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ニュース〜医療の今がわかる

臨床研修検討会6その2


嘉山
「資料を出したので、それを見ながら。我々が考えなければいけないのは病院の利権だとか、ある団体としての思惑ではなくて、患者さん中心の教育をしなければいけないということ、それが大きな原動力だ。今回の卒後研修制度は多分ある理念で作った。良かった面はある。しかしその結果、大熊先生の言うように日本の医者全員が在宅医療しかできなくてよいのかというような問題があったので今の問題がいろいろ出てきている。今回の制度で何が一番問題かと言えば、プライマリケアだけを全員に強制してしまったために科の偏在とか地方の医師不足が顕在化してしまった。この制度のために、同時に医学研究も崩壊している。プライマリケアをどこかでやらければならないことは間違いないが、ある面からだけ見ると、とんでもない影が出ちゃう。影が出ないように色々な方向からやっていかないといけない。在宅医療だけしかできない医者が集まっちゃっても困る。
NEJMというのは、そこに論文が載ると明日から医療のスタンダードが変わるような雑誌だが、06年は日本からの採択がゼロだ。多面的に見ないと他のものを壊してしまう。高度医療について、難易度が高い医療はほとんど大学でやっている。これは事実だ。大学のエゴではなく、たしかに在宅医療も必要ではあるが、その一方で難易度の高いものも必要。隠れたものを何とか直さないと。
医師の派遣というが、大学は派遣はしていない。適正配置と言ってほしい。派遣だと逮捕されちゃう。国民のため、ある病院のエゴではなく、患者さんのため。あえて全ての利権を考えず、医学教育と日本の医療の質を向上させて適正に医師を配置する、そういうことがないので、そこを修正するようなことをやっていかなければならない。このままでいくと日本の医療は難しいことを全くできなくなる。
私の提案は、プライマリケアは学部でやってしまう。こういう方向でこの委員会をまとめていただければ。
今は両大臣もいるので、ここから先は与党、国にお願いしたい。医療と教育にもっと抜本的にお金を使っていただきたい。奨学金も欧米と違って日本はローン。返さないといけない。そういうのを勘案しながらディスカッションしないと、ただ単にプライマリケアが大事だけでは、日本の医療はよくならない。医療が発展すれば雇用が生まれ、国民が安心安全を実感すれば内需の拡大にもつながる。その観点からもう医療と教育にしっかりお金をつけてほしい。
福井先生は1カ月ではモチベーションが上がらないと言うが、行く気がない所を1カ月交代だからやる気が出ないだけで、行く気がある所なら1カ月でも十分に研修効果は上がる。その辺の文言はこのままでよいのでは」

西澤
「研究者数が平成16年から減っているのは他の要因もあるんでないか。誤解があるようだが、2年間でプライマリケア医療をする医師を育てようとしているわけではない。専門医になるとしても、2年間はやっておいた方がよいだろうということで、地方へ行く医師を育てようとしているわけではない。スーパーローテートは成果を上げているのだから、病院の裁量でスーパーローテートを残してもよいという書き方ではなくて、スーパーローテートが原則なんだけれど柔軟に組んでもよいというように順序を入れ替えてもらった方がよい」

高久
「地域医療研修をちゃんとやっている所と保健所へ行って適当に済ませている所がある問題は、矢崎先生が地域医療研究会を立ち上げているので、またその結果を教えてほしい」

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