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ニュース〜医療の今がわかる

へき地で働く医師の背景と思い

■ へき地医師の特徴
 

【梶井英治座長(自治医科大学教授)】
 資料5をご覧ください。先ほど来出ていますように、へき地に一生勤務して、そこで一生をという形もあるのですが、うまくバトンタッチされて、そういう中で継続性も生まれてくると思います。

 その時には1年なら1年行って、その後、必ず次の人が来るとか、そういうことも必要だろうと先ほどの吉新委員のお話で思いました。

 これは自治医科大学の卒業生のコホート研究をした結果です。へき地医師の特徴をみています。

梶井座長提出資料_2.jpg

 自治医科大学の場合、義務年限が基本的には卒業後9年間あります。「義務年限後もへき地経験あり」と「義務後も長期へき地勤務あり」で、長期とは、9年間の義務年限が終了した後も自主的に6年以上、へき地にいて医療を経験したことを示します。

 義務年限後のへき地勤務の経験について2つの群に分けていますが、どういう結果かと言うと、いちばん下の「専門分野」をご覧ください。

 へき地に長期間勤務した経験のある人たちは、総合医と非総合医を比べて総合医のほうが32倍なのです。この総合医というのは、厚生労働省が拠点病院群あるいはへき地診療所のアンケートを取ったときに、一般内科医、総合内科医、一般医、総合医、家庭医が必要だというアンケートの記載がありました。

 ここで私たちが言っている総合医というのは、一般内科医、一般外科医、小児科医、総合診療医、全科診療医など、総合性の高い分野の医師を示しています。義務年限後、長期にわたらないへき地勤務経験者でも、総合医のほうが7.6倍になっています。

 そのほか青印の所を見ていただくと、出身高校は、私立の出身者のほうが国公立に対して0.56倍です。つまり負の相関になっています。出身地がへき地の人たちのほうが1.89倍、長期の場合でも1.9倍と、へき地出身者のほうがとどまっている率が高いです。

 そのほか入学時の成績、卒業時の順位は関係ないということが出ています。
 

【目次】
 P2 → へき地医師の特徴
 P3 → へき地医師が重視している事柄
 P4 → へき地医師が満足している事柄

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