堀米香奈子のカタい話もやわらかく

こんな理由で、受けられる医療が後退?!

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月06日 12:32

レセプトのオンライン請求が、原則、2011年からほとんどの医療機関で義務化されます。・・・と聞いても、反応はさまざまかもしれません。私をはじめ、一般の患者にしてみればあまり馴染みのない「レセプト」。

私も「そういえばそんな話があったなあ」くらいに暢気に構えていたのですが、実際、レセプトのオンライン化には解決すべき問題が山積しているようです。しかし今のところ、一般国民からすれば、さほど議論が盛り上がっているようには思えません(医療関係者、とくに開業医の方々には大問題のようですが・・・)。

それでも、オンライン化に多くの医療機関がつまづけば、やっぱり受診する側にも影響が及ばないとは限りません。大丈夫なのでしょうか?

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「医療志民の会」は明治維新を実現できるか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月05日 15:48

今週土曜日(4月11日)、「医療志民の会」というのが発足するそうです。数日前の川口さんのエントリーでも紹介されていましたが、プレスリリースを読んで、設立の「背景趣旨」、その発想がなかなか面白いと思いました。


一節を引用してみたいと思います。

【 江戸から明治という時代にかけて、今を生きることで、未来を築き上げた日本人たちの大いなる挑戦がありました。人々は、政治文化経済の鎖国を飛び越え、「明治維新」という新たな時代の『物語』を数多く生み出しました。・・・

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“適応外使用”はいけないこと?

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月04日 05:42

医薬品あるいは医療機器の「適応外使用」と聞いて、どんなイメージをもたれるでしょうか? ロハスメディカルのサイト訪問者には医師他ご専門の方々も多いかと思いますので、耳慣れていらっしゃる方のほうが多いでしょうか。

私は専門家ではありませんので、その本当のところを知ったのは近年のことです。その私でも、ちょっと気になる論説が手元に回ってきました。


日循ガイドライン・製品使用表示(ラベル)と医療現場の違いについて思う
国立循環器病センター名誉総長 北村総一郎
『循環器専門医』 Vol.17 No.1


読んでいたら、「適応外使用」の適法性について、わからなくなってしまったのです・・・。

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幼児死亡率は先進国ワースト1レベル。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月03日 13:31

先日のエントリーでも少し触れましたが、私はときに周産期医療の問題を、少子化というもっと大きな枠組みの中で考えたりします。

その中で、それでもやっぱり周産期医療問題に一番近い問題のひとつが、小児科医療です。ふと、小児科医療の実態はどうなっているんだろうと思い、調べたところ、去る3月4日に厚労省が「重篤な小児患者に対する救急医療体制の検討会」というのを開催していました。

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東京ER構想の実情。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月02日 14:38

閑話休題。一昨日に引き続き、愛育病院問題から派生した周産期母子医療センターの指定再編に関するエントリーに関連した話です。

上記エントリーに対し、Med_Lawさんより、「労基法の問題を完全に無視していた周産期医療センターの問題と同様、2002年の東京ER以降、東京の救急医療体制でも、同じ問題が起こっている。これついて、まだ東京も厚労省も沈黙している」という趣旨のコメントをいただきました。

私も気になったので調べていたら、こんな記事に出会いました。

当直医ルポ(5)「苦闘」 理念実現 まだ手探り
asahi.com 2008年2月18日

(記事引用)
突然の指示に耳を疑った。「墨田、江戸川、江東3区の救急車を全部引き受けてくれ」。石原慎太郎・東京都知事の発案で始まった「東京ER(救急室)」構想。その第1号として、救命救急センターを併設する都立墨東病院(墨田区)に白羽の矢が立った。・・・・

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今日から気分も一新。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月01日 13:41

皆様、お気づきかと思いますが、ブログのタイトルが変わりました。

ビフォー:
堀米香奈子の周産期医療の崩壊をくい止める会リポート

アフター:
堀米香奈子のカタい話もやわらかく

実は、本日より、ロハスメディアの専任編集委員としてお仕事をさせていただくことになりました(エイプリルフールではありますが本当です!研究室のお仕事もちょっとだけ続けさせていただきながら、となります)。それにあわせてのタイトル変更です。

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予算も足りてないそうです。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月31日 13:17

先日、厚生労働省の「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」がまとめた周産期母子医療センターの指定基準の見直しについて書かせていただきました。

その後の話がよくわからない、ということだったのですが、ひとつだけ、研究室から情報がその数日前に回ってきていました。

猪瀬直樹の「眼からウロコ」
1床あたり年間700万円以上も赤字では…
新生児集中治療室の収支モデルを分析、増床策を提案する
2009年3月25日 日経BPネット

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医療報道ブーム?

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月30日 14:14

順序が前後してしまいましたが、くいとめる会事務局の先生と私あてに、昨日ご紹介した“医療サポーター養成所”代表の山根さんから、「今の医療 こんなんで委員会」(京都府医師会主催)のご報告のメールを頂きました。


とても興味深い内容だったので、ご本人の承諾をいただいて、要約・抜粋というかたちでご紹介させていただきます。(ご本人の講演内容は、こちら。)

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医学の進歩はほんとうに私たちを幸せにするのか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月29日 13:22

昨日、以前もご紹介した「今の医療、こんなんで委員会」シンポジウムが開かれました。

シンポジストストの一人、「医療サポーター養成所」代表であり“お母さん”でもある山根さんは、先日別のエントリーで私も取り上げた「妊娠の心得」を、会場で紹介されたそうです。

今日は、その中の1つの項目について、近年注目されて、ちょうど研究室でも話題になっていた「遺伝子診断」と絡めて考えてみたいと思います。

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指定基準を再編しても。

投稿者: | 投稿日時: 2009年03月28日 11:45

ちょうど1ヶ月ほど前、「周産期は妊産婦だけのものにあらず。」というエントリーを書かせていただきました。

愛育病院の総合周産期母子医療センター指定返上問題でそのことを思い出したので、これを機に、周産期母子医療センターの指定基準に関するその後の動きを確認しておこうと思います。

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