後にあった国会議員のコメントでした。「『基金』だと複数年度で予算が使えるので役人には扱いやすくなる。しかも、今回の補正予算案にはやたら『基金』設置が目立つ。結局役人の天下り先が増えるだけではないか」――ああ、そういうことだったのか、と妙に納得してしまいました。

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たとえパフォーマンスでも。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月25日 15:10

猪瀬直樹副都知事を座長とする東京都の「周産期医療体制整備プロジェクトチーム」がNICUの整備に関する提言を舛添厚労大臣に提出したのは先月半ばのこと。それについては、先月末のエントリー「予算も足りてないそうです。」で触れました。


そして今回、そのプロジェクトチームが24日、東京都医師会会長に、妊婦のリスクに応じて中核病院と周辺地域の医療機関が役割分担する「セミオープンシステム」と呼ばれる仕組みの導入を提言した、という報道がありました。

セミオープンシステムを提言 妊婦たらい回し問題で
産経ニュース 2009.4.24


しかし記事はあまりにシンプルで、読んでも「セミオープンシステム」自体が何のことだかわかりません・・・。

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こども病院のナゾほか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月25日 02:04

今日のニュース(と思って途中で違うことをしていたら、日付が変わってしまいました。昨日のニュース、ですね)「重症の小児患者、『助かる命が救えない』」で取り上げられているように、厚労省の「重篤な小児患者に対する救急医療体制の検討会」の第3回会合が行われたそうです。


子どもを持つ親として、この問題はまさに他人事ではありません。そう思って、先日も、この検討会についてこのブログで取り上げさせていただきました(「幼児死亡率は先進国ワースト1レベル。」)。周産期医療の問題もさることながら、本当に安心して子どもを産み育てることができる世の中のためには、小児医療の整備は不可欠です。←もちろん、医療だけが必須事項なのではない、ということは以前も触れたことがありますが・・・。

たしか3月の会合の際には、「PICUの整備について5月末にも見解を出す」とのことだったので、今どういう議論になってるんだろうと漠然と思っていたところでした。

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足立議員の質疑応答より雑考。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月23日 14:43

昨日のニュース記事「労基法「パンドラの箱」は2004年から開き始めた?」で取り上げられていた足立信也議員の参議院厚生労働委員会での指摘は、大変興味深いものでした。

先日、梅村議院が指摘したような「パンドラの箱」を開ける作業、すなわち医療に実際に必要なコストと医師数、看護師数を推計する材料は既に出始めている、というのですね。

その質疑応答の中ででてきた「新医師臨床研修制度よりも、これらの労働基準法順守に向けた医療機関の動きの方が、地域の医師不足に与えた影響は大きかった」という指摘とその説明からもまた、いろいろ考えさせられました。

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ウラの思惑が政策をおかしくする?

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月22日 17:28

昨日のニュース「自民党のPRビラで妊婦健診に火ダネ」を読んで、政府や与党の“常套手段”をひとつ知った思いです。今回はそのしっぺい返しを食らったのかもしれませんが、こういうことは、これに限ったことではないのでしょうね・・・。

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医療と刑法を単純に考えてみたら。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月21日 10:50

昨日のニュース「延命中止、法と倫理のはざまにあるもの」によれば、先の第4回「終末期医療のあり方に関する懇談会」で、東大大学院教授の樋口委員が、法律の専門家であるにもかかわらず、終末期医療への法のかかわりに消極的な姿勢を示したことが大きな議論を呼んだそうです。


ニュースでは樋口委員のスライドとその説明が紹介されています。私がとても興味を引かれたのは、スライド5~8のあたり。アメリカでの、医療に対する法律のスタンスが端的に示されていて、改めて、医療と刑法について考えさせられました。

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療養病床がどうなっているか、わからない点。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月20日 16:25

昨日のニュース「療養病床、06年度改定時から1万7340床減」で、政府の方針どおり、よりはかなりスピードが遅いものの、療養病床が徐々に減ってきている実態が明らかになりました。

たしかにこの問題は、「療養病床には、医療保険適用の医療型療養病床と、介護保険適用の介護型療養病床の2種類がある」など、ややこしい部分がたくさんあります。それでも、あわせてロハス・メディカル本誌の「療養病床削減 何それ?」を読むと、これまでの経緯がだいぶ頭に入りました。


ただ、そうしてもなお、昨日のニュースを読んでいていくつか素朴な疑問があったので、まずはちょっと書き出してみることにします。

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医業はただのサービス業か否か。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月19日 19:43

先日、「 共通の言語を使ってください。 」というエントリーを書かせていただきました。それに対して皆様からいただいたコメントのやり取りの中で、一内科医さんから興味深い投稿を頂きました。

おおまかに紹介すれば、これまで日本の医療は多くの信頼関係の上に、そして医師の献身的な努力により、驚異的な低コストを実現してきた。しかし医療が社会的に単なるサービス業と見なされるようになれば、当然サービス残業はしなくなり、医療は高騰するだろう、という内容。しかも最後はこう結んであります。
【不遜な言い方に聞こえるかもしれませんが「医師は特別である」ということを認識していただくのが、最終的には日本の社会を救う道なのではないでしょうか。】

いってみれば、今、医療現場が声を上げ始めたのとは逆のスタンス。今日はそのあたりについて考えてみたいと思います。

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看護必要度のほんとうのところ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月18日 18:13

昨日のニュース記事「地方ではナースの数が足りない」は、

1.看護師が地方病院で足りていない現実を指摘し、
2.その対策として「専門的な看護師を中心とするチーム医療」を推進し、
3.それをDPCの“新しい機能評価係数”を使って評価することで、地方の病院をサポートしよう、
4.という1~3の話が、診療報酬を議論する中医協の小委員会で出ました、

という話だったと思います。・・・と、ここまで、あっているでしょうか?私としてはまだ親しみのない言葉や習いたての用語がちりばめられていたので、読みながら頭の整理でいっぱいいっぱいでした。

なかでも、上記の3について、「重症度・看護必要度の改善率」で評価する、それならば現場の負担がない、ということが強調されていました。が、私はそもそも「看護必要度」がどんなものかわからずにつまずいてしまったので、今日はここを理解しつつ、全体の流れを押さえたいと思います。

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薬のネット販売規制とその報道に思うこと。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月17日 20:19

今年の6月に、改正薬事法が施行されるのを前に、「大衆薬がインターネットで買えなくなる」という話が昨年からずいぶん騒がれてきました。

発端は、厚生労働省が「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」(今年2月公布、厚労省による概要はこちら)に、“対面販売”を基本とする条項を盛り込んだことのようです。薬には多少なりとも副作用が必ずあるものですから、事前に情報提供が確実に行われることを目的としているとのこと。これによって、対面で情報提供できないインターネット販売は「安全性の確保が難しい」として、まっ先に切り捨てられてしまうらしいのです。


しかしこの話題、これまでの流れを振り返っても、なんだか気になる点がぽろぽろと出てきます・・・。

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「外来縮小」の施策はなんだったのですか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月16日 13:47

2008年度の診療報酬改定で、病院勤務医の負担を軽減すべく、いろいろ施策がとられたことは頭の片隅に記憶しています。たしか産科ではハイリスクの分娩に加算する措置がとられたような・・・(ほかにもいくつかあったのかもしれませんが、詳しいことはきちんと把握していませんでした)。

今日のニュースでは、そうした施策の効果が、現場の医師にもあまり実感できていないことを示すものでした。


加算した=お金が投じられた、にもかかわらずその効果があまりないなんて・・・。ちょっと聞き逃せないことです。どこに問題があったのか、気になります。そこで今日はこのニュースについて見ていきたいと思います。

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共通の言語を使ってください。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月15日 16:28

医師の過剰労働によって医療崩壊が引き起こされている昨今。医師の過剰労働が発生してしまう実質的な理由はたくさんありますが、それをある種、正当化してしまっているのが医療法の「宿直」の規定なんですね。今日のニュース記事で知りました。

昨日の参院厚労委員会で梅村議員が、医療法上の「宿直」と、労基法上の「宿日直」の定義が異なることを指摘しました。ひとことで言ってしまえば、前者のほうが圧倒的にゆるく(=医師の負担大)、後者は病院にとってはクリアが厳しいもの。その指摘を受けた舛添大臣は、「4月以降、医師不足や労働環境改善のための施策の武器に、労基法を使おう」との旨、述べたそうです。医療法を改正して、要は、定義を労基法の「宿日直」に統一しようということですね。


それにしても、医療ってこういうことが多いから、一般の人はますます議論に入りづらくなるんじゃないか、って気がします。

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DPC? 調整係数? なんのこと?

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月14日 14:02

昨日の「ニュース~医療の今がわかる」の記事は、「DPC、『調整係数』廃止で大混乱?」でした。しかし医療制度の超ビギナー的には、「私の頭がまず大混乱」となってしまったので、この記事をどうにか噛み砕いていきたいと思います。

まず、記事の冒頭でDPCとは「入院費の包括払い」とあるのですが、これを「自分が入院したら、費用は全部まとめて支払わなきゃいけない」と読んでしまった私のような方は、ぜひ、このブログの続きをお読みいただければと思います。

あるいは、「調整係数?なんのこと?廃止されて自分に何の関係があるんだ」と思われた方、そしてそれにお答えいただけそうな方も、ぜひ続きをどうぞ。

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おっかなびっくり、昨日のつづき。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月13日 06:25

昨日、思いつくままに、“患者として”、勝手なことを書いてしまいましたが、今日も懲りずに書いてみようと思います。

私ごときに何だかんだと取るに足らないコメント(と、思われてしまうかな、と。私としては、私なりに考えているつもりなのですが)をつけられるのは、どう考えても面白くないことと自覚しつつ、「ニュース」でなく「ブログ」であることを盾に、実際、自分がコップの内と外どちらかといえば外側であることを理由に、思ったままを書きます。

というわけなので、数々の間違い等については、ぜひご指摘ご指導いただければと思います。

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医療志民の会に行けなかった患者として。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月12日 19:56

昨日開かれた医療志民の会の設立シンポジウム、残念ながら私は出席できませんでした(急に、というのでなく、当初から駄目だったのですが)。それでも、ニュースでの報告は非常に興味深く読みました。

ご存知いただいている方もいらっしゃるかと思いますが、私は医療者と同じ研究室で働いていました。今もまだ少し、お仕事をさせていただいています。それでも今回はそういった自分の事情もあえて捨て去って、いつも医療機関と医療関係者の方々にお世話になっているひとりの患者として、身勝手な感想をここに書いてみたいと思います。

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突然ですが、ちょっと趣向を変えて第一弾。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月11日 18:24

私がこの場でブログを始めさせていただいて、今日で1ヶ月と約20日。えーと、全然キリは良くないのですが、今日から少しずつ趣向を変えていこうというか、広げていくことにしました。思い立ったが吉日、ということで身勝手な変更をお許しください(だれも気にしちゃいない、とか言われそうです)。

そんなことを思いついたきっかけは、後回しにして、今日のテーマは、「患者さんにもらう喜怒哀楽」です。

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ちなみに、死因統計の話。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月10日 13:30

昨日のエントリー(「死因究明は、生きている私たちのため」)に引き続き、死因究明に関する話です。昨日は主に、医療界で論争が今も続いている“診療経過責任追及のための死因究明”でなく、“病院外死”について、書かせていただきました。今日は、そういった個別の話でなく、それらをひっくるめた「死因統計」の話です。


というのも、異状死関連でネットサーフィンをしていたら、興味深いブログエントリーに出会ったのです。やっぱりちょうど一昨年、この話題が盛り上がっていた頃に書かれたものなのですが・・・。


【日本の死因統計のいいかげんさ】
(ブログ名:法医学者の悩み事 byももちゃん)

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死因究明は、生きている私たちのため。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月09日 14:17

先日、知人に教えられて「相棒」という連続刑事ドラマ(?)の再放送を見ました。監察医制度が東京23区をはじめ限られた大都市にしかないこと、また、それにより、異状死体の死因究明が非常にずさんであることを題材とした内容でした。(本放送:2008年3月12日(水)9:00~9:54pm 相棒6 第18話「白い声」 あらすじはこちら←ネタバレです。)


そういえば、保険金を当て込んだ殺人などの犯罪死や、欠陥湯沸器による一酸化炭素中毒死などの事故死をただの病死と取り違えたケースが、一昨年頃に相次いで報道されました。当時、こうしたいわゆる“異状死”の問題について議論が高まっていましたが、現在はどうなっているのでしょうか・・・。

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結核、かなりきてます。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月08日 14:51

先日、人気お笑いコンビのひとりに結核感染が見つかり、テレビの向こう側ではけっこうな騒ぎになっているようです。

ハリセンボン・箕輪さん入院の波紋…侮れない肺結核
読売新聞 2009年4月8日

私の認識の中でも、なんとなく「結核は過去の病気、たいして怖くない」というようなイメージが勝手に出来ていました。ところが実際には、日本はまだまだ、結核大国とまでは言わなくても、結核“中”国くらいの状況にあるようです・・・。

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オンライン化しても役に立たないらしい。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月07日 07:43

今日は引き続き、2011年のレセプトオンライン請求の義務化についての話です。私のようなレセプト初心者の方は、ぜひ昨日のエントリー「こんな理由で、受けられる医療が後退?!」に立ち寄ってみてください。


昨日は主に、「レセプト病名」の問題を取り上げました。今日は、それ以外の問題をざっと確認したうえで、いろいろ考えたいと思います。実は、2011年の義務化自体も、かなり揺れ動いているのです・・・。

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こんな理由で、受けられる医療が後退?!

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月06日 12:32

レセプトのオンライン請求が、原則、2011年からほとんどの医療機関で義務化されます。・・・と聞いても、反応はさまざまかもしれません。私をはじめ、一般の患者にしてみればあまり馴染みのない「レセプト」。

私も「そういえばそんな話があったなあ」くらいに暢気に構えていたのですが、実際、レセプトのオンライン化には解決すべき問題が山積しているようです。しかし今のところ、一般国民からすれば、さほど議論が盛り上がっているようには思えません(医療関係者、とくに開業医の方々には大問題のようですが・・・)。

それでも、オンライン化に多くの医療機関がつまづけば、やっぱり受診する側にも影響が及ばないとは限りません。大丈夫なのでしょうか?

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「医療志民の会」は明治維新を実現できるか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月05日 15:48

今週土曜日(4月11日)、「医療志民の会」というのが発足するそうです。数日前の川口さんのエントリーでも紹介されていましたが、プレスリリースを読んで、設立の「背景趣旨」、その発想がなかなか面白いと思いました。


一節を引用してみたいと思います。

【 江戸から明治という時代にかけて、今を生きることで、未来を築き上げた日本人たちの大いなる挑戦がありました。人々は、政治文化経済の鎖国を飛び越え、「明治維新」という新たな時代の『物語』を数多く生み出しました。・・・

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“適応外使用”はいけないこと?

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月04日 05:42

医薬品あるいは医療機器の「適応外使用」と聞いて、どんなイメージをもたれるでしょうか? ロハスメディカルのサイト訪問者には医師他ご専門の方々も多いかと思いますので、耳慣れていらっしゃる方のほうが多いでしょうか。

私は専門家ではありませんので、その本当のところを知ったのは近年のことです。その私でも、ちょっと気になる論説が手元に回ってきました。


日循ガイドライン・製品使用表示(ラベル)と医療現場の違いについて思う
国立循環器病センター名誉総長 北村総一郎
『循環器専門医』 Vol.17 No.1


読んでいたら、「適応外使用」の適法性について、わからなくなってしまったのです・・・。

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幼児死亡率は先進国ワースト1レベル。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月03日 13:31

先日のエントリーでも少し触れましたが、私はときに周産期医療の問題を、少子化というもっと大きな枠組みの中で考えたりします。

その中で、それでもやっぱり周産期医療問題に一番近い問題のひとつが、小児科医療です。ふと、小児科医療の実態はどうなっているんだろうと思い、調べたところ、去る3月4日に厚労省が「重篤な小児患者に対する救急医療体制の検討会」というのを開催していました。

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東京ER構想の実情。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月02日 14:38

閑話休題。一昨日に引き続き、愛育病院問題から派生した周産期母子医療センターの指定再編に関するエントリーに関連した話です。

上記エントリーに対し、Med_Lawさんより、「労基法の問題を完全に無視していた周産期医療センターの問題と同様、2002年の東京ER以降、東京の救急医療体制でも、同じ問題が起こっている。これついて、まだ東京も厚労省も沈黙している」という趣旨のコメントをいただきました。

私も気になったので調べていたら、こんな記事に出会いました。

当直医ルポ(5)「苦闘」 理念実現 まだ手探り
asahi.com 2008年2月18日

(記事引用)
突然の指示に耳を疑った。「墨田、江戸川、江東3区の救急車を全部引き受けてくれ」。石原慎太郎・東京都知事の発案で始まった「東京ER(救急室)」構想。その第1号として、救命救急センターを併設する都立墨東病院(墨田区)に白羽の矢が立った。・・・・

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今日から気分も一新。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月01日 13:41

皆様、お気づきかと思いますが、ブログのタイトルが変わりました。

ビフォー:
堀米香奈子の周産期医療の崩壊をくい止める会リポート

アフター:
堀米香奈子のカタい話もやわらかく

実は、本日より、ロハスメディアの専任編集委員としてお仕事をさせていただくことになりました(エイプリルフールではありますが本当です!研究室のお仕事もちょっとだけ続けさせていただきながら、となります)。それにあわせてのタイトル変更です。

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予算も足りてないそうです。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月31日 13:17

先日、厚生労働省の「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」がまとめた周産期母子医療センターの指定基準の見直しについて書かせていただきました。

その後の話がよくわからない、ということだったのですが、ひとつだけ、研究室から情報がその数日前に回ってきていました。

猪瀬直樹の「眼からウロコ」
1床あたり年間700万円以上も赤字では…
新生児集中治療室の収支モデルを分析、増床策を提案する
2009年3月25日 日経BPネット

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医療報道ブーム?

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月30日 14:14

順序が前後してしまいましたが、くいとめる会事務局の先生と私あてに、昨日ご紹介した“医療サポーター養成所”代表の山根さんから、「今の医療 こんなんで委員会」(京都府医師会主催)のご報告のメールを頂きました。


とても興味深い内容だったので、ご本人の承諾をいただいて、要約・抜粋というかたちでご紹介させていただきます。(ご本人の講演内容は、こちら。)

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医学の進歩はほんとうに私たちを幸せにするのか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月29日 13:22

昨日、以前もご紹介した「今の医療、こんなんで委員会」シンポジウムが開かれました。

シンポジストストの一人、「医療サポーター養成所」代表であり“お母さん”でもある山根さんは、先日別のエントリーで私も取り上げた「妊娠の心得」を、会場で紹介されたそうです。

今日は、その中の1つの項目について、近年注目されて、ちょうど研究室でも話題になっていた「遺伝子診断」と絡めて考えてみたいと思います。

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指定基準を再編しても。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月28日 11:45

ちょうど1ヶ月ほど前、「周産期は妊産婦だけのものにあらず。」というエントリーを書かせていただきました。

愛育病院の総合周産期母子医療センター指定返上問題でそのことを思い出したので、これを機に、周産期母子医療センターの指定基準に関するその後の動きを確認しておこうと思います。

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骨抜き条項。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月27日 12:54

ここ数日、その動向に注目が集まっていた愛育病院の総合周産期母子医療センター指定返上打診の問題ですが、一応、厚労省もあわてて人を送り込み、最終的になんとか東京都がとりなしたようですね。

とりあえずは“法令違反にならないためのウラワザ”を伝授したということらしく、お役所的な解決の仕方というものを目の当たりにした私としては、なんだかちょっと狐につままれたようでもあります。

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愛育病院だけの問題じゃないという話。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月26日 13:12

昨日流れたニュースにはびっくりしました。

(速報)愛育病院に労基署が是正勧告
「愛育病院は厚労省と調整へ」-東京都が見解

くい止める会事務局のおかれている研究室にも第一報が入り、いろいろな話が他からも飛び込んできました。「ついにパンドラの箱が開いた」と表現している方々もいました。

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やっぱり気になるのは、ネットのその先かも。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月25日 09:38

ここ数日、私のエントリーではインターネットを活用したオピニオングループの形成というような話がちょくちょく顔を覗かせています。

フォーク並びの話では、mixiのコミュニティ創設や、オバマ氏のSNS戦略の話題が出ました。また、昨日は、ネット上での署名活動について、改めていろいろと考えさせていただきました。

そこで今日は、せっかくなのでオバマ氏のインターネット戦略をちょっと勉強しながら、いろいろ考えてみたいと思います。

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大野病院事件の報道をふりかえる。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月24日 07:58

2006年、福島県立大野病院事件に際し、当時は連日のように、様々な報道が相次ぎました。内容的には、被害者感情の救済、医療制度の問題点の指摘、医療関係者・行政関係者に対する批判も入り混じり、また、時の経過とともにその論調には徐々に変化が現れました。

先日も医療問題に関する報道の細かい点に触れましたが、今日は2006年当時の大野病院事件報道について振り返ってみます。

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フォーク並びの1人目は誰?

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月23日 10:53

先日、「コップの外でザワつこう」というエントリーで、「コップの内」にいる人に、「コップの外」にいる私たちの意見のやり取りのオブザーバーになってもらいたい旨、書きました(これだけでは意味不明なので、もし興味を持っていただけましたら是非、そのエントリーをご参照いただければ幸いです)。

それについて、さらに面白い例えをしてくれた人がいました。以前にもコメントを下さった方です。

その方は、「トイレのフォーク並びを広めた人って、どんな人なのかな」と考えていたといいます・・・。

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「たらい回し」は真実を伝えているか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月22日 12:25

昨日、総務省の救急医療に関する調査結果と、それに関する報道内容をご紹介しました。(昨日のエントリーはこちら。)

今日は、そのつづき、というか、ちょっと視点を変えてこれら報道について考えてみたいと思います。

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なぜ地方では「たらい回し」が少ないのか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月21日 10:42

総務省が、昨年の救急搬送に関する調査結果を発表しました。一昨日から昨日にかけて、新聞等でも報道されています。医師不足等からくる救急医療の崩壊については、くい止める会でも大いに危機感を持ち、注目してきました。

重症拒否10回以上903件=「たらい回し」48回も-救急搬送調査 (時事通信)

重症患者の3・6%「たらい回し」…昨年の救急搬送 (読売新聞)

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くすりのねだん。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月20日 10:23

一昨日のロハス・メディカルのニュースサイトで、薬価のつけ方ががらりと変わりそうだ、ということを知りました。

(速報)製薬業界 護送船団の終焉

ちょうどその前日の日経新聞(夕刊)に、「政府が決める薬の値段。」という記事が掲載されているのを、くい止める会事務局のおかれている研究室の先生に教えてもらったところだったので、ちょっとタイムリーで「へえ!」と思ってしまいました。

でも、薬価の問題と聞いても、多くの人はなんのことだかピンとこないのではと思うのですが、それは失礼な話でしょうか?すくなくとも私の場合は、何度頭に入れようとしても、「とても複雑でややこしいこと」のカテゴリーに自動的に押し込まれて、わかったようでわからないままに蓋がされ、どこか片隅にしまわれてしまいます・・・。

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乗りかかった舟なので。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月19日 06:34

繰り返し言っておきますと、私は別にこの件に関してはウォッチャーでもなんでもないのですが、やっぱりたまたま目についてしまったので続報とともに、考えたことを書いてみたいと思います。

受精卵取り違え第1回口頭弁論 香川県側は争う姿勢
3月18日11時34分配信 産経新聞

以前、グリーフケアについて取り上げ、つい数日前には、医療ADRについて改めて振り返ったところですが、記事を読んでいていろいろ思うところがありました。

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医療メディエーター 

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月18日 13:31

ここ2日間、医療ADRについて振り返ってみましたが、その中で触れていなかった大切な要素があります。くい止める会が注目している「対話自律型」ADRの場合、だれが医療側と患者側の間に立って「対話」を促すのか、ということです。「裁判準拠型」の場合、基本的な考え方は訴訟と大きくは変わらないため、ごく自然に弁護士が間に立つこととなります。しかし、そもそもADR法は、介入できる第三者の範囲を弁護士以外にも広げたところに意義があります。

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対話こそが解決への道。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月17日 12:27

昨日、この4月にADR法が3年目を迎えることもあって、医療ADRが求められている理由を再確認しました。つまり、医療紛争解決の手段として現在とられている民事訴訟が、実際には、患者や遺族が求めている真相の究明や医療側の真摯な対応には結びつかないケースが多い、ということです。

その点を踏まえながら、今日は、医療ADRで考えられる2つのタイプ「裁判準拠型」と「対話自律型」について、考えていきたいと思います。ちなみに、周産期医療の崩壊をくい止める会で注目しているのは後者、「対話自立型」です。その点、念頭に置きながら、しばしおつきあいください。

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もうADR法施行から2年。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月16日 13:12

ここ数日、くい止める会から離れたエントリーが続きましたが、今日はちょっと軌道修正。この4月で「裁判外紛争解決手続きの利用の促進に関する法律」(ADR法)の施行から3年目を迎えるにあたって、今日と明日に分けて、くい止める会が注目している医療ADR、なかでも「対話自律型ADR」についてあらためて考えてみたいと思います。

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コップの外でザワつこう。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月15日 12:23

先日、「おしゃべりのチカラ」について、取り上げました。それに対していただいたコメントの中に、昨日のエントリーの中で浮かんできた思いへのの答えになりそうなアイディアがありました。

私が昨日考えていたことは、医療(界)の現状に関心を持っている一般の人が「コップの外にいて、内側を眺めている状況がもったいないなあ」ということです。

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どこで、何を見ているのか

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月14日 10:28

川口さんのエントリー「コップの内、外」での指摘を受けて、あらためて自分の立ち位置を振り返った堀米です。我ながら、ときどきわからなくなりそうになるときがあります。

私は、「周産期医療の崩壊をくい止める会」の事務局がおかれている研究室に所属しています。しかし医療者ではありません。自分はウチとソト、どっちにいるんだろう・・・今回もちょっと考えてしまいました。私の出した答えは・・・。


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『経済学は誰のためにあるのか』

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月13日 07:45

昨日、医療崩壊を阻止しようと精力的に活動されている舛添厚労大臣の“孤軍奮闘”ぶりを書かせていただきました。そこで、厚労官僚が自らの利権のために医師教育への「規制」にまで手を伸ばしている、という話に触れました。

それを書きながら思い出していたのは、私が大学2年生の頃(もう10年以上も前なんですね!)に読んだ、内橋克人氏の『経済学は誰のためにあるのか』という本です。今も昔も、政治経済にはめっぽう弱い私。それが、たまたま人に薦められて読んだのでした。

当時、目から鱗が落ちたのを覚えています。よくよく考えると、いろいろな点で、私のその後のものの見方にも大きな影響を与えた一冊でした。そして今、私は愕然としているのです・・・。

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なぜ舛添さんは“孤軍奮闘”しているの?

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月12日 10:54

2006年3月17日、周産期医療の崩壊をくい止める会は、福島県立大野病院事件に際し逮捕された産科医の無罪を求め、陳情書と6500筆を超える署名を厚生労働大臣に提出しました。時の厚労相は川崎二郎氏。そしてその翌年からは、皆さんよくご存知の舛添要一氏が厚労大臣を務めています。

舛添大臣は、昨年にも自らの発案で「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」を発足させるなど、周産期をはじめとする医療の崩壊を阻止すべく、精力的に活動されています。一方で、厚労省内での孤軍奮闘ぶりもしばしば報道されています。なぜなのでしょうか?

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おしゃべりのチカラ。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月11日 11:14

一昨日、京都府医師会主催の「今の医療、こんなんで委員会」(3月28日開催)について書かせていただきました。 それに対し、シンポジストの山根さんからコメントをいただいたのですが、その中とそれに対する私の返信の中で、“おしゃべり”について触れました。

今日はそれについて、ちょっとだけ話を広げたいと思います。

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大学病院の医師の時給って・・・

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月10日 08:00

昨日、「広島市立4病院:人手不足深刻 1カ月無休の医師6.8% 1日含め14%」という毎日新聞の報道がありました。

広島市の市立4病院で、1カ月に休日が取れない医師が25人(全体の6.8%)、休みが月に1日だった医師は27人で、合わせて14.1%にも上ったというのです。また、過去10ヶ月のうち、月100時間以上の時間外勤務を行った医師も計16人いたといいます。

まさに昨今の医療崩壊の大きな要素となっている「医師不足」を象徴する状況です。これに加え、私は最近、ショックなデータと出会いました。大学病院に勤める医師の時給に関する資料です。「長時間のうえにコレでは・・・」と、勤務医が置かれている過酷な状況と、それが生み出す悪循環をリアルに感じてしまいました。

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産科医療補償制度 

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月09日 15:56

ロハス・メディカル2月号(1月20日配置)の鈴木寛参議院議員(通称すずかん先生)のコラムをご覧になったでしょうか?

今年1月に運用が始まった「産科医療補償制度」について、さまざまな問題点が挙げられていました。くい止める会の「妊産婦死亡した方のご家族を支える募金活動」には、その穴のひとつを埋める意味合いもあります。

今日は改めて、この制度の問題点を振り返ってみます。

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医療再生 やっぱり母は強し!

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月08日 13:34

来る3月28日、京都で、

「今の医療、こんなんで委員会」シンポジウム

というものが開かれるそうです(詳細は一番下にも引用してあります)。
テーマは「妊婦のエチケット 医者のマナー」ということで、今回はとくに産科を取り上げ、医療現場での妊婦と医師の信頼関係の構築、そのためのコミュニケーションについて議論を深めるとのことです。

その中のシンポジストの一覧を見ると、「医療サポーター養成所」代表の山根さんという方がいらっしゃいます。ちょっと気になっていたところ、くい止める会の事務局の先生から、親交があるとの話を聞きました。

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募金活動が目指しているところ

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月07日 09:25

くい止める会が行っている妊産婦死亡された方のご家族を支える募金活動は、出産に際してお母様を亡くされたお子さんとそのお父様(女性の夫)を対象としています。当初の段階から、賛同の声が多く寄せられた一方で、「なぜくい止める会がやるのか? 国がやるべきことではないのか?」という疑問も一部であがっていました。それについて、実は私も不思議に思って、事務局の先生方に聞いたことがあるのです。

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「とりあえず謝」らなかった佐藤教授。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月06日 09:07

すこし前に、2回にわたって、医師の謝罪会見についての私見を書かせていただきました。たまたまテレビを見ていてふと違和感を覚えたことがきっかけだったのですが、そのコメントの中で、「とりあえず謝ってしまえ!」という風潮(?)について触れました。
それについて、あとから思い出したのは、くい止める会の代表を務めておられる佐藤章教授(福島県立医科大学産婦人科)でした。佐藤先生は県立大野病院事件に関して終始、毅然とした態度で望まれ、けっして「とりあえず謝る」ことはありませんでした

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妊娠の心得

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月05日 08:38

ロハス・メディカル1月号の「お産危機3・妊娠の心得」はお読みになりましたか?

原案は、岡山県で産婦人科医をなさっている宋美玄先生がご自身のブログ上で公開された『妊娠の心得11ヵ条』です。この心得に共感したくい止める会の先生方が、より多くの人に知ってもらいたいと、すこしだけアレンジしてロハス・メディカルに寄稿したものでした。

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インターネットのちから。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月04日 05:24

くい止める会では、福島県立大野病院に際する署名活動や、「妊産婦死亡した方のご家族を支える募金活動」(現在進行中!)などをこれまで展開してきました。それらは実際に国民の皆さんにも手足を動かしていただくことで完結するタイプのものですが、それ以外にもさまざまな活動を地道に続けてきています。

そうした活動のほとんどは、ホームページやEメールから、つまりインターネットを介して発信されてきました。ひとつひとつは地道ながら、継続することでじわじわと効果を発揮してきたことも多くあります。

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大野病院事件: 福島県警の表彰 その後

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月03日 10:17

福島県立大野病院の産科医逮捕・起訴に対し、くい止める会が署名活動を行い、無罪を求める陳情書を厚労相に提出したのが、2006年3月17日のこと。ところがそれから1カ月もたたない4月14日、産婦人科医師を逮捕した富岡署を福島県警本部が表彰、県警本部長賞を授与したとの報道がありました(4月16日付朝日新聞福島版ほか)。

今日はそのことについて振り返ってみたいと思います。

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覚えてますか? 「医師のモラル」発言

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月02日 14:32

皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか?

昨今、相次いでいる重症妊産婦の受け入れ不能に対し、昨年11月、二階俊博産業経済大臣が「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思う。忙しいだの人が足りないだのは言い訳にすぎない」と発言しました。

これに対し、「くい止める会」では直ちに抗議文を送っています。周産期のみならず、さまざまなところからほころびが広がり始めている医療制度全体の崩壊をなんとしてもめるためには、何より国民の正しい理解を得ることが大切です。そのためにいろいろな活動を行っている「くい止める会」としては、一国の大臣が発したものとして、上記発言はどうしても聞き捨てならなかったのです。

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続・医師謝罪会見 倫理規定は誰のため?

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月01日 07:51

先日、香川で起きた受精卵取り違え騒動に関し、「担当医の謝罪会見は本当に必要だったのか?」という疑問を、このブログに率直に書きました。べつにこの騒動にものすごくこだわっているわけでは全くないのですが、たまたま一昨日もその続報が入ってきたのでざっと目を通したところ、また「うーん」と思う破目に・・・・・・。

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署名といえば。

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月28日 11:30

周産期医療の崩壊をくい止める会は現在、「妊産婦死亡した方のご家族を支える募金活動」を行っています。昨年9月22日から始めて、今月初頭の時点で募金総額は386万円を超えたようです。ただ、振り返ってみればくい止める会発足のきっかけは、福島県立大野病院事件でした。産科医の不当逮捕に対して署名活動を展開し、最終的に無罪判決が確定しています。

署名活動を傍らで応援していた私としては、その後も、市民による署名活動を目にすると、ついつい気になってしまったりします。最近では、骨髄移植フィルター問題に関しての署名活動でした。そしてこの問題は最近、ようやく無事に着地しつつあるようです。

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周産期は妊産婦だけのものにあらず。

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月27日 11:16

来る3月1日、東京で「周産期・救急医療専門家会議」なるものが開催されるという話を聞きました。主催するのは、昨今の妊婦搬送問題を受けて厚労省が急遽発足させた研究班。急な開催にもかかわらず、共催には、日本産科婦人科学会、日本救急医学会、日本小児科学会、日本麻酔科学会、日本周産期新生児医学会の5学会が揃って名前を連ねており、現場の医師たちの”焦燥感”が伝わってきます。

すでに日本産科婦人科学会のホームページで会議の論点が公開されていたので、ざっと目を通してみました。専門家でない私にはなかなか難しい話ながらも、気になったことがいくつかありました。

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子育ては不衛生に?!

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月26日 08:02

子どもを花粉症にしないための9か条」をご存知でしょうか?

いよいよ花粉の季節到来。私もこの数年は花粉症疑惑が生じているだけに、2歳の長男が今後どうなっていくのかも気にかかっている今日この頃です。そんな折に発表された9か条。ふつうの感覚からすると「えーっ」という項目のだったりするので、ちょっとご紹介したいと思います。

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子育ては不衛生に?!

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月26日 08:02

子どもを花粉症にしないための9か条」をご存知でしょうか?

いよいよ花粉の季節到来。私もこの数年は花粉症疑惑が生じているだけに、2歳の長男が今後どうなっていくのかも気にかかっている今日この頃です。そんな折に発表された9か条。ふつうの感覚からすると「えーっ」という項目のだったりするので、ちょっとご紹介したいと思います。

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グリーフケアってなに?

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月25日 11:45

昨日、くい止める会で行っている募金活動について、事の始まりを振り返りましたが、それとともに事務局が注目しているもののひとつが、グリーフケアだといいます。「グリーフケア?」皆さんは聞いたことがあるでしょうか。

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募金活動は“Yes, We Can”?

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月24日 12:55

現在、くい止める会では、妊産婦死亡された方のご家族を支える募金活動を行っています。開始したのは昨年の9月22日、今から5ヶ月前のことです。周産期医療の崩壊をくい止める会が、なぜ今、募金活動なのか。実際、これには当初からいろいろな意見もあったようです。

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続・事務局のナゾ

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月23日 14:48

(閑話休題。一昨日のつづきから・・・)
かくして私の所属する研究室に「くい止める会」の事務局がおかれ、世話人の先生方にもご参集いただき、逮捕された医師の無罪判決を求める署名活動が開始されることとなりました。当初、佐藤教授から相談を受けた研究室のボスは即断即決、「ぜひやりましょう!」と勢いよく声を上げたわけですが、いざ始めてみると、これが想像を絶する大変な作業だったのです。

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医師謝罪会見で感じた違和感。

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月22日 10:59

今日は、「事務局のナゾ」の続きを書こうと思っていたのですが、昨日ちょっと気になったことがあったので、勢いでそれについて書いてみたいと思います。(事務局のナゾのつづきは、また明日。)

昨日、たまたまついていたテレビに何気なく目をやったときのこと。香川の県立病院でおきた受精卵取り違え騒動に関し、担当医の謝罪会見が行われていました。まず目に飛び込んできたのは、フラッシュを浴びながら、淡々と謝罪の言葉を述べる医師の姿です。このときまず私の中に湧き上がってきたのは、ぼんやりとした違和感でした。

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事務局のナゾ

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月21日 08:00

くい止める会について、よく聞かれるのは、「なぜ堀米さんの所属してる部署に事務局があるの?」ということです。確かに、私のいるのは「東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム 社会連携研究部門」という恐ろしく長い名称の、周産期医療とは無縁に思えるところです。


なぜそこに事務局がおかれたのでしょうか。
当時を振り返ってみたいと思います。

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はじめまして。

投稿者: | 投稿日時: 2009年02月20日 05:00

今日から新しくブログを始めることになりました堀米です。
「周産期医療の崩壊をくい止める会」の活動や募金活動の進捗状況を中心に、その他、医療問題や子育て問題について気になったことや気づいたことなど、日々ご報告していきたいと思います。

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