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ニュース〜医療の今がわかる

平成24年改定に向けたDPC制度に係る今後の対応 (下)

■ 「私どもとしては少し認識が違う」 ─ 厚労省
 

[厚労省保険局医療課・迫井正深企画官]
 はい、医療課企画官でございます。最初の2点につきまして、事務局からお答えさせていただきます。

 22年改定の「機能評価係数Ⅱ」、すなわち「調整係数」置き換えの対応の前の段階の平成20年だった......、今、ご指摘のような議論が中医協でなされたというのはその通りでございます。

 残念ながら今、お手元にあります総会のバインダーは22年、23年以降のものしかございませんので、現物を見ていただくことはちょっとできないんですが......

 確かに急性期入院医療につきましては、このDPCに基づく包括評価制度と、それから既存の出来高評価、この二本立てでやるということを確認をさせていただいていたはずで、当然その前提はDPC/PDPSへの参加は大学病院本院、特定機能病院については平成15年、政府全体の決定といたしまして、これは選択の余地なしで参加をしていただいておりますけれども、それ以外の施設につきましては基本的には任意の参加でございますので......

 言ってみれば、申請主義を採っておりますし、それから退出ルールというのも、この時......、この(調整係数廃止に伴う新たな機能評価係数の)議論と共に設定をいたしまして、一定の手続きを踏めばいったんこのDPC/PDPSの制度に参加した施設であっても退出できるという制度を整備しております。

 従いまして、鈴木委員ご指摘のその考え方自体は現在もそのまま踏襲されております、というのが1点と......。

 それから、その時にこのDPC/PDPSの対象施設だけを重点的に評価をし、それから出来高施設について......、表現、ちょっと私どもではしづらいんですが、「評価が違うんじゃないか」というようなご指摘をされましたけれども、制度の変遷なり診療報酬の設定を見ていただければ分かりますが、このDPC/PDPSは基本的には出来高の点数算定、データを基に評価、設定......、点数設定、包括点数の設定をしております。

 あの......、分かりやすい表現として、私どもがよく説明として申し上げますのは、出来高点数の縦を横に変えるようなシステムで、基本的には出来高点数の評価を踏襲していますということでございますので、ご指摘の点については、あの......

 制度の位置付けについてはその通りだと思いますけれども、施設の取り扱いが......というご指摘については、我々としては当たらないのではないかな、と考えております。これが1つ目のご指摘でございます。

 それから2つ目のご指摘でございますが、今日、(資料)「総─3─2」で分科会長がご説明いただきましたが、その資料のですね、「総3─2」の8ページ、9ページ......

中間報告-008.jpg

中間報告-009.jpg

 これは分科会で最終的に報告書をまとめていただくに当たって、委員からご指摘を頂いた「過去の経緯が分かる資料を付けるべきだ」ということもございまして、8ページ、9ページに整理をさせていただいております。

 2点目の、そもそも「調整係数の見直しについての位置付けが変わってきているじゃないか」というご指摘なのですけれども、ここにお示しした経緯を基本的には我々は忠実に守って作業を進めさせていただいておるつもりでおります。

 特に、今ご提案の「基礎係数」が「調整係数」を変わらないのではないのか、という趣旨のご指摘だと思いますけれども、2点につきまして我々としては、このご指摘の「調整係数」の役割を大きく見直して、置き換え、廃止の対応をしているということですが......

 具体的に申し上げますと、「総─3─2」の......、先ほど申し上げました、過去1度まとめていただいたものですが、7ページ。

 7ページのですね、「基礎係数」の具体的な設定の方法を掲げさせていただいております。「総─3─2」の1ポツ、(1)、②でございますが......。

② 具体的方法
・ 直近の診療実績(改定前2年間分の出来高実績データ)に基づき、医療機関群毎に1件あたり平均償還額により算出
 この「基礎係数」の設定は以前からの報酬水準が維持されることが問題だというご指摘でしたので、基本的に「調整係数」との大きな違いは改定前2年分の直近の診療実績に合わせるということを明記をさせていただいております。これは、現行の「調整係数」とは大きな違い、大きく異なるというのが1点。

 それからもう1つの大きな違いは、これまで「調整係数」は医療機関ごとに個別調整を行ってきたということですけれども、これも分科会で整理をさせていただいておりまして、個別調整が好ましくないというのが「調整係数」見直しの出発点でございましたので、機関群で1つの数値というふうに整理をすることで結論を頂いております。

 従いまして、2点目のご指摘につきましても、私どもとしては少し認識が違うのかなというふうに考えております。事務局からは以上でございます。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 それでは、小山分科会長。
 

【目次】
 P2 → 「第2の7対1看護になりかねない」 ─ 鈴木委員
 P3 → 「私どもとしては少し認識が違う」 ─ 厚労省
 P4 → 「中小病院より大病院に少し手厚く」 ─ 小山分科会長
 P5 → 「分かりやすく説明いただけないかな」 ─ 西澤委員
 P6 → 「補足として、いくつかご説明を」 ─ 厚労省
 P7 → 「私はこの考え方は支持しております」 ─ 白川委員
 P8 → 「基本的にはこの考え方で問題ない」 ─ 嘉山委員
 P9 → 「地域医療が本当に崩壊しかねない」 ─ 鈴木委員

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