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NICU長期入院児数が増加‐日本産婦人科医会調査


長期入院調査3.JPG■GCUベッド数は減
 03年にNICUの病床数は622床だったが、09年には803床にまで増えた。一方でGCU(継続保育室...NICUで治療を受けて状態の落ち着いた患者が入る回復期病床)の病床数は2003床から1513床に減っていた。この理由について松田幹事は、「一般的に病院建物の中での新生児の場所は、建て替えをしなければ同じ面積。その中でベッドの配分を変えることで診療報酬が得られる。NICU加算(新生児集中治療室管理料)のみの時代では、病院は加算が取れるベッドを増やす」とした。
 
 ただ、長期入院児の数を病床数当たりで見ると03年の0.25人に比べて、2009年には0.14人と負担が減っているようにも見える。これについて松田幹事は、「NICUのベッド数が増えているので、1ベッド当たりの負担が減っているように見えるが、医師の数が増えているわけではないので負担は変わらない」と話した。
  
長期入院調査5.JPG 医会はNICUを退院した患者の受入先について、重症心身障害児施設などへの連携がスムーズに機能していないとの見方を示しており、「NICUから後方支援病床へのシステム構築が円滑に進まないと長期入院児問題は解決せず、NICU不足も解消しない可能性がある」と、後方病床の拡充を求めた。
  
 在宅医療の体制整備に関する医会の動きを問う記者の質問に対し、松田幹事は「産婦人科の領分と長期在宅を管理しているドクターの領分のオーバーラップを何処まで考えるかということを、現状においては明確に定義できていない。重心や在宅はその専門家の先生の意見を参考にさせて頂いて我々は我々の立場で調査を続けさせていただく」と述べるにとどめた。
 
 
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