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ニュース〜医療の今がわかる

平成24年改定に向けたDPC制度に係る今後の対応 (下)

■ 「第2の7対1看護になりかねない」 ─ 鈴木委員
 

[鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)]
 もう1点は、小山分科会長に確認したいんですが、「医師密度」と「診療密度」ということが急に出てきたことについてでございます。この「医師密度」、「診療密度」......。

 「医師密度」と聞きますと、私は地域特性のところでですね、かつて地域の人口当たりの医師数を......、地域特性を決めるですね、指標にならないかということを検討したことを思い出すんですが......

 それは全く、実際は指標にならないということになったと思うんですが、また何かやっぱり、「数が多ければいい」という話が出てきたような気がして、まあ、いろいろその理由は説明されているんですが、「大学病院」と「その他」で分けるんであれば、わざわざ「医師密度」「診療密度」を出さなくても、「大学病院」とかって言えばそれなりに分けられると思うんですが、あえて「医師密度」「診療密度」ということを出したことがちょっと理解できない。

 それとその......、その後、2群か3群に全体を分けるということですけど、大学病院は大学病院ということで分けられるわけですが、「その他」の病院をさらに比較して分けるという中に、やはり「医師密度」「診療密度」ということが必ず問題になってくると思いますんで、やがてあの......

 かつての7対1の看護の導入の時のような、今度は医師の争奪戦が起きるということは避けられないと思う。これも結局、大病院が有利になって中小病院が不利になって、結局、地域医療の混乱が起きるということは避けられないと思います。こういうことをなぜ、されるのか。

 この「医師密度」を見てもですね、例えばまあ、この脳血管疾患の治療なんていうんだと、まだ理由があるかもしれませんが......

集計結果-024.jpg

集計結果-025.jpg

 例えば資料、「総─3─3」の24、25ページの肺炎なんていうのはですね、これも「医師密度」「診療密度」で分けるんだとおっしゃってますが、この25ページの右下の図を見ても、一番「医師密度」の少ない所が、一番「医師密度」の多い所ぐらい血液ガス分析をしてわけですよね。診療に差がないんじゃないですか?

 ですから、こういうですね、あんまり「医師密度」や「診療密度」、関係ない診断まで持ち出して、それを分けようとすることは、同じその......、不必要なですね、高額な単価の治療をさせようということも考えられますので、これは非常に問題だと思いますので、「医師密度」、これは第2の7対1看護になりかねない。

 それから「診療(密度)」、これもですね、明らかに「診療密度」が違うならDPCを分ければいいわけで、同じ「診療密度」で濃厚診療をしたほうが評価されるということもおかしな話だと思うんで、それもですね、2つとも認められる話ではないというふうに思います。その点についてのお考えをお聞かせください。以上です。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 はい、それでは事務局のほうから先にお答えください。
 

【目次】
 P2 → 「第2の7対1看護になりかねない」 ─ 鈴木委員
 P3 → 「私どもとしては少し認識が違う」 ─ 厚労省
 P4 → 「中小病院より大病院に少し手厚く」 ─ 小山分科会長
 P5 → 「分かりやすく説明いただけないかな」 ─ 西澤委員
 P6 → 「補足として、いくつかご説明を」 ─ 厚労省
 P7 → 「私はこの考え方は支持しております」 ─ 白川委員
 P8 → 「基本的にはこの考え方で問題ない」 ─ 嘉山委員
 P9 → 「地域医療が本当に崩壊しかねない」 ─ 鈴木委員

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