堀米香奈子のカタい話もやわらかく

趣向を変えて・・・第二弾 「命の値段」。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月06日 13:27

先月、「突然ですが、ちょっと趣向を変えて第一弾。」ということで、患者さんのブログをいくつかご紹介しました。今回はその第二弾。興味深いブログを1つご紹介したいと思います。

テーマは、「命の値段」です。ちょっと引用。


【「あなたの余命はあと一年です。ただし、XX円払えば健康な状態でもう一年だけ生存することができます」――。仮に医師からそう告げられたら「一年延長に」いくらまで支払いますか。あなたの答えは・・・】

by 粘る稀なガン患者
未承認抗ガン剤を含む化学治療により、粘りまくっている膵内分泌細胞ガン患者

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手洗いもけっこう大変。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月05日 11:18

昨日のエントリーは、とても役立つ「新型インフルエンザ 正しい手洗いの方法」でした。

うがいについては、効果がない、また、消毒薬より水のほうがいい、というのは聞いたことがありましたが、手洗いも意外と大変なんですよね。

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ここでも信頼回復が大切かな、と。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月04日 11:46

昨日のエントリー「薬害防止に臨床研究支援? 検証委員会が第一次提言」で、2つのことが気になりました。


1つは、以前のエントリーでも取り上げた適応外使用のこと(「適応外使用はいけないこと?」)。そしてもうひとつが、「また基金か」ということです。

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新生児科医はなぜ足りないのか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月03日 15:18

一昨日のニュース「NICU220床増床に39億円-文科省補正予算案」に対し、「新生児科医が不足する中で、NICUだけ増やしてもしょうがない。現場の負担を考慮していない」旨のコメントがつきました。私も以前から、そうなんじゃないかなあ、とまさに思っていたところです(「予算も足りてないそうです」ほか)。


新生児科医の不足は産科医のそれに匹敵あるいは凌駕するとも囁かれています。過酷な勤務実態は想像に難くありません。そうしたことを中心に、新生児科医が不足している理由を指摘している資料がありました。

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木村盛世さん。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月02日 16:14

新型インフルエンザ、水際封じ込めはナンセンス」でインタビューを受けている厚生労働省検疫官の木村盛世さんの行動力に圧倒されました。(ちなみに新型インフルエンザの木村さんの考え方は、上記ニュースのほか、ご本人のオフィシャルWEBサイト「新型インフルエンザ」の項目に興味深いエントリーがアップされています。)


ジョンズ・ホプキンス大学でデルタオメガスカラーシップを受賞してMPHを取得したような優秀な人材が、「一人ひとりは非常に臆病な羊。でも群れると狼になって意地悪をする」集団の中で、「ダメなものはダメと言い続けて」、「イジメ」を受け、「飛ばされ飛ばされ続けてい」る・・・。それでも辞めず、黙らずに、現役であることにこだわって本まで出版されました。


日本人の健康と命を預かるトップの組織がそんな体質でよいのか、という思いは当然あります。しかしそれは今日に始まったことではないし、きっと大小さまざまな組織が多かれ少なかれ抱えている問題だと思います。

私は今回、ただただ自分の生き方を振り返らずにいられなかったのです。

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介護の実態。

投稿者: | 投稿日時: 2009年05月01日 17:04

昨日ニュースで「4000億円の交付金創設、介護職の賃金アップに-厚労省補正予算案」を読んだ後、電話で話をした親戚の女性が、まさに当事者ともいうべき介護ヘルパーをしています。彼女はもともと長らく全然別の仕事をしていたのですが、いろいろな出来事や思うことがあり、今から5年ほど前に一念発起、その世界に飛び込んだのです。

あっけらかんとした彼女の話はいつも本当におかしくて、ついつい笑ってしまいます。でも、本当は全然笑える話じゃありません。

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豚インフルエンザとインターネット情報

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月30日 16:39

鳥インフルエンザが怖い、怖い、いつ来るんだろう、なんて思っていたのに、蓋を開けてみたら「豚インフルエンザ」の脅威が迫っていました(今日のニュース⇒「ひょっとして新型インフルエンザ?と思ったら①」)。


感染はどんどん拡大しているようです。WHOは今朝、世界の警戒水準を4から5(いわゆる“フェーズ5”)に引き上げました。大流行の危機が「切迫」しているという判断です。毒性は強そうではないらしいですが、新型には違いなく、大半の人が免疫を持っていません。毒性の強いものに変異する可能性もあるそうです


各国で感染者を入国段階で見極め、国内に広がるのを抑える“水際の対策”がとられていますが、「空港での検疫は効果がないだろう」とWHOが指摘したとのこと。アメリカでも持続的に人から人への感染が起きているそうで、近親者があと1週間程でアメリカから帰ってくる私としても気が気でありません。(ちなみにアメリカではほとんど誰も、マスクとか、してないそうです。お国柄でしょうかね。)

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やっぱりわからない外来管理加算。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月29日 15:49

「外来管理加算」とは、「外来患者が再診でリハビリや処置などをしない場合に加算される」診察料のこと――一昨日のニュース「診察時間の目安、『必要でない』55.8%」で、外来管理加算というものについて初めて知りました。今まで明細書を見ていなかったわけではないと思うので、気づかなかったというよりは、自分はそれにあたるケースがこれまでなかったんだろうな、と思います。

それにしても、なんかよくわからないですよね。何もしてもらわないと料金が加算されるなんて。ちょっと調べてみました。

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終末期問題についていくつか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月28日 12:22

一昨日のエントリー「終末期の治療方針、『家族の意見がバラバラ』」では、「後期高齢者終末期相談支援料」についての調査報告として、終末期の診療方針等に関する話し合いの上での困難として、

「家族の意見がバラバラ」
「家族間の意思の統一が図られていないので、こちらの考えが押し付けに取られる」
「日ごろ病院に訪れない身内・親族が多く、死期が切迫している状態になって初めて病院を訪れ、これまでの話し合いの経過を無視し、合意内容を一から構築し直すことが多い」

などが挙げられたそうです。


この記事を読んで初めて、「後期高齢者終末期相談支援料」というものの存在、意図、そして一時凍結を知り、さらに「終末期医療のあり方に関する懇談会」の発足背景がわかったように思います。


あとは、純粋に気になったことがひとつと、考えたことがひとつ、そしておまけに思い出したことがひとつあります。

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外から見ればひとつなのに。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月27日 17:10

「要は名誉棄損に名を借りた口封じであり、ボランティア組織に対する明白な敵対行為だ」


骨髄バンクを支援するボランティア団体「公的骨髄バンクを支援する東京の会」が昨年、厚生省出身の元骨髄バンク役員から名誉毀損で訴えられ、会を応援する会合が25日午後、東京・銀座で開かれたそうです。(昨日のニュース「骨髄バンクは天下りを拒否せよ-『東京の会裁判』を支援する集い」)


【「骨髄バンクも今でこそ70人くらい職員がいるけれど、最初は5人位で人もカネもなかった。だから支援しないとどうにもならんということでボランティアが支えてきた。」――そもそもはバンク設立を求める草の根の運動が結集して民間主導で成立した組織であることと、期待に反して今ひとつピリっとしない財団の活動を多くのボランティアが支えてきた経緯があるため、今回の訴訟で、全国のボランティアたちの怒りは爆発寸前になっているようだ。】(記事より抜粋)


なんだかとても悲しいですね。

そんなことがおきているなんて、全然知りませんでした。先日も臍帯血バンク経由の移植が5000人、骨髄バンク経由の移植が1万人に達したのを記念して、全国で植樹が行われていることを知って、組織運営等も順調に行われているものと思っていたのに、ショックです。

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