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ニュース〜医療の今がわかる

へき地医療 医師不足は最前線診療所より地域の中核病院

 10日の「第11次へき地保健医療対策検討会」では、事務局が座長に梶井英治・自治医大教授(地域医療学センター長)を指名した後、先進的な取り組み事例として高知、三重、長崎、島根がそれぞれの取り組みを紹介。第10次計画がスタートした後の班研究結果について説明が行われた後、最後の20分ほど自由討論が行われた。そのやりとりをご紹介する。(川口恭)

〔梶井〕
次に向かってどうビジョンを持っていけばいいのか自由討論したい。

〔前野〕
4県の取り組みをお聴きしても、やはり医師を自前で育てるのが着実だということなんだと思う。多くの県が地元枠を設けるようになってきたが、しかし片方の大学に聴いてみると消極的な所も少なくない。地元枠は効果を上げているのかいないのか、効果を上げるにはどうすればよいのかという検討も必要でないか。

〔澤田〕
おっしゃる通り。奨学金や地域枠を設けてからまだ2~3年なので効果の検証はこれからだが、全く県からアプローチせずに放置していると、ストレートの学生さんと同じ流れに乗ってしまうだろう。課題を与えるとか集まりを持つとかフェイストゥーフェイスで関わりを持つことが非常に大切でないか。

〔村瀬〕
キャリアパスを皆さん不安に思っている。医局なら悪い面もあったにせよ、将来はある程度見える。僻地へ行ったとして途中で止められるのかとかも気になると思う。大学で面接などしていると、僻地で働いてみたいという人は多い。ただ働いてみたいというのと一生を捧げるというのとの間にはかなりギャップがある。皆さんの取り組みは、県職員になって一生やっていこうというような志の高い人たちを相手にしているあまり、2年とか4年とか働いてみてもいいかなという人たちを取り込めてないのでないか。

〔奥野〕
若い間に少しでも勤めていただくのは意味がある。さきほど僻地は医師を素敵にすると言ったが、とてもよいこと。ただ、その後どうなるのかが見えないとつらい。今は基本的に進路を自分で決めないといけないので不安が強い。何年か僻地で働いて、後は先端でも働けるような、そういう形を提示することが大切だろう。

〔内藤〕
僻地の診療所へは自治医大卒業生が行ってくれているのだろうが、そこへ代診医を派遣したりサポートしている地域の中核的医療機関で医師の引き揚げが起きていて、そうした病院は大部分が自治体病院で総務省のガイドラインによって健全化も迫られている。点として診療所の医師を確保できても面で支えられないようになっている。地域の中核病院を支えるような仕組みを作っていかないと将来危ういものがある。

〔角町〕
歯科は、特に離島や僻地では無いのが当たり前と受け止められていると思うが、トータルの保健医療を考えた時には歯科の果たす役割も大きいと思う。僻地の医療計画の中で歯科的な問題についても考慮された所はあるのだろうか。お考えいただくと本当の意味の安心安全が構築できるのでないか。

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