文字の大きさ

ニュース〜医療の今がわかる

高齢者医療を守るのは誰か (下)

■ 「もう少し追究する必要がある」 ─ 安達委員
 

[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
 同じような......ですが、一番目の北村委員の疑問はたぶんですね、どちらかと言えば京都という市の状況が正確に分かるわけですけれども、また療養病床の数が違うんです。京都府は滋賀県より少ない。

 そうすると、少ないと一般病床に残らざるを得ないというようなことも起きていて、それはまたそれで、提供体制としても問題があるんでしょうけれども、現象はそうだろうというふうに思います。

 それから2番目の「項番不明」はですね、実は審査上どうやっているかと言いますと、本当はですね、通知に「項番を書きなさい」と書いてあるんですから、「書いてください」と厳しく言うのが正しいんです。

慢性期報告書スライド-023.jpg

 これはもう、常に審査員がやっていることなんですけれども、ただ、それで「項番不明」のために「特定除外ではない」と判断した場合、入院基本料への影響ってものすごく大きいので......

 実際には、審査員はどうしているのかって言うと、レセプトの「その他」の部分を見て、例えば「リハビリ、これはやっているんだ」っていう、そういう「項番」に該当するものと分かるものは基本的にはよろしいと審査員はしているんです。

 ですからこれは、通知をもう1回徹底するということが必要で、そんなに手間のかかることじゃないわけですから、あの......、「レセプト上はリハビリやってるからいいだろう」と思わずに、やっぱり「項番」の所にもちゃんと書いてくださいということをやらないといけないだというふうに思う、ということを申し上げておきたいと思います。

 3番目は実は私も疑問でして......、病態が似通ったものがあるというのは、これ......、レセプトをご覧になって......、傷病名をご覧になっ......た......ということでよろしいんですか?

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 医療課長、お願いします。

[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
 医療課長でございますけれども、先ほどご説明になった(資料)「総─4─3」のスライドで言いますと、15をちょっとご覧になっていただきたいと思いますが......

慢性期報告書スライド-015.jpg

 ここに今、安達委員がまさにご指摘になった傷病名、疾患別の構成で上が全患者でございます。

 下が「30日不変」それから「90日超え」を、「かつ」で結んだ、いわば長期の患者さんですね。変化が少ない長期の患者さん。これを「一般病棟の13対1、15対1」と、「医療療養病棟の20対1、25対1」と比較したものとなっております。

 上との比較で言いますと、全患者を見ますと、脳卒中がやはり医療療養病棟に多いかな......、ということでございますが、長期になる患者さんを拝見すると、その差はかなり縮まっているということで、上に比べると比較的......

 少なくとも疾患別構成で見る限り、大きな差は見にくいのではないかというふうに思います。以上です。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 安達委員、どうぞ。

[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
 そこの議論はものすごく難しいと思いますが、差がないんだとすれば、この17のスライドの......

慢性期報告書スライド-017.jpg

 ブルーの2色と、赤の2色、こんだけ差があるというのをどう解釈したら......。

 ブルーのほうが過剰なのか、赤のほうが過少なのか、この議論はやはり慢性期医療の本質的なところだと思いますけれども......

 もう少し......、もう少し詰めてやる必要があるのではないかなあと......。難しいのかもしれませんけれども......、個別対応になる可能性がある。

 平均値としてあまりにも差が確かに出ますので、これはなんだろうということをもう少し追究する必要があるというふうに思います、ということだけ申し上げておきたいと思います。
 
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 よろしいですか。はい。

 ▼ 支払側委員に反論したのはまず医師会系の安達委員だった。続いて発言したのは......。
 

【目次】
 P2 → 「慢性期医療は相当大きな課題になる」 ─ 北村委員
 P3 → 「ちょっと分からないんですけど」 ─ 池上分科会長
 P4 → 「もう少し追究する必要がある」 ─ 安達委員
 P5 → 「地域の救急医療が崩壊する」 ─ 鈴木委員
 P6 → 「結論から言えば理由は分からん」 ─ 池上分科会長
 P7 → 「ちょっとおかしいんじゃないかな」 ─ 西澤委員
 P8 → 「数字を出されて独り歩きする」 ─ 嘉山委員
 P9 → 「数値の解析以上はできません」 ─ 池上分科会長
 P10 → 「調べないと地域医療が崩壊します」 ─ 嘉山委員
 P11 → 「認知症は医療・介護連携の要になる課題」 ─ 中島委員
 P12 → 「大事なことなんで、ぜひお願いしたい」 ─ 西澤委員

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
  • 「認知症 それがどうした!」電子書籍で一部無料公開中
サイト内検索
loading ...
月別インデックス