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骨髄バンクは天下りを拒否せよ-『東京の会裁判』を支援する集い


 ここからパネルディスカッション

 野村
「東井さんはバンクができた当時の厚生省の課長補佐だったわけだが、今回の件について何かあれば」

東井朝仁氏
「特に知っていることはないが、東京の会の会報(過去の主な記事はこちら)はずっと読んでいたので、なるほどなという感じだ」

野村
「東京の会通信は真摯にやってきた分、当事者には耳に痛いことも書いてあったんじゃないか」

東井
「若林さん(パネルディスカッションの前に自身の特集法人勤務の経験を講演した若林亜紀さん)の証言、あれが普通でまかり通っている。財団も特定公益推進法人として国民の期待を受けて発足したのに、いつも耳に入るのは人事の話ばかり。Hさん(訴訟の原告)が財団へ行ったと聞いて、財団も大変だなあと感想を述べた記憶がある。今回の問題は、『東京の会』があえて天下りの問題に対して声を上げたから露呈した。本当は、財団内部から自浄作用が出てくるべき話で、山崎さん(元財団総務部長でH氏に関する報告書を理事長に提出したところ解雇され、現在地位確認を求めて訴訟中)なんかはやったんだろうが逆に解雇されてしまった。ひとつ言えることは、沈黙は金なんかじゃない、救いなんかではない。最近、流したような編集後記が書いてあると、日和ってんじゃないの? と言っている」

野村
「宮戸さん、東京の会通信について何か思い出があれば」

宮戸
「思い出は特にない。山崎君と会う機会があって、これこれで辞めさせられちゃった、何それという話をしたぐらいで。ひとつ思うのは、東井さんがそういう立場じゃなくてよかったな、と」

野村
「宮戸さんは日赤に対して『座り込みかけるぞ』と言ったりと激しく運動を展開していた。私なんかも随分被害を被ったけれど、そういう目から見ると、最近の運動は腰が引けているんだろうか。かえって宮戸さんのように激しくやる必要があるのかなという気もしている。

宮戸
「私は過激だったから、後に続いた人が地ならしに苦労した。ただ、こういう問題はイケイケドンドンでやらないとダメ。東京の会が正しい、これは分かっていても、正しければ済むかと言ったら足踏みしてちゃダメ。こんなこと言うと何だが、東大の法学部を出て厚生省に入ったのに、財団に流れてくる時点でその程度の人物。財団には医者はいるけれど、きちんと業務を整理できる人がいない。そこを含んでやった方がいい」

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