堀米香奈子のカタい話もやわらかく

「外来縮小」の施策はなんだったのですか。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月16日 13:47

2008年度の診療報酬改定で、病院勤務医の負担を軽減すべく、いろいろ施策がとられたことは頭の片隅に記憶しています。たしか産科ではハイリスクの分娩に加算する措置がとられたような・・・(ほかにもいくつかあったのかもしれませんが、詳しいことはきちんと把握していませんでした)。

今日のニュースでは、そうした施策の効果が、現場の医師にもあまり実感できていないことを示すものでした。


加算した=お金が投じられた、にもかかわらずその効果があまりないなんて・・・。ちょっと聞き逃せないことです。どこに問題があったのか、気になります。そこで今日はこのニュースについて見ていきたいと思います。

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共通の言語を使ってください。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月15日 16:28

医師の過剰労働によって医療崩壊が引き起こされている昨今。医師の過剰労働が発生してしまう実質的な理由はたくさんありますが、それをある種、正当化してしまっているのが医療法の「宿直」の規定なんですね。今日のニュース記事で知りました。

昨日の参院厚労委員会で梅村議員が、医療法上の「宿直」と、労基法上の「宿日直」の定義が異なることを指摘しました。ひとことで言ってしまえば、前者のほうが圧倒的にゆるく(=医師の負担大)、後者は病院にとってはクリアが厳しいもの。その指摘を受けた舛添大臣は、「4月以降、医師不足や労働環境改善のための施策の武器に、労基法を使おう」との旨、述べたそうです。医療法を改正して、要は、定義を労基法の「宿日直」に統一しようということですね。


それにしても、医療ってこういうことが多いから、一般の人はますます議論に入りづらくなるんじゃないか、って気がします。

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DPC? 調整係数? なんのこと?

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月14日 14:02

昨日の「ニュース~医療の今がわかる」の記事は、「DPC、『調整係数』廃止で大混乱?」でした。しかし医療制度の超ビギナー的には、「私の頭がまず大混乱」となってしまったので、この記事をどうにか噛み砕いていきたいと思います。

まず、記事の冒頭でDPCとは「入院費の包括払い」とあるのですが、これを「自分が入院したら、費用は全部まとめて支払わなきゃいけない」と読んでしまった私のような方は、ぜひ、このブログの続きをお読みいただければと思います。

あるいは、「調整係数?なんのこと?廃止されて自分に何の関係があるんだ」と思われた方、そしてそれにお答えいただけそうな方も、ぜひ続きをどうぞ。

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おっかなびっくり、昨日のつづき。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月13日 06:25

昨日、思いつくままに、“患者として”、勝手なことを書いてしまいましたが、今日も懲りずに書いてみようと思います。

私ごときに何だかんだと取るに足らないコメント(と、思われてしまうかな、と。私としては、私なりに考えているつもりなのですが)をつけられるのは、どう考えても面白くないことと自覚しつつ、「ニュース」でなく「ブログ」であることを盾に、実際、自分がコップの内と外どちらかといえば外側であることを理由に、思ったままを書きます。

というわけなので、数々の間違い等については、ぜひご指摘ご指導いただければと思います。

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医療志民の会に行けなかった患者として。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月12日 19:56

昨日開かれた医療志民の会の設立シンポジウム、残念ながら私は出席できませんでした(急に、というのでなく、当初から駄目だったのですが)。それでも、ニュースでの報告は非常に興味深く読みました。

ご存知いただいている方もいらっしゃるかと思いますが、私は医療者と同じ研究室で働いていました。今もまだ少し、お仕事をさせていただいています。それでも今回はそういった自分の事情もあえて捨て去って、いつも医療機関と医療関係者の方々にお世話になっているひとりの患者として、身勝手な感想をここに書いてみたいと思います。

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突然ですが、ちょっと趣向を変えて第一弾。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月11日 18:24

私がこの場でブログを始めさせていただいて、今日で1ヶ月と約20日。えーと、全然キリは良くないのですが、今日から少しずつ趣向を変えていこうというか、広げていくことにしました。思い立ったが吉日、ということで身勝手な変更をお許しください(だれも気にしちゃいない、とか言われそうです)。

そんなことを思いついたきっかけは、後回しにして、今日のテーマは、「患者さんにもらう喜怒哀楽」です。

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ちなみに、死因統計の話。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月10日 13:30

昨日のエントリー(「死因究明は、生きている私たちのため」)に引き続き、死因究明に関する話です。昨日は主に、医療界で論争が今も続いている“診療経過責任追及のための死因究明”でなく、“病院外死”について、書かせていただきました。今日は、そういった個別の話でなく、それらをひっくるめた「死因統計」の話です。


というのも、異状死関連でネットサーフィンをしていたら、興味深いブログエントリーに出会ったのです。やっぱりちょうど一昨年、この話題が盛り上がっていた頃に書かれたものなのですが・・・。


【日本の死因統計のいいかげんさ】
(ブログ名:法医学者の悩み事 byももちゃん)

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死因究明は、生きている私たちのため。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月09日 14:17

先日、知人に教えられて「相棒」という連続刑事ドラマ(?)の再放送を見ました。監察医制度が東京23区をはじめ限られた大都市にしかないこと、また、それにより、異状死体の死因究明が非常にずさんであることを題材とした内容でした。(本放送:2008年3月12日(水)9:00~9:54pm 相棒6 第18話「白い声」 あらすじはこちら←ネタバレです。)


そういえば、保険金を当て込んだ殺人などの犯罪死や、欠陥湯沸器による一酸化炭素中毒死などの事故死をただの病死と取り違えたケースが、一昨年頃に相次いで報道されました。当時、こうしたいわゆる“異状死”の問題について議論が高まっていましたが、現在はどうなっているのでしょうか・・・。

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結核、かなりきてます。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月08日 14:51

先日、人気お笑いコンビのひとりに結核感染が見つかり、テレビの向こう側ではけっこうな騒ぎになっているようです。

ハリセンボン・箕輪さん入院の波紋…侮れない肺結核
読売新聞 2009年4月8日

私の認識の中でも、なんとなく「結核は過去の病気、たいして怖くない」というようなイメージが勝手に出来ていました。ところが実際には、日本はまだまだ、結核大国とまでは言わなくても、結核“中”国くらいの状況にあるようです・・・。

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オンライン化しても役に立たないらしい。

投稿者: | 投稿日時: 2009年04月07日 07:43

今日は引き続き、2011年のレセプトオンライン請求の義務化についての話です。私のようなレセプト初心者の方は、ぜひ昨日のエントリー「こんな理由で、受けられる医療が後退?!」に立ち寄ってみてください。


昨日は主に、「レセプト病名」の問題を取り上げました。今日は、それ以外の問題をざっと確認したうえで、いろいろ考えたいと思います。実は、2011年の義務化自体も、かなり揺れ動いているのです・・・。

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