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村重直子の眼4 高畑紀一・細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会事務局長

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 元厚生労働省大臣政策室政策官の村重直子氏が在野のキラリと光る人たちと対談していきます。4人目は、重大なラグを生んでいるワクチン行政に、患者の立場から異議申し立てをしている高畑紀一・細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会事務局長です。同会は先月23日に国会請願活動を展開したばかりです。(担当・構成 川口恭)


村重
「細菌性髄膜炎の原因となるHibのワクチンと小児用肺炎球菌のワクチンの法定接種化を求めて活動していらっしゃいますね」

高畑
「3月23日に4度目の国会請願を行い、集めた署名は累計20万人分になりました。3月23日は、民主党の青木愛副幹事長にお会いして署名を提出した後で、長妻昭厚生労働大臣に面会して定期接種化の判断をしてほしいと求めました。長妻大臣は、予防接種部会の方で議論させます、必要性は感じていますという回答だったので、4月21日からまた予防接種部会のいわば第2ラウンドが始まりますけれども、その中で待ったなしの課題なんだという位置づけにしてもらって、少なくとも2010年度中には、いつ定期接種化するかという所まではハッキリと結論を出してもらいたいなと考えています。そのために、予防接種部会の議論に注目していくのは当然として、まだまだ細菌性髄膜炎のことや、ワクチンで防げるのに定期接種化されていないために、罹ってしまって亡くなったり重い後遺症に苦しんだりするお子さんがいるという現実を知らない方は少なくないので、そういったことを今まで以上に現実を知らせていくという努力もしていきたいなと思っています」

村重
「どういった経緯でこの活動を始められたんですか」

高畑
「実は立ち上げには関与してないんです。息子が2004年に細菌性髄膜炎に罹りまして、でも運よく後遺症もなく治って、それ以降はあまりそのことを考えないようにしていました。思い出したくもなかったという感じです。たまたまインターネット上で、読売新聞だったと思うんですけど、Hibワクチンが日本で承認される見通しだと言うのを見つけて、最初は良かったなと思ったんですよね。ワクチンができて、あんな疾病が防げるんだ、それに越したことはないな、と。読み始めはそう思ったんですけど、読んでいくと何かちょっと違うんですよ。その記事から知ったこととして、ワクチン自体は世界では昔からあったということ、それが遅れに遅れて日本で承認の見通しになっているんだということで。え、そうなの、という感じでした。そこから色々と調べていったら、うちの息子が罹った当時もワクチンがあって、なおかつWHOが全ての子供に接種すべしという勧告も出していたということを知ったんです。何なんだこれはと思って、ちょうどその時に代表の田中たち「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」が署名を行っているというのを見て、じゃあここに入会して自分も署名活動をしようかなと。きっかけとしては、それですね。

参加した当初は結構甘く考えていて、これだけ世界で実績があって、これだけ怖い疾病で、でお医者さんの団体、小児科の学会とかも要望書を出している、そして患者の団体も要望書を出している。これはすぐ定期接種化になるんだろうなと思ったんですね。事務局長をやらないかという誘いがあった時も、うちの家内とも相談して、1年か長くても2年くらいだろうから、ということでやったんです。まさか3年半経っても、まだ動かないというのは思ってもみなかったです」

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