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ニュース〜医療の今がわかる

がんと民主主義

「国会がん患者と家族の会」という団体が「がん対策推進基本計画」に関する意見交換会を、参議院議員会館の第四会議室で先ほどまで開いていた。何をするのかよく分からないまま、ちょっと傍聴に行って大変感銘を受けた。


 ひな壇にいるのは国会議員たちで、立っているのが民主党の仙谷由人代議士、向かって左は尾辻秀久元厚生労働大臣、さらにその左が公明党の福島豊代議士、仙谷氏の右は家西悟参院議員、一番右には最初、民主党の江田五月参院議員が座っていたのだが、その後で自民党の鴨下一郎代議士に代わった。ほかにも何人か国会議員が来ていたようだ。

 手前側には座席が40ほど。左右の壁際と入り口(手前)側に立ち見が50人強。(途中で椅子が運び込まれた)席に座っているのは、全国から集まったがん患者会の方々と厚生労働省の外口崇・健康局長、武田康久・がん対策推進室長。壁際にいるのは取材の面々と国会議員の秘書たち。

 この会合が一体何なのか気になっていることと思うので(私自身、会議の途中まで分からず、気になって仕方なかった)、ちょっと長くなるが説明してしまおう。


 4月に「がん対策基本法」が施行されたのは、ご存じの方も多いと思う。この法律は超党派による議員立法だった。ロハス・メディカルコラムで鈴木寛参議院議員も述べているのだが、がん対策基本計画に何が盛り込まれるかによって法律が実効性のあるものになるか、単なるお題目に終わるか、大きな差が出る。

 その基本計画の素案を厚生労働省が作り上げるにあたって、患者・家族、医療関係者、学識経験者で構成される「がん対策推進協議会」の意見を聴取することが法律で定められている。その協議会が5月下旬までの間に4回開催されることになっていて、既に2回、4月5日と4月17日に開かれたらしい。

 まったくフォローしていなかったことを反省しているのだが、どうも、その肝心要の協議会が
患者・家族からするとアリバイ的に開いているだけで、出来レースの片棒を担がされているように映ったようだ。1回2時間と時間の制約もあり、さもありなん。その不満が立法の中心となった議員たちの耳に入り、厚生労働省の責任者を呼びつけての意見交換会となったようだ。向かって最も右側の列のひな壇側に座っている5人が患者・家族として協議会に参加している方々であり、奥から順に、海辺陽子・癌と共に生きる会事務局長、三成一琅・島根県がんサロンNETWORK副代表、富樫美佐子・あけぼの会副会長、本田麻由美・読売新聞編集局社会保障部記者、埴岡健一・日経メディカル編集委員。逆に最も左側の列にいたのが厚生労働省の責任者2人である。

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