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ニュース〜医療の今がわかる

医学生の会勉強会3

本日、年末進行の峠。でも医学生さんたちが日本医師会の内田健夫常任理事と勉強会をするというので、若干遅刻したけれど覗いてきた。非常に密度が濃く面白かった。丁寧に書いた方がよいと分かってはいるが、余裕がないので、内田発言の中で特に記憶に残ったことを羅列する。

「ロビー活動は与党中心。政権が変わったら、その時はその時の与党。現状、泥船になっているが、最後までつき合うのが大事なスタンス」

意思決定はどうやっているのかと問われて
「(略)医療事故調問題は担当理事がよく打ち合わせをしないまま突っ走ってしまった」

なぜ日本医師会の会員が増えないのかと問われて
「毎年医師の自然増が3500~4000人あるのに、昨年医師会への新規入会が400人しかいなかった。非常にショック。医師会のこと、属するメリットを知らないのが、まず大きな原因。現実問題としては会費が高すぎるのもある。私の地区でも入会金が100万円。ただし、これからは公益法人になる。公益法人は会費を自分たちのために使うんじゃない公益のために使うんだということで理解を得られる部分もあるのでないか」
--既得権益を守る団体と理解している。それは悪いことじゃない。でも公益のためと言われて、そのためにお金を払えと言われたらどうなんだろう。
「既得権益というよりも正当な報酬だと思う。それすら侵されつつある。公益を守ることで医師にもはね返る」

日本医師会の役員が多忙すぎて、特殊な医師しかなれないではないかと問われて
「郡市レベルでは医師会の会議は夜なので診療に差し障りはない。しかし行政の相手をするようになると昼の会議が増えて大変になる。私の場合は、午前8時から11時まで診療を行った後、医師会活動をしているが、それは東京近郊に拠点があって自宅から通えるから。医師会役員14人のうち5人しか自宅から通っている人はいない。他の役員は月曜日の午前中に診療した後、東京に出てきてホテル住まいしている」

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